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資料2-3 指摘事項に対する回答 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28927.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第141回 11/17)《厚生労働省》
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先進医療審査の事前照会事項に対する回答5

先進医療技術名:前核期人為的透明帯除去法
2022 年 11 月 3 日
所属・氏名:ミオ・ファティリティ・クリニック 見尾 保幸、湯本 啓太郎

1.安全性が高いとの記載が見られますが,ZP-free 法(以下,本法)自体は対外で行われるものであ
りその時点での人体への影響がないのはたしかですが、本法を実施された胚を移植された後にも、
これを実施しなかった場合と比べて安全性に懸念がない点を,臨床的観点とともに科学的根拠をも
ってわかりやすく説明してください。
【回答】ご指摘ありがとうございます。
透明帯は、in vivo 環境では、1)免疫学的防御、2)割球分散の回避、が主要な生理学的意義と考えられ
ますが、in vitro 環境では、1)は考慮する必要なく、2)に関しては、我々の異常受精卵(3PN 胚)を用い
た基礎検討で、透明帯除去後でも割球の接着は維持されることを確認しています。また、レーザーを用
いた透明帯除去法の際には、卵細胞膜から距離を置いた部位で照射するよう配慮しており、卵細胞へ
の影響は皆無と考えている。加えて、ヒト受精卵に対するレーザー照射は、透明帯菲薄化(assisted
hatching; AH)、着床前遺伝学的検査(PGT-A, -SR, -M)における胚生検、等すでに広く行われています。
さらに、臨床の現場では、採卵時に透明帯欠落卵子が得られることがあり、これらの卵子の顕微授精後
の受精卵で妊娠し、健児も得られている。これらが科学的根拠となりうると考えます。一方、臨床的観点
からは、我々のこれまでの透明帯除去胚による移植成績についてですが、2022 年 10 月 29 日までに、
本技術希望があり採卵を実施した症例数が 260 名(平均年齢 40.6 歳)、そのうち新鮮もしくは凍結融解
胚移植を行ったのは、196 名、458 周期です。現時点での臨床妊娠数が 74 名、そのうち既に分娩したの
は 36 症例となります。これら 36 名は全て単体妊娠、全て健常児であったことから、本技術は従来の通
常培養法と比較しても、同等以上の安全性があると考えられます。

2.本試験では ZP-free 群と ZP-intact 群に割り付けるとのことですが、割付方法が明確ではありませ
ん。具体的な方法や必要事項をプロトコルに明記してください。
【回答】ご指摘ありがとうございます。4-1-4-2.『採卵から治療終了時までの実施手順及び観察・検査項
目』について、正常受精胚が 2 個以上得られた場合、無作為に選んだ 1 個を通常(ZP-intact)培養、次
の 1 個を透明帯除去(ZP-free)培養というように、2 系統に分かれるまで割り振りを繰り返し、正常受精
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