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【資料No.1】1.7_同種同効品一覧表 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26901.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会(令和4年度第3回 7/20)、医薬品第二部会(令和4年度第6回 7/20)(合同開催)《厚生労働省》
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表2

第Ⅲ相パートの主な選択・除外基準

選択基準

除外基準

1. SARS-CoV-2陽性(無作為割付け前5日以内に採取した検体
を用いたPCR検査等により確認)。
2. SARS-CoV-2による感染症の症状a)発現が無作為割付け前5
日以内であり、かつ無作為化時点においてSARS-CoV-2によ
る感染症に関連する症状b)が1つ以上認められる。
3. 以下の定義における、軽症患者又は中等症患者。
SARS-CoV-2による感染症の重症度の判定に用いられた定義
は以下のとおり。
【軽症】①及び②を満たす
①次のすべてが認められる
呼吸数が20回/分未満、心拍数が90回/分未満、SpO 2が
93%超c)
②次のいずれも認められない
安静時又は労作時の息切れ、呼吸不全d)、ショック状態、多
臓器機能不全
【中等症】①~③をすべて満たす
①次のうち、1つ以上が認められる
労作時の息切れ、呼吸数が20回/分以上30回/分未満、心
拍数が90回/分以上125回/分未満
②次のうち、いずれかが認められる
・ SpO2が93%超c)
・ SpO2に関わらず、SARS-CoV-2による感染症のために
4L/min以下の酸素投与を要する
③次のいずれも認められない
安静時の息切れ、呼吸不全d)、ショック状態、多臓器機能不

4. 次のSARS-CoV-2による感染症の重症化リスク因子を1つ以
上有する。
・ 61歳以上
・ 活動性のがん(免疫抑制又は高い死亡率を伴わないがんは除
く)
・ 慢性腎臓病
・ 慢性閉塞性肺疾患
・ 肥満(BMI 30kg/m2以上)
・ 重篤な心疾患(心不全、冠動脈疾患又は心筋症)
・ 糖尿病
1. 入院中又は無作為割付け後48時間以内にSARS-CoV-2による
感染症のために入院が必要となることが予想される。
2. SARS-CoV-2による感染症に対するワクチンを無作為割付け
前に接種した、又は無作為化29日目までに接種を予定してい
る。
3. 本試験への組入れ理由となった今回のSARS-CoV-2による感
染症に対するモノクローナル抗体による治療歴を有する。

a)具体的な症状の規定なし
b)咳、咽頭痛、鼻閉、鼻水、労作時の息切れ又は呼吸困難、筋肉又は体の
痛み、疲労、発熱(38.0℃超)、悪寒、頭痛、悪心、嘔吐、下痢、嗅覚消
失、味覚消失
c)室内気又はSARS-CoV-2による感染症以外の理由で酸素投与されており
SARS-CoV-2による感染症の症状発現以降に酸素量が増量されていない
状態における数値
d)次の①~④を1つ以上要する場合:①気管内挿管及び人工呼吸器、②鼻カ
ニューレを用いた高流量酸素療法(流量20L/min超、酸素割合0.5以上)、
③非侵襲的陽圧換気、④ECMO
副作用発現頻度は、モルヌピラビル800mg群で12.4%(48/386
例)であり、主な副作用(発現割合1%以上)は、下痢3.1%
(12/386例)、悪心2.3%(9/386例)、浮動性めまい1.3%(5/386
例)
、頭痛1.0%(4/386例)であった。[5.1、7. 参照]

18.3 In vivo抗ウイルス作用
SARS-CoV-2感染マウス、ハムスター及びフェレットモデルを用いて
モルヌピラビルの抗ウイルス作用を確認した。マウスでは、モルヌピ
ラビルはウイルスを接種した移植ヒト肺組織でのSARS-CoV-2の感染
性ウイルス量を減少させた。SARS-CoV-2感染フェレットモデルでは、
モルヌピラビルは上気道でのSARS-CoV-2の感染性ウイルス量を減少
させ、同居させたウイルス非接種薬物非投与動物での感染性ウイルス
量(感染フェレットから隔離後4日目)は検出限界未満であった。
SARS-CoV-2感染シリアンハムスターモデルでは、モルヌピラビルは
肺でのウイルスRNA及び感染性ウイルス量を減少させた。感染後に摘
出した肺組織の病理組織学的検査で、媒体群と比較してモルヌピラビ
ル群ではSARS-CoV-2のウイルス抗原量の低下及び肺病変の軽減が認
められた。
18.4 薬剤耐性
細胞培養系でのSARS-CoV-2のNHCに対する耐性の誘導については
検討していない。他のコロナウイルス(MERS-CoV)を用いた耐性
誘導試験では、細胞培養系で30回継代した結果、2倍程度の感受性の
低下が認められた。この30回継代したMERS-CoVではゲノム全体に
ランダムに変異が認められた。

19. 有効成分に関する理化学的知見
一般的名称:モルヌピラビル(Molnupiravir)
化 学 名:{(2R,3S,4R,5R)-3,4-Dihydroxy-5-[(4Z)-4(hydroxyimino)-2-oxo-3,4-dihydropyrimidin-1(2H)-yl]
oxolan-2-yl}methyl 2-methylpropanoate
分 子 式:C13H19N3O7
分 子 量:329.31

状:白色の粉末で、メタノールに溶けやすく、水にやや溶けや
すく、酢酸エチルに溶けにくい。
化学構造式:

21. 承認条件
21.1 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
21.2 本剤の投与が適切と判断される症例のみを対象に、あらかじめ患者又
は代諾者に有効性及び安全性に関する情報が文書をもって説明され、
文書による同意を得てから初めて投与されるよう、医師に対して要請
すること。
21.3 医薬品医療機器等法施行規則第41条に基づく資料の提出の猶予期間は、
承認取得から起算して6ヶ月とする。また、提出された資料等により、
承認事項を変更する必要が認められた場合には、医薬品医療機器等法
第74条の2第3項に基づき承認事項の変更を命ずることがあること。

22. 包装
40カプセル[瓶、バラ]

23. 主要文献
1)Crotty S, et al. Nat Med. 2000;6:1375-9.
2)Tejero H, et al. Curr Top Microbiol Immunol. 2016;392:161-79.

18. 薬効薬理
18.1 作用機序
モルヌピラビルはプロドラッグであり、NHCに代謝され細胞内に取り
込まれた後、活性型であるNHC-TPにリン酸化される。NHC-TPが
ウイルス由来RNA依存性RNAポリメラーゼによりウイルスRNAに取
り込まれた結果、ウイルスゲノムのエラー頻度が増加し、ウイルスの
増殖が阻害される1)、2)。
18.2 In vitro抗ウイルス作用
NHCはVero E6細胞を用いた細胞培養系でSARS-CoV-2に対して抗
ウイルス作用を示し、50%有効濃度(EC50値)は0.78~2.03μmol/L
であった。NHCはSARS-CoV-2の従来株(USA-WA1/2020株)、並
びにその変異株であるB.1.1.7(α株)、B.1.351(β株)、P.1(γ株)
及びB.1.617.2(δ株)に対して同程度の抗ウイルス作用を示し、
EC50値はそれぞれ1.41、1.59、1.77、1.32及び1.68μmol/Lであった。

24. 文献請求先及び問い合わせ先
MSD株式会社 MSDカスタマーサポートセンター
東京都千代田区九段北1-13-12
医療関係者の方:フリーダイヤル 0120-024-961

26. 製造販売業者等
26.1 製造販売元

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