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【資料10】山梨大学岩崎副学長提出資料 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26202.html
出典情報 革新的医薬品・医療機器創出のための官民対話(第5回 6/14)《厚生労働省》
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本邦の医薬品開発の推進のための課題
1、アカデミアと企業との対話・相互理解・スムーズなTransition
・ 世界的に革新的創薬の担い手としてアカデミアの占める役割は高くなっている
・ 実用化には製薬企業との連携や、企業への導出が求められる
・ アカデミアと企業の協業関係の構築は未だ不十分

2、希少疾患や薬剤耐性菌(AMR)に対する治療薬の臨床現場への提供
・ 遺伝子解析などによる疾患のメカニズムの研究・解明の進展
・ 医師主導治験などの活用による臨床POCの証明がなされているが、その先の開発が困難
・ ビジネスとしての側面から企業としても導入が容易ではない

3、最近のドラッグラグに関する課題

・ 世界的に新規な抗がん剤などの開発の多くがバイオベンチャーが担っている
・ 海外のバイオベンチャーのほとんどは日本に基盤・支社を持っていない
・ 日本で開発する法人が存在しないことによる新しい形でのドラッグラグが発生

4、日本がリードする国際共同試験体制の構築

・ 国内の臨床開発力の弱体化(薬事承認のための検証試験の迅速な実施が困難)
・ グローバルスタディは欧米主導が多く、日本が主導する事例は限られている
・ 日本のマーケットとしての魅力が失われてきている懸念

5、新規医薬品開発に対する社会の理解・支援

・ 患者さん主体の医療の推進が図られてきている
・ 新規な医薬品開発に対する患者さんや社会の理解や支援が必要
・ 医薬品開発に関して患者さんの意向が組み入れられることは非常に少ない