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【資料6】長谷川参考人提出資料 (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49021.html
出典情報 精神保健医療福祉の今後の施策推進に関する検討会(第4回 1/15)《厚生労働省》
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誰も私を人間として評価していない。誰も私が感
じている痛みと絶望を知らない。この打ち震える
ほどの大きな悲しみと怒りを、自分のうちに秘め
ておくことが誰にできるだろうか。それでも、抵抗
を顕わにしたら拘束を追加されるのは明らかな
ので、必死の妥協策として枕元に置いてあった
タンブラーをシェイクしてなんとか感情を紛らわし
た。ところが床に漏れた水飛沫を見て、看護師
はすぐさま医師を呼んだ。「これは衝動行為ね」
「明日から拘束の解除はできないから」。医師の
ひと声は、わずかに残されていた、拘束がだん
だん解除されていくという希望をあっけなく潰し
た。
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