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参考資料4 医師臨床研修指導ガイドライン-2023年度版-[1.3MB] (25 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45919.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和6年度第4回 11/27)《厚生労働省》 |
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歴要約には必ず手術要約を含めることが必要である。
その他(経験すべき診察法・検査・手技等)
基本的診療能力を身に付けるためには、患者の診療に直接携わることにより、医療面接と
身体診察の方法、必要な臨床検査や治療の決定方法、検査目的あるいは治療目的で行われる
臨床手技(緊急処置を含む)等を経験し、各疾病・病態について、最新の標準治療の提供にチ
ームの一員として貢献する経験が必要である。
今回の制度見直し前の現行の臨床研修の到達目標にて経験目標の一部となっている「経験
すべき診察法・検査・手技」については、項目が細分化されており、何らかの簡素化が必要と
の指摘を踏まえ、臨床研修部会報告書で「診療能力を評価する際の評価の枠組みに組み込む」
こととされ、研修修了にあたって習得すべき必須項目ではなくなった。しかしながら、こう
した経緯から、以下の項目については、研修期間全体を通じて経験し、第3章で後述する形
成的評価、総括的評価の際に習得度を評価するべきである。特に以下の手技等の診療能力の
獲得状況については、PG-EPOC 等に記録し指導医等と共有し、研修医の診療能力の評価を行う
べきである。
① 医療面接
医療面接では、患者と対面した瞬間に緊急処置が必要な状態かどうかの判断が求められ
る場合があること、診断のための情報収集だけでなく、互いに信頼できる人間関係の樹立、
患者への情報伝達や推奨される健康行動の説明等、複数の目的があること、そして診療の
全プロセス中最も重要な情報が得られることなどを理解し、望ましいコミュニケーション
のあり方を不断に追求する心構えと習慣を身に付ける必要がある。
患者の身体に関わる情報だけでなく、患者自身の考え方、意向、解釈モデル等について
傾聴し、家族をも含む心理社会的側面、プライバシーにも配慮する。
病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー等)を聴取し、診
療録に記載する。
② 身体診察
病歴情報に基づいて、適切な診察手技(視診、触診、打診、聴診等)を用いて、全身と局
所の診察を速やかに行う。このプロセスで、患者に苦痛を強いたり傷害をもたらしたりす
ることのないよう、そして倫理面にも十分な配慮をする必要がある。とくに、乳房の診察
や泌尿・生殖器の診察(産婦人科的診察を含む)を行う場合は、指導医あるいは女性看護
師等の立ち合いのもとに行わなくてはならない。
③ 臨床推論
病歴情報と身体所見に基づいて、行うべき検査や治療を決定する。患者への身体的負担、
緊急度、医療機器の整備状況、患者の意向や費用等、多くの要因を総合してきめなければ
ならないことを理解し、検査や治療の実施にあたって必須となるインフォームドコンセン
トを受ける手順を身に付ける。また、見落とすと死につながるいわゆる Killer disease を
確実に診断できるように指導されるのが望ましい。
④ 臨床手技
1)大学での医学教育モデルコアカリキュラム(2016 年度改訂版)では、学修目標として、
体位変換、移送、皮膚消毒、外用薬の貼布・塗布、気道内吸引・ネブライザー、静脈採血、
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その他(経験すべき診察法・検査・手技等)
基本的診療能力を身に付けるためには、患者の診療に直接携わることにより、医療面接と
身体診察の方法、必要な臨床検査や治療の決定方法、検査目的あるいは治療目的で行われる
臨床手技(緊急処置を含む)等を経験し、各疾病・病態について、最新の標準治療の提供にチ
ームの一員として貢献する経験が必要である。
今回の制度見直し前の現行の臨床研修の到達目標にて経験目標の一部となっている「経験
すべき診察法・検査・手技」については、項目が細分化されており、何らかの簡素化が必要と
の指摘を踏まえ、臨床研修部会報告書で「診療能力を評価する際の評価の枠組みに組み込む」
こととされ、研修修了にあたって習得すべき必須項目ではなくなった。しかしながら、こう
した経緯から、以下の項目については、研修期間全体を通じて経験し、第3章で後述する形
成的評価、総括的評価の際に習得度を評価するべきである。特に以下の手技等の診療能力の
獲得状況については、PG-EPOC 等に記録し指導医等と共有し、研修医の診療能力の評価を行う
べきである。
① 医療面接
医療面接では、患者と対面した瞬間に緊急処置が必要な状態かどうかの判断が求められ
る場合があること、診断のための情報収集だけでなく、互いに信頼できる人間関係の樹立、
患者への情報伝達や推奨される健康行動の説明等、複数の目的があること、そして診療の
全プロセス中最も重要な情報が得られることなどを理解し、望ましいコミュニケーション
のあり方を不断に追求する心構えと習慣を身に付ける必要がある。
患者の身体に関わる情報だけでなく、患者自身の考え方、意向、解釈モデル等について
傾聴し、家族をも含む心理社会的側面、プライバシーにも配慮する。
病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー等)を聴取し、診
療録に記載する。
② 身体診察
病歴情報に基づいて、適切な診察手技(視診、触診、打診、聴診等)を用いて、全身と局
所の診察を速やかに行う。このプロセスで、患者に苦痛を強いたり傷害をもたらしたりす
ることのないよう、そして倫理面にも十分な配慮をする必要がある。とくに、乳房の診察
や泌尿・生殖器の診察(産婦人科的診察を含む)を行う場合は、指導医あるいは女性看護
師等の立ち合いのもとに行わなくてはならない。
③ 臨床推論
病歴情報と身体所見に基づいて、行うべき検査や治療を決定する。患者への身体的負担、
緊急度、医療機器の整備状況、患者の意向や費用等、多くの要因を総合してきめなければ
ならないことを理解し、検査や治療の実施にあたって必須となるインフォームドコンセン
トを受ける手順を身に付ける。また、見落とすと死につながるいわゆる Killer disease を
確実に診断できるように指導されるのが望ましい。
④ 臨床手技
1)大学での医学教育モデルコアカリキュラム(2016 年度改訂版)では、学修目標として、
体位変換、移送、皮膚消毒、外用薬の貼布・塗布、気道内吸引・ネブライザー、静脈採血、
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