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【参考資料4】後天性免疫不全症候群に関する特定感染症予防指針 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40400.html
出典情報 厚生科学審議会 薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(第7回 6/18)《厚生労働省》
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医療機関において、HIV検査が適切かつ積極的に実施されることも重要である。医療
従事者は、HIV感染症・エイズが疑われる者のみならず、性器クラミジア感染症、性
せんけい

りん

器ヘルペス感染症、尖圭コンジローマ、梅毒、淋菌感染症、B型肝炎、アメーバ赤痢等
の性感染症のり患が疑われる者に対して、HIV検査の実施を積極的に検討する必要が
ある。



総合的な医療体制の確保
早期治療導入の検討
早期に感染者等へ適切な医療を提供することは、感染者等の予後を改善するととも
に、二次感染防止の観点からも重要であることから、国は、感染者等の早期治療の開
始及び治療継続を促進する仕組みの検討を進める必要がある。



地域での包括的な医療体制の確保
地域の感染者等の数及び医療資源の状況に応じ、エイズ治療拠点病院を中心とする
包括的な診療体制を構築するためには、専門的医療と地域における保健医療サービス
及び介護・福祉サービスとの連携等が必要であることから、国及び都道府県等は、地
方ブロック拠点病院及び中核拠点病院に、HIV感染症・エイズに関して知見を有す
る看護師、医療ソーシャルワーカー等を配置し、各種保健医療サービス及び介護・福
祉サービスとの連携を確保するための機能(以下「コーディネーション」という。)
を拡充することが重要である。
都道府県等は、中核拠点病院の設置する連絡協議会等と連携し、医師会、歯科医師
会等の関係団体や患者団体の協力の下、中核拠点病院、エイズ治療拠点病院及び地域
診療所等間の診療連携の充実を図ることが重要である。特に、感染者等に対する歯科
診療及び透析医療の確保について、地方ブロック拠点病院及び中核拠点病院は、地域
の実情に応じ、各種拠点病院と診療に協力する歯科診療所及び透析医療機関との連携
体制の構築を図ることにより、感染者等へ滞りなく歯科診療や透析医療等を提供する
ことが重要である。



診療科連携の強化
HIV治療そのものの進展に伴い、結核、悪性腫瘍等の合併症や肝炎等の併発症を
有する感染者等への治療及び抗HIV薬の投与に伴う有害事象等への対応が重要で
あることから、国は、引き続きこれらの治療等に関する対応を強化するべきである。
そのためには、医療現場においてHIV治療を専門とする医療従事者を中心としつつ、
関係する診療科及び部門間の連携を強化し、医療機関全体で対応できる体制を整備す
ることが重要である。
さらに、医療従事者は、医療を提供するに当たり、チーム医療の重要性を認識し、
医療機関内外の専門家及び専門施設と連携を図り、心理的な支援、服薬指導等を含め
た包括的な診療体制を構築する必要がある。



長期療養・在宅療養支援体制等の整備
感染者等の療養期間の長期化に伴い、保健医療サービスと介護・福祉サービスとの
連携等が重要になる中で、コーディネーションを担う看護師、医療ソーシャルワーカ

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