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資料8 提出資料7(高橋構成員) (2 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40336.html |
出典情報 | 新たな地域医療構想等に関する検討会(第3回 5/22)《厚生労働省》 |
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コロナ後の予想外の高齢者の病院・施設の利用率の低下
以下の図は、2019 年 1 月から 2024 年 1 月までの一般病床と療養病床の稼働率推移を表
す。団塊の世代が全員 75 歳を超え、新型コロナ前は、医療も介護も需要の大幅増による
病院や施設の受け入れ能力の不足が心配されていた。新型コロナの発生により、病院や施
設の患者・利用者の受け入れ制限や利用者が感染を恐れ病院・施設に行きたがらない心理
的な影響もあり、コロナ期は病院も施設も稼働率が低い時期が続いた。
コロナがあけ通常生活に戻ると、患者や施設の入居者が病院や施設に戻ってくることが
予想(期待)されていたが、2類から 5 類に変更された 2023 年 5 月から 1 年がすぎた
2024 年度になっても病院・施設に患者/入所者が戻っていない状況が続いている。現在は
一般病床と療養病床の稼働率推移
間違いなく 5 年前の同世代の高齢者と比べ、
「病院や施設の利用率が低下」している状況
にある。
90.0
(%)
85.0
稼
80.0
働
率
新型コロナ
75.0
70.0
65.0
60.0
55.0
50.0
2019年
2020年
2021年
一般病床
2022年
2023年
療養病床
一般病床と療養病床の稼働率推移
2021 年 10 月の一般病床は 88.6 万床、療養病床は 28.5 万床、介護サービス付きの施設
(有料ホームやサ高住などを含む)のベッド数が 176.5 万床ある。かって、よく言われた
「一般病床 75%(大都市 80%)、療養病床 85%、介護施設 95%」という経営の目標とな
る稼働率と比べると、一般病床の5~10%、療養病床の 5%、介護サービス付きの施設の
5%程度採算ラインを下回っている厳しい状況が続いている。コロナ期の病院や施設の建
築は大幅に落ち込んだ一方、後期高齢者は確実に増えているので、2018 年頃と同じよう
に、人々が入院や施設入所を行うようになれば、一般病床も療養病床も介護施設も、空床
が目立つというより、順番待ちができる状態になっているはずである。今後の病床や施設
の将来に向けての整備を計画するときに、今後の高齢者の病院・施設の利用率の設定の見
直しの議論が必要である。
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以下の図は、2019 年 1 月から 2024 年 1 月までの一般病床と療養病床の稼働率推移を表
す。団塊の世代が全員 75 歳を超え、新型コロナ前は、医療も介護も需要の大幅増による
病院や施設の受け入れ能力の不足が心配されていた。新型コロナの発生により、病院や施
設の患者・利用者の受け入れ制限や利用者が感染を恐れ病院・施設に行きたがらない心理
的な影響もあり、コロナ期は病院も施設も稼働率が低い時期が続いた。
コロナがあけ通常生活に戻ると、患者や施設の入居者が病院や施設に戻ってくることが
予想(期待)されていたが、2類から 5 類に変更された 2023 年 5 月から 1 年がすぎた
2024 年度になっても病院・施設に患者/入所者が戻っていない状況が続いている。現在は
一般病床と療養病床の稼働率推移
間違いなく 5 年前の同世代の高齢者と比べ、
「病院や施設の利用率が低下」している状況
にある。
90.0
(%)
85.0
稼
80.0
働
率
新型コロナ
75.0
70.0
65.0
60.0
55.0
50.0
2019年
2020年
2021年
一般病床
2022年
2023年
療養病床
一般病床と療養病床の稼働率推移
2021 年 10 月の一般病床は 88.6 万床、療養病床は 28.5 万床、介護サービス付きの施設
(有料ホームやサ高住などを含む)のベッド数が 176.5 万床ある。かって、よく言われた
「一般病床 75%(大都市 80%)、療養病床 85%、介護施設 95%」という経営の目標とな
る稼働率と比べると、一般病床の5~10%、療養病床の 5%、介護サービス付きの施設の
5%程度採算ラインを下回っている厳しい状況が続いている。コロナ期の病院や施設の建
築は大幅に落ち込んだ一方、後期高齢者は確実に増えているので、2018 年頃と同じよう
に、人々が入院や施設入所を行うようになれば、一般病床も療養病床も介護施設も、空床
が目立つというより、順番待ちができる状態になっているはずである。今後の病床や施設
の将来に向けての整備を計画するときに、今後の高齢者の病院・施設の利用率の設定の見
直しの議論が必要である。
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