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参考資料4 医師臨床研修指導ガイドライン-2023年度版-[1.3MB] (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_45919.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和6年度第4回 11/27)《厚生労働省》
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第1章

到達目標

今回新たに作成された到達目標は、医師としてのあらゆる行動を決定づける基本的価値観
(プロフェッショナリズム)、医師に求められる具体的な資質・能力、そして研修修了時にほ
ぼ独立して遂行できる基本的診療業務という 3 つの領域からなる。
主として知識、技術、態度・習慣などが個別に列挙されていた従来の到達目標とは異なり、
医師としての行動の背後にある考えや価値観、知識、技術、態度・習慣などを包括した構成
となっている。
到達目標が達成されているか否かの評価は、従前以上に医師やその他の医療スタッフのた
ゆまない観察とその記録が必要となる。



到達目標

医師は、病める人の尊厳を守り、医療の提供と公衆衛生の向上に寄与する職業の重大性を
深く認識し、医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)及び医師としての使命
の遂行に必要な資質・能力を身に付けなくてはならない。医師としての基盤形成の段階にあ
る研修医は、基本的価値観を自らのものとし、基本的診療業務ができるレベルの資質・能力
を修得する。
<解説>
医師は眼前の病める人への責務を果たすだけでなく公衆衛生的視点をも有さなくてはなら
ない。臨床研修は医師としての基盤形成を行う期間であり、医師の行動を決定づける基本的
価値観(プロフェッショナリズム)
、業務遂行に必要な資質・能力、そして最終的にほぼ独立
して行うことが求められる基本的診療業務という 3 つの領域から到達目標が構成されている
ことを述べている。

A. 医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)
1.社会的使命と公衆衛生への寄与
社会的使命を自覚し、説明責任を果たしつつ、限りある資源や社会の変遷に配慮した公
正な医療の提供及び公衆衛生の向上に努める。
2.利他的な態度
患者の苦痛や不安の軽減と福利の向上を最優先し、患者の価値観や自己決定権を尊重す
る。
3.人間性の尊重
患者や家族の多様な価値観、感情、知識に配慮し、尊敬の念と思いやりの心を持って接
する。
4.自らを高める姿勢
自らの言動及び医療の内容を省察し、常に資質・能力の向上に努める。
<解説>
医師としての行動を決定づける基本的価値観(プロフェッショナリズム)として、社会的
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