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【資料1】次期エイズ予防指針の改正に向けた検討について (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40400.html
出典情報 厚生科学審議会 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第7回 6/18)《厚生労働省》
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④個別施策層への対策
【改正の方向性】
・世界的にエイズ施策の鍵となる人々とされている、MSM、性風俗産業の従事者、トランスジェンダー、薬物を使用することがある人、
受刑者について明記し、我が国としても、日本に滞在又は居住する外国人を含め、個別施策層として感染動向を把握し、それぞれに
配慮した施策を検討していくことを記載する。
【打合せ会での主な意見】
・個別施策層を定義する上で、感染リスクにさらされやすい人々の人権を尊重するいうことが基本的な考え方である。
・トランス男性の中に活発な性行動を取っている人もいるため、トランスジェンダーはMSMとは別に明記することが重要である。
・偏見や差別の助長を防ぐため、「薬物乱用・依存者」ではなく、「薬物を使用することがある人」という表現が望ましい。

⑤曝露前予防
【改正の方向性】
・抗HIV薬の曝(ばく)露前予防投与が有用であると報告されていること、曝(ばく)露前予防投与を行うには、定期的なHIV検査、その他
性感染症の検査等服薬者の健康状態の観察が重要であることについて記載する。
・国は、これらの人々に対する曝(ばく)露前予防投与に関して研究を引き続き推進する必要があることを記載する。
【打合せ会での主な意見】
・抗HIV薬の曝(ばく)露前予防投与には、事前・事後の検査に加え、適切な医療の介入、健康観察が必要である。
・医療による観察や、医師からの処方が重要であるが、その体制における地域格差が非常に大きいことが課題である。

⑥医療体制
【改正の方向性】
・エイズ治療拠点病院と地域の医療機関間の機能分担による診療連携の充実を図り、一般の医療の中でも感染者等に対して適切な医療を
提供する包括的な体制を整えることが重要である旨記載。
【打合せ会での主な意見】
・一般医療にも「受け入れてもらう」というスタンスではなく、「診て当然」という記載ぶりに統一するべきである。
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・知識不足による技術面での不安や偏見差別を解消するため、一般医療/福祉従事者を対象とした定期的な研修が望まれる。