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資料8 提出資料7(高橋構成員) (13 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40336.html |
出典情報 | 新たな地域医療構想等に関する検討会(第3回 5/22)《厚生労働省》 |
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(参考資料3)日本の高齢者の「身体機能向上」に関する論文
資料① 鈴木 隆雄先生(国立長寿医療研究センター)
『Are Japanese Older Adults Rejuvenating? Changes in Health-Related Measures Among
Older Community Dwellers in the Last Decade』Rejuvenation Res, 24(1): 37–48, 2021.
13 件の縦断的コホート研究のデータより 合計 13,441 人の日本の高齢者を分析。2007 年
(±2 年) から 2017 年 (±2 年) まで 2 つの期間のデータの比較。
年齢層と性別が一致している群間では、歩行速度、握力、IADL スコアなど明らかに 2017
年グループの方が数値が高く、健康状態が優良であることが示される。
資料② 渡邉 良太先生(日本福祉大学 健康社会研究センター)
『 Comparison of the Incidence of Functional Disability Correlated
With Social
Participation Among Older Adults in Japan』J Am Med Dir Assoc, 2024.
身体能力向上に伴い機能障害の発生率は低下しているのかを調査。日本老年学的評価研
究のデータを使用し 2010-2013 年の 22,522 人の重複しない 2 つのコホート研究、5 つの
自治体の 65 歳以上の 26,284 人(2016ー2019 年)の 3 年間の追跡期間中の機能障害の発生
率を比較。
結果:10,000 人年あたりの機能障害の発生率は 25%低下していることを確認。特に社会参
加グループでの低下が明らかだった。
資料③ G. R. Tomkinson(University of North Dakota、ICU、日本体育大学著者あり
『Temporal trends in handgrip strength for older Japanese adults between 1998 and 2017』
Age Ageing, 1;49(4):634-639, 2020
文科省の新体力テストのデータをもとに 1998 年から 2017 年までの日本の高齢者の握力
(HGS) 推移を調査。60~79 歳の成人が含まれる年次 HGS データ合計 176,449 人分。
結果:全体として、
握力平均 に 1.4 kg のわずかな改善が見られ、
60~69 歳では 1.1kg(3.4%)、
70~79 歳では 1.7kg(6.2%)の改善がみられた。
資料④ 城所 哲宏 先生(日本体育大学)
『Walking speed and balance both improved in older
Japanese adults between 1998 and 2018』J Exerc Sci Fit, Jul;19(3):204-208, 2021
同じく文部科学省の新体力テストデータをもとに 1998 年から 2018 年までバランステスト
(片足立ち)
と歩行スピードの推移を調査。
65~79 歳の片足立ちテストは 20 秒延長
(20%)、
0.15m/s 短縮(10%)どちらも改善がみとめられた。
(いずれの報告も、日本の高齢者の「身体機能向上」を示唆。いざ調べてみると、非常に研
究報告が乏しい分野であることが分かった。上記以外の study は、見つからなかった。
)
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資料① 鈴木 隆雄先生(国立長寿医療研究センター)
『Are Japanese Older Adults Rejuvenating? Changes in Health-Related Measures Among
Older Community Dwellers in the Last Decade』Rejuvenation Res, 24(1): 37–48, 2021.
13 件の縦断的コホート研究のデータより 合計 13,441 人の日本の高齢者を分析。2007 年
(±2 年) から 2017 年 (±2 年) まで 2 つの期間のデータの比較。
年齢層と性別が一致している群間では、歩行速度、握力、IADL スコアなど明らかに 2017
年グループの方が数値が高く、健康状態が優良であることが示される。
資料② 渡邉 良太先生(日本福祉大学 健康社会研究センター)
『 Comparison of the Incidence of Functional Disability Correlated
With Social
Participation Among Older Adults in Japan』J Am Med Dir Assoc, 2024.
身体能力向上に伴い機能障害の発生率は低下しているのかを調査。日本老年学的評価研
究のデータを使用し 2010-2013 年の 22,522 人の重複しない 2 つのコホート研究、5 つの
自治体の 65 歳以上の 26,284 人(2016ー2019 年)の 3 年間の追跡期間中の機能障害の発生
率を比較。
結果:10,000 人年あたりの機能障害の発生率は 25%低下していることを確認。特に社会参
加グループでの低下が明らかだった。
資料③ G. R. Tomkinson(University of North Dakota、ICU、日本体育大学著者あり
『Temporal trends in handgrip strength for older Japanese adults between 1998 and 2017』
Age Ageing, 1;49(4):634-639, 2020
文科省の新体力テストのデータをもとに 1998 年から 2017 年までの日本の高齢者の握力
(HGS) 推移を調査。60~79 歳の成人が含まれる年次 HGS データ合計 176,449 人分。
結果:全体として、
握力平均 に 1.4 kg のわずかな改善が見られ、
60~69 歳では 1.1kg(3.4%)、
70~79 歳では 1.7kg(6.2%)の改善がみられた。
資料④ 城所 哲宏 先生(日本体育大学)
『Walking speed and balance both improved in older
Japanese adults between 1998 and 2018』J Exerc Sci Fit, Jul;19(3):204-208, 2021
同じく文部科学省の新体力テストデータをもとに 1998 年から 2018 年までバランステスト
(片足立ち)
と歩行スピードの推移を調査。
65~79 歳の片足立ちテストは 20 秒延長
(20%)、
0.15m/s 短縮(10%)どちらも改善がみとめられた。
(いずれの報告も、日本の高齢者の「身体機能向上」を示唆。いざ調べてみると、非常に研
究報告が乏しい分野であることが分かった。上記以外の study は、見つからなかった。
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