＜日本皮膚科学会

見解＞

（別添様式）

スイッチＯＴＣ医薬品の候補成分に関する見解
１．候補成分に関連する事項

候補成分
の情報

成分名
（一般名）

デプロドンプロピオン酸エステル（テープ）

効能・効果

しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しも
やけ、虫さされ、じんましん、きず・やけどのあと
の皮ふのしこり・つっぱり（顔面を除く）

２．スイッチ OTC 化の妥当性に関連する事項
１．OTC とすることの妥当性について
OTC とすることは妥当でないと考える。
【薬剤特性の観点から】
本剤はステロイド外用薬の III 群（ストロング）に相当する薬剤で
あるが、テープ剤であるため、効果が増強する点、不適切な用法に
より皮膚感染症などのリスクが増大する点などが懸念され、OTC 化
は妥当でないと考える。
【対象疾患の観点から】
ケロイドや肥厚性瘢痕の治療で OTC 化が認められたステロイド外用
薬はなく、適正使用に関して懸念がある。
スイッチ
OTC 化 の 【適正販売、スイッチ化した際の社会への影響の観点から】
ステロイド外用薬のテープ剤に関しては、OTC 化された場合に適正
妥当性
使用を薬局でマネージメントできるか疑念がある。
〔上記と判断した根拠〕
ステロイド外用薬の III 群（ストロング）に相当する薬剤であるが、
テープ剤（密封療法を行う剤型）であること。
２．OTC とする際の留意事項、課題点について
〔上記と判断した根拠〕
３．その他

備考

44 / 71