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議題2 別紙2先進医療Bの総括報告書に関する評価について (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00270.html
出典情報 先進医療会議(第141回 3/6)《厚生労働省》
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先進医療審査の事前照会事項に対する回答2

先進医療技術名: 全身性エリテマトーデスに対する初回副腎皮質ホルモン治療におけるクロピドグレル
硫酸塩、ピタバスタチンカルシウム及びトコフェロール酢酸エステル併用投与の大腿
骨頭壊死発症抑制療法
2025 年 2 月 12 日
所属・氏名:九州大学大学院医学研究院整形外科・本村悟朗

※照会に伴い変更が生じた場合は、関係書類も併せて修正して下さい。
1.試験後中止症例を除いた集団を解析対象集団として発生割合を算出されておりますが、申請時の
照会事項での指摘の通り、原則的には、FAS 集団を解析対象集団とした発生割合の提示が適切と考
えます(ただし「試験中に同意撤回された」症例に関しては、データ利用含めての同意撤回であれば
除く)。
また、上記解析を実施する上で、試験中止症例の主要評価項目の結果を「大腿骨頭壊死なし」とする
場合、その適切性についてもご記載ください。
なお、報告書には現在提示さえている 43 名の解析結果については、副次的な解析結果としてあわせ
てご提示ください。
【回答】試験後中止例 3 例におきましては、試験薬は中止となりましたが SLE に対する副腎皮質ホルモ
ン治療はその後も継続されたものと推測します。従いまして、副腎皮質ホルモン治療による大腿骨頭壊
死発生のリスクは存続したことは考えられるかと思います。しかしながら、試験後中止例にいずれも大腿
骨頭壊死が発生したとみなすことは臨床的には妥当ではなく、ヒストリカルコントロール(25%)と同等のリ
スクを有していた、つまり大腿骨頭壊死発生の可能性は 3 例に 1 例よりも少ないものと考えられます。従
いまして、試験後中止症例を「大腿骨頭壊死なし」とみなした場合の方が臨床的には妥当であると考えら
れましたので、FAS 集団を対象とした発生割合は試験後中止症例を「大腿骨頭壊死なし」とみなして解
析を実施しました。結果、大腿骨頭壊死は 46 例中 8 例で発生となり、発生割合は 17.4%(60%信頼区間:
12.76%-22.1%)、発生割合が 25%未満であることに対する検定の p 値は 0.1167 で、片側有意水準 20%の
基で有意な差が認められました。以上を主解析結果として報告させていただきます。
加えて、以下の副次的解析結果も報告させていただきます。試験後中止症例の 3 例を「大腿骨頭壊死
あり」とみなし FAS を対象集団として解析した場合、大腿骨頭壊死の発生割合は 23.9%(60%信頼区間:
18.6-29.2%)で、発生割合が 25%未満であることに対する検定の p 値は 0.8648 でありました。試験後中止
症例を除いた試験実施計画書適合者集団である PPS を対象として解析した場合、大腿骨頭壊死の発
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