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資料4-6 メトホルミン塩酸塩 (17 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html |
出典情報 | 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》 |
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化器症状であり、いずれの臨床試験においても有害事象による投与中止の割合に大きな差
異はなかった。
(5.(1)項参照)
国内における使用実態係る公表文献では、本薬併用時の有害事象の発現について記載は
なかった(6.(2)項参照)。
また、開発要請を受けた企業が収集した重篤な国内副作用報告のうち、本薬の使用目的
が不妊治療であった報告は 1 例(乳酸アシドーシス、腎機能障害、意識レベルの低下及び
自殺企図)であった(2021 年 9 月 9 日時点)が、当該症例は自殺を企図して本薬を過量服
用した症例であり、当該報告に基づく新たな注意喚起は要しないと企業は判断している。
さらに、本薬の 2 型糖尿病に係る国内での適応取得に際して提出された生殖発生毒性試
験では、本薬の雌生殖機能への影響及び胚・胎児発生への影響は認められていないものの、
ラット及びウサギで胎児への移行が認められており、ラットへの本薬投与により胎児死亡
及び奇形が認められたとの報告があることから、本薬は、妊婦又は妊娠している可能性の
ある女性への投与は禁忌とされている。しかしながら、本薬の先天異常への影響を検討し
た海外の観察研究において本薬の投与により先天異常の発現割合が増加していない(5.(1)
参照)
。
以上より、検討会議は以下のように考える。
海外臨床試験で主に認められた消化器症状は、既承認効能・効果での本薬の使用に際し
ても発現が知られ、注意喚起されている事象であり、既承認効能・効果での使用時と同様
に管理可能と考える。
また、国内副作用報告において認められた重篤な事象については、本薬の過量投与によ
って発生した事象であり、PCOS 患者での使用に際して新たな注意喚起は不要とする企業
の対応は妥当と判断できる。
非臨床試験において本薬の胎盤通過性及び催奇形性が示唆されていること等から、本薬
は既承認の 2 型糖尿病では、妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌とさ
れている。しかしながら、海外の臨床試験や観察研究等では本薬を使用した場合(妊娠初
期の本薬の曝露も含む)に児の先天異常の発現割合が高くなることを示唆する報告はない
こと、及び PCOS 患者における ART での COS では本薬は妊娠成立前である採卵までに投
与が中止されることを踏まえると、本薬が潜在的な催奇形性を有することが、PCOS 患者に
おける ART での COS についての本薬の有用性を直ちに否定するものではないと判断する。
しかしながら、PCOS 患者における ART での COS に本薬を使用する際には、本薬の催奇形
性に関する情報を患者に適切に提供した上で、妊娠初期の意図しない本薬の投与を避ける
ために、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで本薬の投与開始前や次周期の投
与前に妊娠していないことを確認すること等を注意喚起する必要があると判断する。
以上より、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで、本薬の催奇形性を含むリ
スクを理解した上で、妊娠初期の意図しない投与を避けるための対策を適切に実施して本
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異はなかった。
(5.(1)項参照)
国内における使用実態係る公表文献では、本薬併用時の有害事象の発現について記載は
なかった(6.(2)項参照)。
また、開発要請を受けた企業が収集した重篤な国内副作用報告のうち、本薬の使用目的
が不妊治療であった報告は 1 例(乳酸アシドーシス、腎機能障害、意識レベルの低下及び
自殺企図)であった(2021 年 9 月 9 日時点)が、当該症例は自殺を企図して本薬を過量服
用した症例であり、当該報告に基づく新たな注意喚起は要しないと企業は判断している。
さらに、本薬の 2 型糖尿病に係る国内での適応取得に際して提出された生殖発生毒性試
験では、本薬の雌生殖機能への影響及び胚・胎児発生への影響は認められていないものの、
ラット及びウサギで胎児への移行が認められており、ラットへの本薬投与により胎児死亡
及び奇形が認められたとの報告があることから、本薬は、妊婦又は妊娠している可能性の
ある女性への投与は禁忌とされている。しかしながら、本薬の先天異常への影響を検討し
た海外の観察研究において本薬の投与により先天異常の発現割合が増加していない(5.(1)
参照)
。
以上より、検討会議は以下のように考える。
海外臨床試験で主に認められた消化器症状は、既承認効能・効果での本薬の使用に際し
ても発現が知られ、注意喚起されている事象であり、既承認効能・効果での使用時と同様
に管理可能と考える。
また、国内副作用報告において認められた重篤な事象については、本薬の過量投与によ
って発生した事象であり、PCOS 患者での使用に際して新たな注意喚起は不要とする企業
の対応は妥当と判断できる。
非臨床試験において本薬の胎盤通過性及び催奇形性が示唆されていること等から、本薬
は既承認の 2 型糖尿病では、妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌とさ
れている。しかしながら、海外の臨床試験や観察研究等では本薬を使用した場合(妊娠初
期の本薬の曝露も含む)に児の先天異常の発現割合が高くなることを示唆する報告はない
こと、及び PCOS 患者における ART での COS では本薬は妊娠成立前である採卵までに投
与が中止されることを踏まえると、本薬が潜在的な催奇形性を有することが、PCOS 患者に
おける ART での COS についての本薬の有用性を直ちに否定するものではないと判断する。
しかしながら、PCOS 患者における ART での COS に本薬を使用する際には、本薬の催奇形
性に関する情報を患者に適切に提供した上で、妊娠初期の意図しない本薬の投与を避ける
ために、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで本薬の投与開始前や次周期の投
与前に妊娠していないことを確認すること等を注意喚起する必要があると判断する。
以上より、不妊治療に十分な知識と経験のある医師のもとで、本薬の催奇形性を含むリ
スクを理解した上で、妊娠初期の意図しない投与を避けるための対策を適切に実施して本
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