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資料1 第6回電子処方箋等検討ワーキンググループ資料 (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43275.html
出典情報 電子処方箋等検討ワーキンググループ(第6回 9/24)《厚生労働省》
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現状のトレーシングレポート等の運用について


情報共有方式の標準化等が医療現場にメリットをもたらす可能性がある。

村上晴美ら:医薬品情報学 25(4) 204-210, 2024.
・大阪府病院薬剤師会会員の勤務する医療機関を対象とした、医療機関HPへのトレーシングレポートの様式やがん化学療法レジメンの掲載の有無を
調査した研究。
・トレーシングレポートの様式を掲載している医療機関は解析対象施設のうち16.2%、がん化学療法レジメン掲載施設は24.0%であった。
・トレーシングレポートの様式やがん化学療法レジメンが掲載されている場合であっても、必ずしも情報に辿り着くのは用意ではなく、情報の入手
を容易にすることで、医療機関-薬局間の連携が進む可能性がある等が考察されている。

加藤良隆ら:日本病院薬剤師会雑誌 58(7) 788-794, 2022.
・京都府内で公開されているフォローアップシートを用いた薬局から病院への外来がん化学療法患者に係る情報提供の有用性を評価した研究。調査
が行われた病院においては、薬局からの情報提供をFAXで受け付けた後、病院薬剤師が内容を確認し、電子カルテに添付し、次回の診察前に閲覧
できるようにしている。
・本調査対象のフォローアップシートは統一的な様式でありながら、ダウンロードされたファイルから利用者が有害事象の項目を任意で選択できる
ような仕組みとしており、これにより有害事象のモニタリングについて柔軟な対応ができる可能性が示唆されたとしている。

徳留章ら:日本病院薬剤師会雑誌 59(2) 169-177, 2023.
・北海道札幌市において、複数の病院・薬局で、統一的なトレーシングレポートを作成し、地域で周知のうえ運用を行っている。当該トレーシング
レポートの有用性や運用について調査が行われた。
・薬局から医療機関へ共通のトレーシングレポートで情報提供が行われた場合でも、医師の処方内容の変更に繋がった事例があったことがわかった。
また、共通のトレーシングレポートの運用により、業務の均質化や効率化に貢献することが示唆された。

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