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資料5                予防接種データベースについて[7.1MB] (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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米国におけるVSDを活用した安全性評価の例
• 米国の予防接種に関する安全性評価において、VSDは主に以下のような目的で活用されている
① 受動的サーベイランスシステムであるVAERSで検知したリスクについて、VSDを用いてリスクの検証を行う。
3.ワクチンの安全性モニタリングについて
② 関心のある一部の疾患に対して、VSD-RCA(Rapid cycle analysis)として週単位の迅速なリスクの評価を行う。
① 探知されたリスクの検証(1価ロタウイルスワクチンの例)

② 関心のある疾患の迅速なリスク評価(新型コロナワクチンの例)

1.VAERSを用いて腸重積のリスクを探知

1.評価対象とする疾患をリストアップ

【詳細】

【詳細】

・2006年2月から2007年9月の間に160例の腸重積が報告

・以下の観点で、VSD-RCAで評価を行う疾患をリストアップし、事前

・ワクチンの納入数を用いて、接種後の腸重積の発生率を計算。これ

にICD-10コードを用いて各疾患の集計定義を作成。

と、非接種者における予測発生率を比較(予測発生率はVSDの非接

1)過去のワクチンの安全性研究の対象となっているもの

種者のデータを利用して計算)

(例:アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群)
2)新型コロナワクチンの第3相試験で頻度の偏りが見られた疾患

・腸重積の発生率は予測される発生率を上回らないことを確認。

(例:虫垂炎、ベル麻痺)
2.VSDを用いてリスクを検証
【詳細】
・ICD-9コードを用いて腸重積を定義
・2006年5月から2007年9月にVSDにおいて、接種者において3例、
非接種者において9例の腸重積が報告。
・接種者における腸重積発生の相対リスクは0.84(95% CI:0.14~
3.92)であり、接種者における有意なリスクの上昇は検出せず。
(出典)Pediatrics. 2008 Jun;121(6):1206-12

3)新型コロナ感染症に関連する症状が生じうるという仮説
(例:肺塞栓、血栓性血小板減少性紫斑病)
4)他のサーベイランスで懸念された疾患
(例:若年層の心筋炎/心膜炎)
2.VSD-RCAを用いて有意なリスク増加の有無を評価
【評価内容】
・接種後1-21日をリスク期間とし、接種後22-42日を比較期間として、
リストアップした各疾患の発症率を比較
・対象疾患すべてにおいて、発症率の有意な上昇は認められなかった。
心筋炎/心膜炎については、12-39歳に限った分析で相対リスクの上
昇が認められた。
(出典)JAMA. 2021;326(14):1390-1399.
注:上記の結果は令和3年9月10日の本合同部会資料1-7-1で報告した。

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