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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(1)がんの本態解明に関する研究
●マルチオミックス解析やシングルセル解析などの最新の技術を活用して、その理解が急速に進んだ
●悪液質や老化、抗がん剤に対する薬剤耐性機構等の本体解明への理解が進んできた
●がん遺伝子パネル検査のみならず、がん細胞の全ゲノム解析が始まり個別最適化治療に向けた研究が本格化

血液循環腫瘍DNA解析を活用した切除不能・進行再発大腸がんにおけるがんゲノム異常の
Clonal Evolutionに関する網羅的カタログの作成
国立がん研究センター 中村 能章
切除不能・進行再発大腸がんを対象とした医師主導治験データを用いて、 GI-SCREEN-Japan(腫瘍組織検査)に登録された
5,621例とGOZILA Study(リキッドバイオプシー・血液循環腫瘍DNA検査)に登録された1,687例の全治療経過に係る腫瘍ゲ
ノム情報と臨床情報を統合・カタログ化して比較解析を行い、消化器がんを対象とした治験のスクリーニング検査として、
血液を用いたリキッドバイオプシーの有用性を初めて証明した。更に抗EGFR抗体薬に伴うクローン進化の特徴等を明らかに
した。血液を用いたリキッドバイオプシーが、従来の腫瘍組織を用いたバイオプシーに比べて低侵襲であるばかりでなく、
迅速にがんのゲノム異常を明らかにできることから、様々な治験への活用を通じて、より多くの患者に最適ながんゲノム医
療を届けられるようになることが期待される。
【Nat Med. 2020 Dec;26(12):1859-1864】
消化器がんのがんゲノム医療のさらなる発展へ―リキッドバイオプシーによるゲノム解析の有用性を証明―(令和2年10月6
日AMED共同プレスリリース)
https://www.amed.go.jp/news/release_20201006-01.html 革新がん事業(領域1)(H30~R2)

国際共同研究に資する大規模日本人がんゲノム・オミックス・臨床データ統合解析とゲノム
医療推進に向けた知識基盤構築
国立がん研究センター 柴田 龍弘
日本を含む8か国の国際共同研究で食道がんの全ゲノム解析を行い、日本人症例では、飲酒に伴う遺伝子変異機構が強く働
き、食道がんが発症するという仕組みの詳細を明らかにし、疫学研究における全ゲノム解析の有用性を世界で初めて示した。
また、低分化胃がんや肝臓がんにおける人種別変異シグネチャー解析から、日本人症例で特徴的に認められる飲酒関連変異
シグネチャーSBS16を同定した。【Nat Genet. 2021 Nov;53(11):1553-1563】 【Nat Genet. 2023 Apr in press】
国際共同研究による食道がん全ゲノム解析―日本人食道がんに特徴的な発がんメカニズムを発見―(令和3年11月5日AMED成
果情報)
https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20211105-02.html 革新がん事業(領域1)(R2~R4)

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