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資料6_AMEDがん研究(2019年度-2022年度) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32589.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第10回 4/12)《厚生労働省》
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(1)がんの本態解明に関する研究

大規模シーケンス解析に基づく、造血器腫瘍のゲノム、エピゲノムにおける、空間的・時間
的多様性の研究
京都大学 小川 誠司
【クローン性造血の臨床予後への影響を解明】
近年の研究によってゲノム異常は血液がんを発症していない人の血液でも一定の頻度で検出されることが判明し、「ク
ローン性造血」として注目を集めている。クローン性造血で検出される主なゲノム異常は、大きく遺伝子変異とコピー数
異常の2種類に分類される。従来、発症の遺伝的背景が不明であったクローン性造血で遺伝子変異とコピー数異常が高頻
度に共存すること、両者が共存すると血液腫瘍・心血管疾患のリスクが有意に上昇すること、などを世界に先駆けて解明
した。
この成果は、血液がんの起源を理解するための手がかりを与えるのみならず、クローン性造血に基づく臨床予後予測の実
現や治療法開発への発展が期待される。
(次世代がん医療創生研究事業 成果報告集、https://www.amed.go.jp/content/000094403.pdf )
次世代がん事業(領域E)(H28~R3)

時空間的異常センシングによるがん変異細胞除去修復
早稲田大学 丸山 剛
非免疫細胞である上皮細胞が、がんの元となる前がん細胞を認識し、攻撃・排除するという免疫細胞様の監視システムが
あることを明らかにした。また、前がん細胞で発現が促進したMHC-Iを認識する、上皮細胞の受容体AltRを新規に同定し、
その排除能惹起メカニズムを解明した。MHC-Iのリコンビナントタンパク質をマウスに投与することで、前がん細胞に対す
る上皮細胞の排除能が促進されたことから、本研究結果は、がんを予防的に治療するための革新的な医療の確立へとつな
がることが期待される。
予防的に発がんを抑制する上皮細胞による前がん細胞の認識機構を解明(令和3年10月25日AMED共同プレスリリース)
https://www.amed.go.jp/news/release_20211025.html 革新的先端研究開発支援事業(R1~R4)

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