国の資産と負債について（令和４年度末）
○ 財務省は、毎年度、国全体の資産や負債などのストックの状況をわかりやすく開示する観点から、企業会計の考え方及び手法
（発生主義、複式簿記）を参考として、貸借対照表を作成・公表。
資産合計 741兆円

負債合計 1,443兆円

現金・預金 54

有価証券(外貨証券等) 126
運用寄託金 115
貸付金(財融貸付金等） 125
出資金 98
有形固定資産 195
道路等の公共用財産 158
庁舎等の国有財産
33
物品等
４

（単位:兆円）

◇ 資産・負債の科目の中には、運用資産と調
達財源がほぼ連動しているものが含まれている。

政府短期証券(外国為替資金証券等) 88
見合い

・ 外貨証券(124.6兆円):購入のための財源は、
外国為替資金証券 (86.3兆円)の発行により調
達。
・ 運用寄託金(114.7兆円):将来の年金給付財
源として保有している保険料等の積立金の一部で
あり、見合う金額を公的年金預り金(123.0兆
円)として計上。
• 財政融資資金貸付金(115.1兆円):貸付けの
ための財源は、財投債(100.9兆円)の発行により
調達された資金や預託金（11.6兆円）で構成。

公的年金預り金 123
財投預託金

12

財投債 101

建設国債
297

その他(未収金等) 29

国債
1,144

資産・負債差額
▲702

特例国債
709

・ 出資金(97.6兆円):独立行政法人の出資金や
政策的に国に保有義務のある株式等
• 有形固定資産(194.6兆円):道路や河川と
いった公共用財産等
（参考）資産・負債差額（▲702.0兆円）について

その他（復興債等） 37

借入金（交付税特会等） 34
その他（未払金等） 43
（令和4年度末時点）

◇ 資産には、市場で売却して現金化することが
想定されていないものが相当程度含まれている。

資産と負債の差額である資産・負債差額（▲702.0兆円）に
ついては、その大部分が過去における超過費用の累積であること
から、概念的には、将来への負担の先送りである特例国債の残
高に近いものとなる。

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