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資料1 第6回電子処方箋等検討ワーキンググループ資料 (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43275.html
出典情報 電子処方箋等検討ワーキンググループ(第6回 9/24)《厚生労働省》
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現状のトレーシングレポート等の運用について


FAXで送られたトレーシングレポート等を、電子カルテに打ち込んで電子的に閲覧できるようにしている実態 等

がある。

吉留実慧子ら:医療薬学 42(6) 476―482 (2016)
・経口抗がん剤服用患者に対する薬局からの患者自宅への電話連絡や、薬局から医療機関へのトレーシングレポートによる報告の評価等を行った事
例を調査し、その評価を行った研究。本研究の中では、薬局からFAXで届いたトレーシングレポートを病院薬剤師が確認し、トレーシングレポー
トの内容を電子カルテに添付し、担当医にメールすることで次回患者受診前に医師が内容を閲覧できるようにしていた。
・患者から自宅への電話連絡により他の患者を気にすることなくリラックスして話すことができるとの声があったこと等が報告されている。
・本研究では、病院薬剤師が電子カルテにトレーシングレポートの結果を反映させることにより医師に確実な報告ができたこと、今後はトレーシン
グレポートの内容がどのように処方に反映されたかをどのように薬局へフィードバックするかが課題であること等が述べられている。

松本憲昭ら:YAKUGAKU ZASSHI 144(1) 143-150, 2024.
・がん薬物療法に関わる研修に参加した薬剤師に対してアンケートを行い、医療機関への情報提供における課題等を調査した研究。
・がん薬物療法に係るトレーシングレポートの送付にあたり、薬剤師自身の知識不足や、時間的余裕がないこと等が障壁となっていることがわかっ
た。
・薬局薬剤師ががん薬物療法に係る症例経験や関連知識等を日常的に扱うことができる環境が重要であることや、時間不足や病院-薬局感の情報共有
不足解消のために、ICTを活用したより簡便で時間的制約の少ない情報共有システムの普及が必要であると考察されている。

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