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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(9)各柱にまたがる「横断的事項」について
④「リキッドバイオプシーに係る研究」について
●早期診断、周術期微小残存腫瘍(MRD)検出、進行がんでの遺伝子スクリーニング・治療効果モニタリ
ングなど精力的に進められた

がん特異的エクソソームの捕捉による新規体液診断の実用化研究
国立がん研究センター/東京医科大学 落谷 孝広
本研究課題では、腫瘍組織が体液中に発した“メッセージ”を捉えることで、がんの存在を検出するリキッドバイオプ
シーの開発に取り組んできた。メッセージとは細胞が分泌するエクソソームという微粒子のことであり、多様な分子の複
合体であるエクソソームに含まれる分子を明らかにすることで、バイオマーカー開発を行った。代表的な成果として、膵
臓がん患者の血中に含まれるエクソソーム内包分子を解析し、新たなバイオマーカーの開発に成功した。現在、開発した
バイオマーカーを用いた検査サービス(研究用)をベンチャー企業において提供し、膵臓がんの早期発見の手助けを目指し
ている。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf 、AMED成果情報一覧
https://www.amed.go.jp/news/seika/2023_seika_index.html )次世代がん事業(領域D) (H28~R3)

前立腺癌における新たな骨転移進展機構を解明
~エクソソームを標的とした新たな前立腺癌治療法への期待~
エクソソームは、あらゆる細胞が分泌する 100nm
程の脂質二重膜で囲まれた小胞で 、細胞間相互
作用に重要な役割を担っていることが知られてお
り、がん細胞の周辺の細胞 を制御し、がんの進
展に関わることが 、これまでの多くの報告に
よって証明されている。これまでに前立腺癌細胞
由来のエクソソームが、骨の腫瘍 微小環境に与
える影響に関してはあまり報告がなかった。前立
腺癌は進行すると骨に転移しやすく、その多くが
造骨性の骨転移像を示す。本研究では、前立腺癌
由来のエクソソームにおける骨微小環境に与える
影響の解析を行い、前立腺癌の新たな治療標的の
同定を目指した。

前立腺癌患者の血漿由来のエクソソームにおけるC DCP1の発現量

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