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○在宅(その5 )について-1 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00123.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第500回  11/26)《厚生労働省》
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ICTを利用した死亡診断等の流れ
○ ICTを用いた死亡診断等にあたって、研修を受けた看護師が、遺族への対応、遺体の観察・写真撮影、死亡
診断書作成の補助等を行う。
STEP1

STEP2

STEP3

STEP4

STEP5

患者死亡前に
準備すべきこと

遺族との
コミュニケーション

所見記録と死亡診断等を
行う医師への報告

医師の指示を受けての
死亡診断書作成の補助

遺族への説明と
死亡診断書の交付

• 本人及び家族の理解を
• 患者の生前の死生観・宗 • 看護師は、リアルタイムの
得た上で、死亡前に同意
教観のほか、ご遺体への
双方向コミュニケーション
書様式により同意を得る。
礼意、家族の心情等へ
が可能な端末を用いて、
配慮する。
遠隔からの医師のリアルタ
• ICTを利用して報告する
イムの指示の下、遺体の
看護師は、法医学等に
• 医師は、ICTを利用した
観察や写真撮影を行い、
関する一定の教育を受け
死亡診断等を行う場合で
記録様式の全項目を記載
るとともに、ICTを利用した
あっても、直接対面での
する。医師が死亡診断を
死亡診断等を行うのに必
死亡診断等を行う場合と
行うにあたり必要な情報
要な機器・物品を、遠隔
同様に医師-遺族間のコ
(記録様式及び写真)を、
から死亡診断等を行う予
ミュニケーションを図る。
電子メール等で医師に報
定の医師と相談し準備す
告する。電子メール等は
る。
• 看護師は、ご遺体の観察
適切なセキュリティ環境下
や撮影に際しては、必要
で送受信する。
に応じて家族に別室で待
機してもらう等、家族の心 • 医師は、看護師からの報
情等に十分な配慮をする。
告を踏まえ、遠隔において
死亡診断を行う。その際、
医師が死亡の事実の確認
や異状がないと判断でき
ない場合には、ICTを利用
した死亡診断等を中止す
る。

• 看護師は、医師から死亡 • リアルタイムの双方向コ
診断書に記載すべき内
ミュニケーションが可能な
容についての説明を受け、
端末を用い、医師から患
死亡診断書を代理記入
者の死亡についてご遺族
する方法により、医師によ
に説明後、看護師からご
る死亡診断書作成を補
遺族に死亡診断書を渡
助することができる。
す。
• 看護師が代理記入した
死亡診断書については、
看護師が医師に電子
メール等で送付すること
により、その記載内容に
誤りがないことを医師が
確認する。

• 死亡診断書については、
正本をご家族に交付する
とともに、写し3部以上を
作成し、ご遺族の控え、
診断した医師の控え(診
療録に添付)、看護師の
控えとする。

<実際の事例>
 離島在住の90代のがん患者
 主治医の医療機関からは車3時間+船1時間(直線
距離約200km)
 主治医が医療機関を離れているときに心肺停止状態
となったため、研修を受けた看護師によりICTを用
いて主治医の死亡診断をサポート。
⇒死亡診断のために遠くまでご遺体を搬送する必要が
なくなり、ご遺族と共に看取りを行うことができた。

【出典】「情報通信機器(ICT)を用いた死亡診断等ガイドライン」(医政発0912第1号 平成29年9月12日医政局長通知)をもとに医政局にて作成
左下のイラストは、平成28~30年度科学研究費補助金(挑戦的萌芽)「エンドオブライフ・ケアにおける在宅・特養での死亡確認をめぐる問題の所在と検討」(東北大学大学院 尾﨑章子)によるパンフレットに掲載のものを使用

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