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出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.1版」の周知について(3/31付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 7.1 版 ●4 重症度分類とマネジメント
5. 妊産婦の管理
〇 COVID-19 に感染した妊婦の多くは無症状もしくは軽症のままに経過するが,一部は特に妊
娠の後半期に重症化し,
死産や本人の生命にかかわる事態に陥る.これはデルタ株のみならず,
オミクロン株でも同様である.
〇 無症状あるいは軽症で,自宅療養・宿泊療養中の妊婦を訪問する,あるいは電話やインターネッ
トによる遠隔診療を行う医療者は,呼吸状態,心拍数や呼吸数とその変化などの急速な病状の
進行を疑う症状,あるいは産科的異常を示唆する症状を確認する必要がある.可能であればパ
ルスオキシメーターで血中酸素濃度を自己測定し,SpO2 が 95%を下回る状態が続く場合は連
絡をさせる.また,妊娠の時期を問わず,性器出血,持続する・あるいは周期的な腹部緊満感・
子宮収縮感,破水感・胎動の減少などがある場合,妊婦健診を受けているかかりつけの産科医に
直接相談するように指導する必要がある.
〇 かかりつけの産科医は,COVID-19 に感染した妊婦が上記のような相談をしてきた場合,速や
かに地域の COVID-19 に係る周産期医療体制の関係者と連携して,適切な診察・医療を受ける
ことができる施設への緊急搬送,あるいは自院への受診を指示すること.内科等の産婦人科医
以外の医療者が診療する場合は,産科的異常を示唆する症状にも留意するとともに,日本産科
婦人科学会・日本産婦人科医会が 2021 年 8 月 23 日に発出した文章に記載されている症状,
所見,検査結果を認める場合,入院の必要性を地域の産科医と相談する.
〇 COVID-19 に感染した妊婦に,必ずしも産科的な管理が必要ではなく,COVID-19 患者として
内科病棟等に入院する妊婦については,呼吸数,心拍数の漸増は妊婦の代償機能が働いている
徴候であるとされており,その推移に注意すること.また,酸素飽和度を適切な値(SpO2 95%以上)
に保つことができるように留意する.児の娩出時期や分娩方法,妊婦に対する薬物療法について
は産婦人科医,小児科医と密接な連携をとる必要がある.
〇 COVID-19 に感染した妊婦から出生した新生児の管理については,出生直後に母親から新生児
を隔離し,PCR 検査を実施し,2 回陰性を確認することで,濃厚接触とはならないという見解
が 2021 年8月 10 日に日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本新生児成育医学会連名
で出されている.
〈参考〉
・日本新生児成育医学会「新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について(第4版). 2020.10..29.
・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本新生児成育医学会 連名「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 第5波 医療体制の
ひっ迫に際しての妊婦のコロナ感染症に対する対応のお願い(続報)」
(2021.8.10)
・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 連名「自宅や宿泊療養施設(ホテル等)の新型コロナウイルス感染妊婦に関する対応について」
(2021. 8.23)
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5. 妊産婦の管理
〇 COVID-19 に感染した妊婦の多くは無症状もしくは軽症のままに経過するが,一部は特に妊
娠の後半期に重症化し,
死産や本人の生命にかかわる事態に陥る.これはデルタ株のみならず,
オミクロン株でも同様である.
〇 無症状あるいは軽症で,自宅療養・宿泊療養中の妊婦を訪問する,あるいは電話やインターネッ
トによる遠隔診療を行う医療者は,呼吸状態,心拍数や呼吸数とその変化などの急速な病状の
進行を疑う症状,あるいは産科的異常を示唆する症状を確認する必要がある.可能であればパ
ルスオキシメーターで血中酸素濃度を自己測定し,SpO2 が 95%を下回る状態が続く場合は連
絡をさせる.また,妊娠の時期を問わず,性器出血,持続する・あるいは周期的な腹部緊満感・
子宮収縮感,破水感・胎動の減少などがある場合,妊婦健診を受けているかかりつけの産科医に
直接相談するように指導する必要がある.
〇 かかりつけの産科医は,COVID-19 に感染した妊婦が上記のような相談をしてきた場合,速や
かに地域の COVID-19 に係る周産期医療体制の関係者と連携して,適切な診察・医療を受ける
ことができる施設への緊急搬送,あるいは自院への受診を指示すること.内科等の産婦人科医
以外の医療者が診療する場合は,産科的異常を示唆する症状にも留意するとともに,日本産科
婦人科学会・日本産婦人科医会が 2021 年 8 月 23 日に発出した文章に記載されている症状,
所見,検査結果を認める場合,入院の必要性を地域の産科医と相談する.
〇 COVID-19 に感染した妊婦に,必ずしも産科的な管理が必要ではなく,COVID-19 患者として
内科病棟等に入院する妊婦については,呼吸数,心拍数の漸増は妊婦の代償機能が働いている
徴候であるとされており,その推移に注意すること.また,酸素飽和度を適切な値(SpO2 95%以上)
に保つことができるように留意する.児の娩出時期や分娩方法,妊婦に対する薬物療法について
は産婦人科医,小児科医と密接な連携をとる必要がある.
〇 COVID-19 に感染した妊婦から出生した新生児の管理については,出生直後に母親から新生児
を隔離し,PCR 検査を実施し,2 回陰性を確認することで,濃厚接触とはならないという見解
が 2021 年8月 10 日に日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本新生児成育医学会連名
で出されている.
〈参考〉
・日本新生児成育医学会「新型コロナウイルス感染症に対する出生後早期の新生児への対応について(第4版). 2020.10..29.
・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本新生児成育医学会 連名「新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 第5波 医療体制の
ひっ迫に際しての妊婦のコロナ感染症に対する対応のお願い(続報)」
(2021.8.10)
・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 連名「自宅や宿泊療養施設(ホテル等)の新型コロナウイルス感染妊婦に関する対応について」
(2021. 8.23)
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