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2024年度 診療報酬改定の影響等に関するアンケート結果について-地メディ・賃上げ・働き方改革関連- (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/ |
出典情報 | 2024年度 診療報酬改定の影響等に関するアンケート結果について(12/26)《福祉医療機構》 |
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2024-007
2
療養病棟入院基本料
もっとも影響の大きかった見直し項目は、
「入
院料の分類の細分化(9 分類→30 分類)」が 7
割を占める
(図表 6)今次改定の見直しによる入院単価
の影響
(n=165)
増加する見込み
10.9%
療養病棟入院基本料は、医療資源投入量を踏
減少する見込み
39.4%
まえて、医療区分が細分化されたことに伴い、
影響はほとんど
ない見込み
入院料も細かく設定された。他にも、中心静脈
49.7%
栄養の評価の見直しや経腸栄養管理加算の新設
などあるが、本節では同入院基本料の見直しの
影響についてみていきたい。
3
今次改定でもっとも影響のあった見直し項目
精神科地域包括ケア病棟入院料
9 割が 精神科地域包括ケア病棟へ「転換する
予定はない」と回答
として、
「入院料の分類の細分化(9 分類→30 分
類)」が 7 割を占めた(図表 5)
。今次改定では、
医療区分が「疾患・状態」と「処置等」に分けら
今次改定では、精神障害にも対応した地域包
れたことに加えて、スモンに関する 3 区分が新
括ケアシステムの構築を推進する観点から、地
設されたことで、30 分類に再編された。これに
域移行・地域定着に向けた退院支援を評価する
よって、
「処置等」の区分が「疾患・状態」と同
精神科地域包括ケア病棟入院料が新設された。
じまたは高い場合は、改定前より高い点数とな
同入院料は、これまでなかった精神科領域の回
る。
復期としての役割に期待がかかる。
(図表 5)療養病棟入院基本料の見直しのう
ち、もっとも影響のあった項目
本アンケート調査時点においては、同入院料
の届出を行っている病院の回答はなかった。そ
入院料の分類の細分化(9分類→30分類)
のため、精神関連の入院料の届出を行っている
中心静脈栄養の評価の見直し(経過措置終了後)
病院を対象として、今後の転換予定についてみ
1日2単位を超える疾患別リハビリテーション料の包括範囲の見直し
(経過措置終了後)
経腸栄養管理加算の新設
(n=165)
ていきたい。なお、サンプル数が少ない点には、
ご留意いただきたい。
1.2%
69.1%
23.0%
同病棟への転換予定を確認すると、
「転換する
6.7%
予定はない」が 9 割を占めた(図表 7)。転換を
予定していない理由としては、
「自院の役割を果
こうした改定を受けて、患者 1 人 1 日当たり
たすうえで、現状の病棟構成が望ましいため」
入院収益(以下「入院単価」という。
)について、
および「施設基準のハードルが高いため」がと
見直しの影響を聞いたところ、
「影響はほとんど
もに 47.1%であった(図表 8)
。
ない見込み」が半数を占めたものの、
「減少する
同病棟は、180 日の算定上限が設定されてい
見込み」が 39.4%であった(図表 6)
。処置等の
るものの、最初の 90 日間は自宅等移行初期加算
必要性が高い患者を多く受け入れていた病院な
の 100 点が算定できるなど、収益面のメリット
どは、そこまで影響を受けなかったのかもしれ
は大きい。一方で、入院患者の 7 割以上が 6 か
ないが、区分が細分化・厳格化されたことで、入
月以内に自宅などへ移行することや看護職員以
院単価が減少する病院も少なくないことがうか
外の職種の配置など、施設基準にハードルを感
がえる。
じている病院も少なくないといえるだろう。
Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.
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療養病棟入院基本料
もっとも影響の大きかった見直し項目は、
「入
院料の分類の細分化(9 分類→30 分類)」が 7
割を占める
(図表 6)今次改定の見直しによる入院単価
の影響
(n=165)
増加する見込み
10.9%
療養病棟入院基本料は、医療資源投入量を踏
減少する見込み
39.4%
まえて、医療区分が細分化されたことに伴い、
影響はほとんど
ない見込み
入院料も細かく設定された。他にも、中心静脈
49.7%
栄養の評価の見直しや経腸栄養管理加算の新設
などあるが、本節では同入院基本料の見直しの
影響についてみていきたい。
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今次改定でもっとも影響のあった見直し項目
精神科地域包括ケア病棟入院料
9 割が 精神科地域包括ケア病棟へ「転換する
予定はない」と回答
として、
「入院料の分類の細分化(9 分類→30 分
類)」が 7 割を占めた(図表 5)
。今次改定では、
医療区分が「疾患・状態」と「処置等」に分けら
今次改定では、精神障害にも対応した地域包
れたことに加えて、スモンに関する 3 区分が新
括ケアシステムの構築を推進する観点から、地
設されたことで、30 分類に再編された。これに
域移行・地域定着に向けた退院支援を評価する
よって、
「処置等」の区分が「疾患・状態」と同
精神科地域包括ケア病棟入院料が新設された。
じまたは高い場合は、改定前より高い点数とな
同入院料は、これまでなかった精神科領域の回
る。
復期としての役割に期待がかかる。
(図表 5)療養病棟入院基本料の見直しのう
ち、もっとも影響のあった項目
本アンケート調査時点においては、同入院料
の届出を行っている病院の回答はなかった。そ
入院料の分類の細分化(9分類→30分類)
のため、精神関連の入院料の届出を行っている
中心静脈栄養の評価の見直し(経過措置終了後)
病院を対象として、今後の転換予定についてみ
1日2単位を超える疾患別リハビリテーション料の包括範囲の見直し
(経過措置終了後)
経腸栄養管理加算の新設
(n=165)
ていきたい。なお、サンプル数が少ない点には、
ご留意いただきたい。
1.2%
69.1%
23.0%
同病棟への転換予定を確認すると、
「転換する
6.7%
予定はない」が 9 割を占めた(図表 7)。転換を
予定していない理由としては、
「自院の役割を果
こうした改定を受けて、患者 1 人 1 日当たり
たすうえで、現状の病棟構成が望ましいため」
入院収益(以下「入院単価」という。
)について、
および「施設基準のハードルが高いため」がと
見直しの影響を聞いたところ、
「影響はほとんど
もに 47.1%であった(図表 8)
。
ない見込み」が半数を占めたものの、
「減少する
同病棟は、180 日の算定上限が設定されてい
見込み」が 39.4%であった(図表 6)
。処置等の
るものの、最初の 90 日間は自宅等移行初期加算
必要性が高い患者を多く受け入れていた病院な
の 100 点が算定できるなど、収益面のメリット
どは、そこまで影響を受けなかったのかもしれ
は大きい。一方で、入院患者の 7 割以上が 6 か
ないが、区分が細分化・厳格化されたことで、入
月以内に自宅などへ移行することや看護職員以
院単価が減少する病院も少なくないことがうか
外の職種の配置など、施設基準にハードルを感
がえる。
じている病院も少なくないといえるだろう。
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