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(別添)新型コロナウイルス感染症のPCR検査等における精度管理マニュアル (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00332.html
出典情報 「新型コロナウイルス感染症のPCR検査等における精度管理マニュアル」について(周知)(4/15付 事務連絡)《厚生労働省》
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実施中に測定した管理試料の結果について、その平均( )と個々の測定値の最大
と最小の差(R)を経時的(例えば、毎日)にプロットしてグラフ化し、モニタ
ーする。 と R が管理限界内にある場合は、測定結果が安定的に得られていると
見なす。
管理限界を外れた場合、あるいは管理限界内でも偏位の傾向(トレンド、シ
フトなど)が見られる場合は、測定結果の安定性が確保されていない可能性
が考えられ、原因の究明とそれに基づく是正を行う。原因として、測定装置
(保守管理)や測定試薬(試薬劣化など)の不具合がないか、試薬管理(遮光、
保管温度など)、装置操作手順、測定者の手技・技能(ピペット操作など)、検
体管理が不適切でないかの確認を行う。定期的に、また測定試薬のロット変
更時など必要時に、患者検体またはフルプロセスコントロールを用いて、各
プロセス(検体の前処理、RNA 抽出、逆転写、核酸増幅と検出)で患者検体と
同じ挙動(反応過程)をモニターすることが望ましい。
外部精度管理調査において定性測定の再現性不良(例えば 2 回測定の場合、
陽性と陰性判定1回ずつ)が認められる場合は、改めて再現性を含めた性能
特性の評価を行い、測定者の手技、測定試薬、測定装置などの原因(上述)に
基づく是正が必要である。検査導入時に性能特性の評価において精度(再現
性)の確認を行うとともに、その後も精度が維持されているか、統計学的な内
部精度管理により確認することが望ましい。
5)要員の研修
医療法等により、遺伝子関連検査を実施する場合、研修の実施は義務とし
て求められている。特に、測定システムの性能評価(妥当性確認、検証)など
検査導入と管理における基本的知識と技能の習得は重要である。一部の全自
動システムを導入している施設にて、管理試料を用いた内部精度管理の実施
率が低く改善が求められる。
基本的知識には下記が含まれる。
a) 品質マネジメントシステム
b) 文書管理
c) 測定システムの性能特性の評価(妥当性確認と検証、検出限界、精度(再
現性)、診断感度・診断特異性、偽陽性・偽陰性など)
d) 内部精度管理・外部精度管理
e) 業務プロセスおよび手順
f) 検査室情報システム
g) バイオリスク•マネジメント
h) 有害インシデントの影響の回避を含む安全衛生

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