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長期収載品に係る選定療養について-施行直後の対応状況報告書 (16 ページ)

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出典情報 長期収載品に係る選定療養について-施行直後の対応状況報告書(12/13)《日本保険薬局協会》
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特出すべき事例 -困った事例1-
患者への説明だけでなく、医療機関や医師への説明や連携にも苦慮している状況が見られる。また、後発医薬品の品
目数が増え、長期収載品が不動在庫となる在庫管理上の課題が生じており、改定時の評価損の懸念も大きい。
問.これまでの設問で回答されていない長期収載品に係る選定療養についての好事例、困った事例など、特出すべき
事例があれば教えてください。(任意回答、フリーコメント)
(N=722薬局)
1. 患者への説明・対応の困難さ (回答数: 約180)
- 制度の複雑さにより説明に多くの時間を要する。 - 生活保護の患者で先発希望の方への説明に苦慮する。
- 公費負担で今まで自己負担がなかった先発希望の患者はなかなか納得が得られず特に説明に苦慮することがある。
- 外国人に対する説明が大変。 ‐ 後発品ではなく先発品を希望かつ差額分の自費を支払いたくない患者への対応。
- 小児や高校生が薬を受け取りに来て、選定療養の話をしても分からないと言われた。
2. 医療機関との連携の課題 (回答数: 約120)
- 「治療上必要の変更不可」の欄は「×」、備考の変更不可理由には「患者希望により変更不可」と記載、確認するた
め疑義照会した。
- 後発品変更不可について処方箋記載不備があり問い合わせが発生した。
- 薬局から制度を説明しても医師に理解してもらえず。
- 「医療上の必要性」の判断基準が不明確で疑義照会が増加している。
3. 在庫管理の問題 (回答数: 約100)
- 後発品への変更が進むことで長期収載品が不動在庫となった。廃棄リスクが高まっている。
- 品目数が増えてしまい、在庫金額が上がり管理も大変になった。
‐ 後発品の安定供給に不安があり在庫確保に苦慮している。
4. 制度自体への疑問・課題 (回答数: 約80)
- 差額の計算が違っていると言われそう。 ‐ 生活保護受給者は選定療養対象から外れていることが納得できない。
- 制度の複雑さにより現場の負担が増大している。 - 薬価差が小さい薬剤でも高額な負担が発生するケースがある。
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