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資料3-2-① 鈴木先生提出資料 (96 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第87回 6/8)《厚生労働省》
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パンデミック前後の日本における日本人と在日外国人の年齢標準化死亡率の比較
【背景】 人種・民族間における、パンデミック後の健康格差が世界的に懸念されている。
【目的】 日本におけるこの課題を検証したエビデンスは乏しく、人口動態統計データ(2021年6月まで)を用いて、日本にお
ける日本人と在日外国人の標準化死亡率を推定し、パンデミック後に日本人と在日外国人の死亡率の差に変化があった
かどうかを検証した。
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人口構造は2021年1月1日時点の住民基本台帳に基づく日本人人口で標準化

o

死亡率の差をアウトカムとした線形回帰を行い、パンデミック前後と時間の交差項が有意か否かで判断

【結果】
• 在日外国人は、0-19歳および59歳以上において、日本人よりも死亡率が高かった(次ページ図参照)。一方で、日本
人は20-59歳の間で在日外国人より死亡率が高かった。これは、健康な人ほど国外に移住しやすい、とする仮説(
healthy migrant effect)と一致する。


日本人と在日外国人の死亡率の差はついて、パンデミック後に統計学的有意な変化は認められなかった(次ページ図
参照)。言い換えれば、在日外国人の死亡率に対する特異的な影響は小さかった可能性がある。

注釈:査読付き国際誌(SSM - Population Health)にて掲載(2022年5月10日)


Ghaznavi C, Eguchi A, Tanoue Y, Yoneoka D, Kawashima T, Suzuki M, Hashizume M, Nomura S. Pre- and postCOVID-19 all-cause mortality of Japanese citizens versus foreign residents living in Japan, 2015–2021. SSM Population Health 2022; 18: 101114.
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