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参考資料2 認知症と向き合う「幸齢社会」実現会議とりまとめ (10 ページ)

公開元URL https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ninchisho_suishinhonbu/dai1/gijisidai.html
出典情報 認知症施策推進本部(第1回 1/26)《内閣官房》
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別紙2

会議における主な意見

※複数の発言、提出資料の内容をまとめたものもある。

1.基本的考え方
「みんなで」

 誰もが認知症になる可能性がある。本人・家族だけでなく、全ての地域住民・行政・
専門職・企業等が自分ごととして共生社会の実現に向けて、協働しながら取り組むこ
とが重要。

 認知症になったらどうしようではなく、認知症になってからも大丈夫と思える社会を
みんなで作りたい。

 保健医療福祉の領域だけでなく、様々な領域・機関で、点としてではなく面として取
り組むことが必要。

「本人とともに」

 本人抜きに施策や取組を進めずに、本人視点・本人参画で、本人の声と力を活かすこ
とが重要。そうした発想・価値観に社会全体が転換し、アクションすることが、企業
も含めた社会全体の安心・安定・発展のためにこれまで以上に重要。

 認知症施策について、例えば、認知症の本人等が集まる場所に出向き関係性を構築し
た上で意見を聞くなど、本人参画が形だけにならないように、合理的配慮のもと、企
画の段階から進められ、着実に共生が進むよう、本人等とともに毎年確認・評価する
ことが重要。

 本人が尊厳を保持し、自立生活を継続するためには、本人自らが体験や思いを発信す
ること、そしてそれを周囲が聞くことから始める必要がある。

 「自分は認知症」と本人が安心して言える地域づくりが重要であり、それが共生社会
実現の重要な指標。

「本人もその家族等も自分らしくいられるよう」

 認知症とともに前向きに生きる希望や勇気を持つことができ、基本的人権を持つ個人
として、今暮らしている自治体で、自分らしく暮らし続けられる本人が着実に増える
ことが求められ、その進捗の確認が重要。

 認知症になっても、できないことが増えても「その人」であることに変わりはないと
いうことを全ての人に知ってほしい。

 本人を認知症の症状だけでひとくくり・固定的に見るのではなく、本人の声や力を発
揮する機会をつくり、増やすことが、認知症になってからも自分らしく自立して暮ら
す可能性を高める。

 自分(認知症の人)が自分でいられ、失敗を責められないことが心からの安心につな
がる。

 認知症になったら何もできなくなるわけではなく、認知症の人ができることは何か、
やりたいことは何かに着目し、それを可能にすることが重要。
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