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資料3-1~2 デプロドンプロピオン酸エステル(軟膏、クリーム、ローション) (12 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00024.html |
出典情報 | 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第26回 12/7)《厚生労働省》 |
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抗炎症作用を示すデプロドンプロピオン酸エステルク
リームと同等の成績が得られた6‑9)。
14.1.2 使用方法
(1)患者に化粧下、ひげそり後等に使用すること
のないよう注意すること。
(2)よく振ってから使用すること。
19.有効成分に関する理化学的知見
一般名:デプロドンプロピオン酸エステル
(Deprodone Propionate)
化学名:
(+)-11β,17-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione
17-propionate
16.薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男子の腰背部に、本剤2g(デプロドンプロピオ
ン酸エステルとして6mg)を12時間密封塗布し、デプロ
ドンプロピオン酸エステル及びその主代謝物である
6β-ヒドロキシ体の血中濃度を経時的に測定したとこ
ろ、デプロドンプロピオン酸エステルは投与開始約12
時間後、6β-ヒドロキシ体については約15時間後まで
上昇し、以後緩やかに消失した。
投与開始48時間後には
デプロドンプロピオン酸エステルについては約半数例
が、6β-ヒドロキシ体では全例が検出限界
(4pg/mL)以
下となった1)。
16.5 排泄
上記試験において、総累積尿中排泄率は、投与量の約
0.06%と低値であった1)。
分子式:C24H32O5
分子量:400.51
構造式:
性
17.臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
一般臨床試験における662例中の有効率は下記
のとおりであった2)。
疾
患
名
22.包装
有効率(%)
(かなり軽快以上/評価例数)
湿疹・皮膚炎群
83.2(252/303)
薬疹・中毒疹
100(33/33)
虫さされ
92.3(72/78)
痒疹群
71.4(30/42)
乾癬
77.8(7/9)
紅皮症
41.7(5/12)
紅斑症
90.5(19/21)
ジベル薔薇色粃糠疹
91.7(22/24)
掌蹠膿疱症
51.1(23/45)
特発性色素性紫斑
71.1(27/38)
円形脱毛症
52.6(30/57)
計
融
状:本品は白色〜帯黄白色の結晶性の粉末で、においは
ないか、又はわずかに特異なにおいがある。本品は
1,4-ジオキサンに溶けやすく、メタノール又はエタ
ノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルに
溶けにくく、水にほとんど溶けない。
点:225〜230℃
100g[10g
(プラスチック容器)×10本]
500g[10g
(プラスチック容器)×50本]
23.主要文献
1)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の薬物動態試験.
2)久光製薬社内資料. 臨床試験に関する資料.
3)牧野荘平:治療. 1985; 67
(10):1935-40.
4)鹿取信:Therapeutic Research. 1986; (
5 6):955-61.
5)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の 血 管 収 縮 試 験 に つ い て‑Deprodone propionateク
リームとの比較‑.
6)大野洋光 ほか:基礎と臨床. 1989; 23(15):5735-43.
7)久光製薬社内資料. Deprodone propionateの抗炎症作
用.
8)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の抗炎症作用.
9)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の抗炎症試験.
78.5(520/662)
副作用発現頻度は1.65%(12/728例)であり、主
な副作用は、皮膚の刺激感0.82%(6/728例)
、そ
う 痒 感0.69%(5/728例 )、皮 膚 乾 燥0.55%
(4/728
例)等であった。
24.文献請求先及び問い合わせ先
18.薬効薬理
18.1 作用機序
副腎皮質ホルモンは標的細胞と接触すると、細胞膜を
通過して細胞質の中に入り込む。細胞質の中には副腎
皮質ホルモンに特異的な受容体蛋白が存在し、この蛋
白と結合してホルモン・受容体複合体が形成される。こ
の複合体がさらに活性化されて核膜を通過して核の中
に入り、DNAと結合し、次いでRNAポリメラーゼがこ
のDNAに結合すると遺伝子情報がmRNAに転写され、
特異的なmRNAが形成される。さらに特異的なmRNA
は核の外に出て細胞質で特有な蛋白が合成され、この
蛋白が抗炎症作用を発現する3,4)。
18.2 血管収縮作用
健常成人男性を対象に、皮膚の蒼白化を指標とした血
管収縮試験において、ベタメタゾン吉草酸エステルよ
り強い作用を示すデプロドンプロピオン酸エステルク
リームと同等の成績が得られた5)。
18.3 抗炎症作用
ラットでのカラゲニン足蹠浮腫、アジュバント関節炎
に対して、ベタメタゾン吉草酸エステルとほぼ同等の
久光製薬株式会社 学術部 お客様相談室
〒100-6330 東京都千代田区丸の内二丁目4番1号
フリーダイヤル 0120-381332
FAX.(03)5293-1723
受付時間/9:00 17:50(土日・祝日・会社休日を除く)
26.製造販売業者等
26.1 製造販売元
久光製薬株式会社
〒841-0017 鳥栖市田代大官町408番地
製造販売元
−2−
28 / 71
8120HO
リームと同等の成績が得られた6‑9)。
14.1.2 使用方法
(1)患者に化粧下、ひげそり後等に使用すること
のないよう注意すること。
(2)よく振ってから使用すること。
19.有効成分に関する理化学的知見
一般名:デプロドンプロピオン酸エステル
(Deprodone Propionate)
化学名:
(+)-11β,17-dihydroxy-1,4-pregnadiene-3,20-dione
17-propionate
16.薬物動態
16.1 血中濃度
健康成人男子の腰背部に、本剤2g(デプロドンプロピオ
ン酸エステルとして6mg)を12時間密封塗布し、デプロ
ドンプロピオン酸エステル及びその主代謝物である
6β-ヒドロキシ体の血中濃度を経時的に測定したとこ
ろ、デプロドンプロピオン酸エステルは投与開始約12
時間後、6β-ヒドロキシ体については約15時間後まで
上昇し、以後緩やかに消失した。
投与開始48時間後には
デプロドンプロピオン酸エステルについては約半数例
が、6β-ヒドロキシ体では全例が検出限界
(4pg/mL)以
下となった1)。
16.5 排泄
上記試験において、総累積尿中排泄率は、投与量の約
0.06%と低値であった1)。
分子式:C24H32O5
分子量:400.51
構造式:
性
17.臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内臨床試験
一般臨床試験における662例中の有効率は下記
のとおりであった2)。
疾
患
名
22.包装
有効率(%)
(かなり軽快以上/評価例数)
湿疹・皮膚炎群
83.2(252/303)
薬疹・中毒疹
100(33/33)
虫さされ
92.3(72/78)
痒疹群
71.4(30/42)
乾癬
77.8(7/9)
紅皮症
41.7(5/12)
紅斑症
90.5(19/21)
ジベル薔薇色粃糠疹
91.7(22/24)
掌蹠膿疱症
51.1(23/45)
特発性色素性紫斑
71.1(27/38)
円形脱毛症
52.6(30/57)
計
融
状:本品は白色〜帯黄白色の結晶性の粉末で、においは
ないか、又はわずかに特異なにおいがある。本品は
1,4-ジオキサンに溶けやすく、メタノール又はエタ
ノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルに
溶けにくく、水にほとんど溶けない。
点:225〜230℃
100g[10g
(プラスチック容器)×10本]
500g[10g
(プラスチック容器)×50本]
23.主要文献
1)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の薬物動態試験.
2)久光製薬社内資料. 臨床試験に関する資料.
3)牧野荘平:治療. 1985; 67
(10):1935-40.
4)鹿取信:Therapeutic Research. 1986; (
5 6):955-61.
5)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の 血 管 収 縮 試 験 に つ い て‑Deprodone propionateク
リームとの比較‑.
6)大野洋光 ほか:基礎と臨床. 1989; 23(15):5735-43.
7)久光製薬社内資料. Deprodone propionateの抗炎症作
用.
8)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の抗炎症作用.
9)久光製薬社内資料. Deprodone propionateローション
の抗炎症試験.
78.5(520/662)
副作用発現頻度は1.65%(12/728例)であり、主
な副作用は、皮膚の刺激感0.82%(6/728例)
、そ
う 痒 感0.69%(5/728例 )、皮 膚 乾 燥0.55%
(4/728
例)等であった。
24.文献請求先及び問い合わせ先
18.薬効薬理
18.1 作用機序
副腎皮質ホルモンは標的細胞と接触すると、細胞膜を
通過して細胞質の中に入り込む。細胞質の中には副腎
皮質ホルモンに特異的な受容体蛋白が存在し、この蛋
白と結合してホルモン・受容体複合体が形成される。こ
の複合体がさらに活性化されて核膜を通過して核の中
に入り、DNAと結合し、次いでRNAポリメラーゼがこ
のDNAに結合すると遺伝子情報がmRNAに転写され、
特異的なmRNAが形成される。さらに特異的なmRNA
は核の外に出て細胞質で特有な蛋白が合成され、この
蛋白が抗炎症作用を発現する3,4)。
18.2 血管収縮作用
健常成人男性を対象に、皮膚の蒼白化を指標とした血
管収縮試験において、ベタメタゾン吉草酸エステルよ
り強い作用を示すデプロドンプロピオン酸エステルク
リームと同等の成績が得られた5)。
18.3 抗炎症作用
ラットでのカラゲニン足蹠浮腫、アジュバント関節炎
に対して、ベタメタゾン吉草酸エステルとほぼ同等の
久光製薬株式会社 学術部 お客様相談室
〒100-6330 東京都千代田区丸の内二丁目4番1号
フリーダイヤル 0120-381332
FAX.(03)5293-1723
受付時間/9:00 17:50(土日・祝日・会社休日を除く)
26.製造販売業者等
26.1 製造販売元
久光製薬株式会社
〒841-0017 鳥栖市田代大官町408番地
製造販売元
−2−
28 / 71
8120HO