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【参考資料4-1】ヒアリング団体意見(指標の更新) (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28143.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第9回 9/28)《厚生労働省》
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第9回循環器病対策推進協議会

各団体意見(全体版)

①循環器病に係る指標の更新について
【公益社団法人 日本脳卒中協会】
・循環器病対策推進基本計画に沿った対応であり、この予定に賛成します。法律では、「国は基本計
画の進捗状況を把握し、評価を行うこと」と書かれています。その方法について、まず確認・検討が
必要ではないでしょうか。日本脳卒中協会では、全国の都道府県、一部の政令指定都市の支部単位で
患者・家族ヒアリング中で、11月開催予定の第10回協議会で中間報告する予定です。
・脳血管障害発症者数、有病者数の悉皆調査を早急に実施すべきです。法律に明記されている登録事
業の開始が遅れており,実態把握ができていないのは大問題です。
・例えば、発症日が同定された脳卒中患者の3か月後、及び1~5年後までの転帰や自立度の全国統一
の指標を定めるべきと思います。
・健康寿命の延伸について、見える尺度を用いることが大事です(例:mRS 2以下 〇〇%等)。さら
に、就業状況の予測、介護費用の予測を行うなど、Cost & Benefit(QALYを含めて)を検討していく
方向性も重要です。
・具体的な目標を明確にするために,日本循環器学会と日本脳卒中学会が提唱しているロジックモデ
ルを全都道府県の推進計画に盛り込むことを明記して欲しい(現在は一部の都道府県のみロジックモ
デルが採用されている)。
・ロジックモデルの初期アウトカムには、予防や発症時対応に関する知識普及が挙げられています。
こうした市民啓発に関する適切、かつ具体的な指標を定めるべきでしょう。例えば啓発イベントの開
催回数や受講人数などの数値などが含まれます。日本脳卒中協会としては、World Stroke Dayキャン
ペーンなどと、ロジックモデルとがリンクできればと考えます。
・急性期病院で収集される情報と生活期の患者実態との間に相当な乖離があり、具体的なデータも欠
落しています。すなわち、正確な患者の姿が把握できていないということです。これは深刻な問題な
ので、解決のための全国患者調査等を行った上で、具体的な指標等を検討して欲しいです。
・附則第3条にある「脳卒中の後遺症を有する者が社会生活を円滑に進めるために必要な支援体制の
整備」について、具体的な計画、指標策定がなされていないないのではないですか?後遺症を有する
者への支援には、医療・介護・福祉等の支援体制が必要です。医療連携の指標(地域連携クリティカ
ルパス利用件数等)、医療介護連携の指標(介護連携指導料・退院時共同指導料等)、医療福祉連携
の指標(脳卒中患者の障害者手帳診断書、高次脳機能障害診断書の提出数等)のほか、療養・就労両
立支援指導料など、脳卒中患者への支援実態を把握する指標を設定し、目標値を示してはどうでしょ
うか?
・脳卒中学会主導で進められている「脳卒中相談支援」、「脳卒中相談窓口」の構築構想への支援を
更に求めます。また、「がんサロン」に相当する「脳卒中サロン」(脳卒中患者さん同士のピアサポートの
場)の開設が上手くいくような国としての取り組みも要請します。

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