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資料4 小児WG[488KB] (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00035.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第61回 1/29)《厚生労働省》
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要望番号;IV S-27
with steroid-dependent nephrotic syndrome. Pediatr Nephrol 2011; 26: 1823-8.7)
20 歳未満の SDNS 患者 9 例を対象に、ヒストリカルコントロールを用いた前向きコホー
ト研究が実施された。
リツキシマブ 375 mg/m2(最大 500 mg)単回投与後に、本薬 1,000~1,200 mg/m2/日が投
与された(A 群)
。ヒストリカルコントロール(B 群)として、リツキシマブ投与後 3 カ月
以内にステロイド及び免疫抑制薬を投与中止した 7 例のデータが用いられた。
有効性について、リツキシマブ投与後 1 年間で再発が認められなかった患者は A 群で 9
例中 6 例、B 群で 7 例中 1 例であった。また、リツキシマブ投与後 1 年間での再発回数は
A 群で 0.4 回、B 群で 2.3 回、ステロイドの 1 日平均投与量は A 群で 0.11 mg/kg/日、B 群で
0.29 mg/kg/日であり、再発により 1 年以内に追加のリツキシマブ投与が必要となった患者
は A 群で 9 例中 3 例、B 群で 7 例中 5 例であった。
安全性について、A 群の 2 例で一過性の下痢が認められたが、いずれの群においても重
度の有害事象は認められなかった。
4) Iijima K, et al. Mycophenolate mofetil after rituximab for childhood-onset complicated
frequently-relapsing or steroid-dependent nephrotic syndrome. J Am Soc Nephrol 2022; 33:
401-19.1)
小児期発症の難治性 FRNS 及び SDNS 患者 86 例(各群 43 例)を対象に、無作為化比較
試験が先進医療 B として実施された。
リツキシマブ 375 mg/m2(最大 500 mg)が週 1 回、4 週間投与され、その後、プラセボ又
は本薬 1,000~1,200 mg/m2/日(最大 2 g/日)が 1 日 2 回に分けて朝食後及び夕食後に 17 カ
月間投与された。無作為化された 86 例のうち、試験薬投与前に中止した 8 例を除いた 78
例(各群 39 例)が有効性及び安全性の解析対象とされた。
有効性について、主要評価項目である治療期間及び追跡期間を通じての treatment failure2)
発生までの期間(中央値)は、プラセボ群で 472.5 日、本薬群で 784.0 日、ハザード比[95%
CI]は 0.59[0.34, 1.05]であり、プラセボ群と本薬群との間に統計学的に有意な差は認め
られなかった(p = 0.07、ログランク検定)。一方で、治療期間中の treatment failure 発生ま
での期間(中央値)は、プラセボ群で 493.0 日、本薬群では未到達、ハザード比[95%CI]
は 0.202[0.08, 0.50]であり、プラセボ群と比較して本薬群で長い傾向が認められた。また、
副次評価項目である治療期間中の再発率(平均値±標準偏差)は、プラセボ群で 1.99±2.37
回/人・年、本薬群で 0.43±0.90 回/人・年、ハザード比[95%CI]は 0.257[0.08, 0.48]
、治
療期間中のステロイド投与量(平均値±標準偏差)は、プラセボ群で 10.45±12.49 mg/m2/
日、本薬群で 4.45±3.52 mg/m2/日であり、プラセボ群と比較して本薬群の再発率が低く、
ステロイド投与量が少ない傾向が認められた。
安全性について、有害事象はプラセボ群で 76.9%(30/39 例)
、本薬群で 79.5%(31/39 例)
に認められた。死亡は認められず、重篤な有害事象はプラセボ群で 10 例(13 件)
、本薬群
2)

頻回再発の発生、ステロイド依存性若しくは抵抗性の発現、又は免疫抑制薬若しくはリツキシマブの使用

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