よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3-2:宮本参考人提出資料 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27052.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第8回 7/29)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

1-1.データベース解析研究
3.日本老年学的評価研究(JAGES)より、心臓病、脳卒中の老年患者のADLのトラジェクト
リパターンを解析した。
循環器疾患に罹患歴のある者は、そうでない者に比べて地域活動参加割合が低く、閉じこもりが多く、
比較的早期からADLが低下して死へ至る割合が高い。ただし、一疾患への罹患歴があっても活動への
参加や適度な外出をしている場合には、死亡前まで自立を維持する経過をとりやすいことが明らかに
なった。
循環器疾患罹患者では、死亡前3年間のADLトラジェクトリ(右図)では②や③に属するオッズ(割
合)が高い傾向にあり、徐々にあるいは持続的にADLが悪化していくことが多いことが認められた。
疾患別の割合
心臓病
(n=943)

ADLトラジェクトリ

脳卒中
(n=97)

なし (n=881) 全体(n=5,382)

n

(%)

n

(%)

n

(%)

n

(%)

①持続的な重度障害

65

(6.9)

6

(6.2)

39

(4.4)

353

(6.6)

②持続的な軽度障害

157

(16.7)

19

(19.6)

114

(12.9)

799

(14.9)

③徐々に悪化

130

(13.8)

16

(16.5)

119

(13.5)

728

(13.5)

④急速に悪化

163

(17.3)

23

(23.7)

156

(17.7)

1,013

(18.8)

⑤自立維持

428

(45.4)

33

(34.0)

453

(51.4)

2,489

(46.3)

ADLトラジェクトリと疾患の種類の関連:多項ロジスティック回帰分析

心臓病 (n=943)
OR*

[95% CI]

脳卒中 (n=97)
OR*

[95% CI]

ADLトラジェクトリ
(ref: ⑤自立維持)
①持続的な重度障害

0.95

[ 0.69 , 1.30 ] 1.35 [ 0.53 , 3.40 ]

②持続的な軽度障害

1.06

[ 0.84 , 1.34 ] 2.01 [ 1.06 , 3.81 ]

③徐々に悪化

0.97

[ 0.76 , 1.23 ] 1.69 [ 0.88 , 3.26 ]

④急速に悪化

0.85

[ 0.68 , 1.06 ] 1.56 [ 0.87 , 2.80 ]

*調整済みオッズ比(OR):性別、死亡時年齢(<80歳/≧80歳)、等価世帯所
得(<200万円/≧200万円)、教育歴(≦9年/≧10年)、居住市町村を調整

7