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【参考資料4-1】ヒアリング団体意見(指標の更新) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28143.html
出典情報 循環器病対策推進協議会(第9回 9/28)《厚生労働省》
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第9回循環器病対策推進協議会

各団体意見(全体版)

①循環器病に係る指標の更新について
【一般社団法人 日本脳卒中学会】
脳卒中における大きな問題点として、急性期ー回復期における医療と回復期以後の維持期・生活期の
介護との間に、制度上の乖離があり、うまく連携や情報共有ができていないという現実がある.このた
め、維持期生活期におけるデータが欠落しており、がんと異なり、たとえば脳卒中5年生存率のよう
な縦断的な予後データが皆無である.このデータの構築が必要である.
背景:血栓回収療法の適応(large vessel occlusion; LVO)を判断する病前スケールがいくつも提唱
され、国内でも種々のスケールの使用経験とそれぞれの有効性が発表されている。しかし全国で統一
的に使用できるものとはなっておらず、このままでは医療提供体制を基本計画に反映させるための
データ蓄積につながらない。
提言:救急隊が脳卒中患者を収容する時に「脈不整、共同偏倚、半側空間無視(指4本法)、失語(眼鏡/
時計の呼称)、顔面麻痺、上肢麻痺」の6項目を観察することを推奨する。さらに、この方法による血
栓回収療法の適応となる主幹動脈閉塞(LVO)の感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率を各都道府
県ごとに算出し、全国データとしてまとめ、項目をブラッシュアップしていく。
【特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会】
①厚生労働科学研究「心臓大血管救急におけるICTを用いた革新的医療情報連携方法の普及と広域救
急医療体制確立に資する研究」に関連する指標として破裂性大動脈瘤例数(破裂性大動脈瘤症例数/全
動脈瘤症例数)を提案する。腹部エコー検診等によって大動脈瘤の発見率が向上すれば破裂に至って
から治療介入する患者が減少し、大動脈瘤関連死亡率が低下して平均寿命延伸につながる。
②下肢血管病(下肢末梢動脈疾患)は高齢化社会における重要な循環器病であり、健康寿命にも関わ
ることから、「非外傷性下肢大切断率」を末梢血管疾患の指標として提案する。重症な下肢末梢動脈
疾患の治療には多診療科多職種によるチーム医療が求められており、地域大切断率は、その地域にお
ける下肢血管病に対する医療レベル、啓発度を示す指標となる。超高齢化の時代を迎え、健康寿命を
全うするために歩行機能維持が非常に重要な中、血管病になっても下肢を大切断の危機から救う治療
レベルの指標として、人口あたりの下肢大切断率を新たな指標とすべき。
③先天性心疾患の治療成績を向上させる「先天性心疾患胎児診断率」を提案する:先天性心疾患を胎
児期に診断し、その母体を小児心臓外科拠点病院に搬送してから出産を迎えることで新生児死亡率を
低下させることが可能となる(厚生労働科学研究「先天性心疾患を主体とする小児期発症の心血管難
治性疾患の生涯にわたるQOL改善のための診療体制の構築と医療水準の向上に向けた総合的研
究」)。
上記の作業を効率的に進める上で既存のレジストリー活用を推進する。
【EBC医療機器・IVD委員会 診療報酬部会】
循環器病の再発・重症化に係るリスク因子の評価及び介入の費用対効果の検証のための研究に加え、
予測及び早期発見が可能なプログラム医療機器の検証も併せて実施頂きたい。(心不全の予測、心筋
梗塞の早期発見のデバイス等)

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