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2024年度介護報酬改定に関するアンケート調査(前編) (6 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/
出典情報 2024年度介護報酬改定に関するアンケート調査(前編)(11/20)《福祉医療機構》
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2024-004

(図表 7)退所時情報提供加算を算定してい
ない理由

によって事情はさまざまであろうが、経過措置
は 3 年間なので、その間に近隣の医療機関の数
や機能が変わる可能性は低い。すでに期限は決

(n=639)
2.0%

まっていることから、未着手の施設は早めに連
42.3%

携に向けた取組みを始めたほうがよいであろう。

2.2

退所時情報提供加算

34.6%

9.7%11.4%

医療機関へ退所する入所者がいなかった
情報提供について入所者等の同意を得られなかった
かかるコスト・手間が加算額に見合わない
必要性を感じていない
その他

「算定している」と「今後算定する予定」の
合計で過半を占める
ここからは、退所時情報提供加算の算定状況

ない」が 34.6%、「必要性を感じていない」が

等についてみていく。この加算は、入所者が医

9.7%と、ネガティブな理由も一定程度みられた。

療機関に退所した際、生活支援上の留意点等の

新設加算であることから、求められる算定要件

情報提供を評価するものだ。介護老人保健施設

が業務負担の純増につながる意識が強いのかも

や介護医療院では以前からあった加算だが、今

しれない。しかし、協力医療機関との連携体制

次改定で特別養護老人ホーム等の施設系サービ

の構築が義務付けられたことを踏まえると、退

スに新設された。

所時に協力医療機関と相互に情報を共有する機

本アンケートで算定率を確認したところ、
「算

会を設け、顔の見える関係を構築することは、

定している」は 16.9%に留まったが、
「今後算定

今後の在るべき姿となっていくことが予想され

する予定」の 37.8%も含めると、過半を占める

る。そうした政策の流れに乗って、積極的に算

状況であった(図表 6)


定を検討してみてはいかがだろうか。

(図表 6)退所時情報提供加算の算定状況

2.3

(n=769)

配置医師緊急時対応加算

日中の区分が追加されたことにより、約 2 割
が新たに届出または届出予定と回答

16.9%
45.3%

コロナ禍を経験した現在、特養が備えるべき
37.8%
算定している
算定する予定はない

医療機能として、協力医療機関の連携と同じく
重要となるのが配置医師だ。入所者に急変が生

今後算定する予定

じた場合等の対応を評価する加算として、配置
医師緊急時対応加算が設けられている。これま

また、調査時点で当該加算を算定していない

では早朝、夜間及び深夜の駆け付け対応が評価

施設にその理由を聞いたところ、
「医療機関へ退

されていたが、今次改定では日中の時間帯の区

所する入所者がいなかった」が 4 割を超えた(図

分が新設された。

表 7)。これは、図表 6 の「今後算定する予定」

配置医師緊急時対応加算については、算定要

の 37.8%と近い水準であることから、今後該当

件を満たした上で事前の届出が必要となること

する入所者が生じるにつれ、算定率が上昇する

から、本アンケートで届出状況を確認した(図

ものと思われる。

表 8)

「届出する予定はない」の 58.0%がもっ

一方、
「かかるコスト・手間が加算額に見合わ

とも多く、「今次改定前から届出している」が

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