よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


2024年度 診療報酬改定の影響等に関するアンケート結果について-地メディ・賃上げ・働き方改革関連- (8 ページ)

公開元URL https://www.wam.go.jp/hp/keiei-report-r6/
出典情報 2024年度 診療報酬改定の影響等に関するアンケート結果について(12/26)《福祉医療機構》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

2024-007

とんど影響がない」を合わせると 8 割以上を占

体制の構築につながる。今次改定では、医療情

めた(図表 17)
。救急外来・救急以外で多少の差

報の利用や情報セキュリティ対策などの医療

はあるものの、全体的に予想されたほど影響は

DX を推進する体制への評価として、医療 DX 推

大きくないことがみてとれる。

進体制整備加算が新設された。本節では、その

(図表 17)医師の働き方改革による医療提
供体制への影響

届出状況をみていきたい。

大きな影響がある

ある程度影響がある

あまり影響はない

ほとんど影響はない

同加算の届出状況は、
「届出を行っている」が
55.6%と過半を占めた(図表 18)
。また、
「届出
を行いたいが、満たすことが難しい施設基準が

4.7%
救急外来
(n=301)

13.3%

20.3%

61.8%

24.8%

58.1%

24.2%

59.9%

ある」を合わせると、7 割以上が届出に前向きで
あるといえよう。

2.8%
救急以外(入院)
(n=322)

14.3%

(図表 18)医療 DX 推進体制整備加算の届出
状況

4.7%
救急以外(外来)
(n=322)

(n=322)

11.2%

届出を行う予定はない
24.8%

2.2%
救急以外(検査)
(n=322)

24.2%

66.8%

届出を行っている

6.8%

届出を行いたいが、

1.6%

満たすことが難しい

救急以外(手術)
(n=322)

21.1%

55.6%

施設基準がある

69.9%

19.6%

7.5%

医師の働き方改革によって、労務・健康管理
が向上する半面、医師一人一人が提供できる医

同加算の算定にあたっては、オンライン資格

療の減少が想定される。とくに、労働強度の高

確認や電子処方箋を発行する体制などの施設基

い救急領域では、労働時間を削減しながら診療

準を満たすことが必要となる。図表にはないが、

体制をどう維持するのかが課題といえよう。医

届出を行うために満たすことが難しい施設基準

師の過重労働をなくしつつ、適切な医療提供体

として、3 割以上の病院が「電子処方箋により処

制を保つためにも、タスク・シフト/シェアや地

方箋を発行できる体制」と回答した。
同加算は月 1 回という上限はあるものの、す

域にある他の医療機関との連携も必要になるだ

べての患者が対象となり、体制さえ整っていれ

ろう。

ば算定しやすい加算であるため、届出の検討を

6

してみてもよいだろう。

医療 DX

6.1

医療 DX 推進体制整備加算の届出状況
6.2

半数以上が届出を行っているが、
「電子処方箋
により処方箋を発行できる体制」を満たすこ
とが困難か

診療録管理体制加算の届出状況

改定前の診療録管理体制加算 1 の届出は
26.1%であったが、改定後は 15.2%に低下

医療 DX は、デジタル技術の活用により、医

続いて、適切な診療記録の管理体制を評価す

療現場の業務効率化や負担軽減、情報共有など

る診療録管理体制加算の届出状況についてみて

が促進され、より合理的かつ充実した医療提供

いきたい。

Copyright ⓒ 2024Welfare And Medical Service Agency (WAM). All rights reserved.

8