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「医療DX令和ビジョン2030」の実現に向けて (6 ページ)

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出典情報 「医療DX令和ビジョン2030」の実現に向けて(4/13)《自由民主党》
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にシームレスに連携していくシステム構造に変革する。併せて、ペナルティやデータの
利用状況の監視など、国民が信頼できるように医療データを共有することを検討する。
また、変革されたシステム同士がシームレスに連携するためには、全国どこからでも
アクセス可能な、セキュアで信頼性の高いネットワークの構築、データ管理の確保も必
要となる。
このため、システム間連携のハブとなるシステムとして、マイナンバーカードの利用
を前提としたオンライン資格確認等システムを拡充し、全国医療情報プラットフォーム
を構築する。
また、医療情報等の入力を行う医療機関システムについて、これまでのスタンドアロ
ーンの発想で構築されているシステムを、情報連携前提のシステムへと転換する観点か
ら、
・他機関のデータと連結するため、データの標準化・インターフェイスの統一化
(HL7FHIR の活用)
・改修コストを抑えるため、マイクロサービス化
・迅速かつ円滑な連携の実現とセキュリティの確保のため、クラウド技術の活用
などにより、モダンシステムへ刷新する。この実現に向けて、国は、標準型電子カルテ
や診療報酬改定 DX の共通算定モジュール等の提供を強力に進めていく。
なお、これらの取組により、シームレスな情報連携の実現だけではなく、診療報酬改
定や制度改正時等によるシステム改修コストの減、医療機関職員等の業務改善となるシ
ステムの実現、医療機関システム市場の競争性の確保等につなげていく。
上記のシステムは、まずは一次利用を念頭に構築されるものであるが、全国医療情報
プラットフォーム等を通じて二次利用の仕組みへデータ連携されるようにし、これらの
仕組みが二次利用でも活用され、必要なときに医療等情報を迅速に収集できるよう、一
体的に、かつデジタルエシックス等を含む環境整備を含め、同時進行で設計する。
※マイクロサービス
システムの構成の考え方の一つ。
小さな独立した複数の機能を組み合わせ、その複数の機能同士は API 等で簡単に結び
つけることにより、システム全体を構成しようとする考え方。
メリットとしては、一つの機能に改修の必要が生じた場合に、当該機能の改修のみで
完結でき、システムの運用コストが下がりやすくなることがあげられる。
(通常のシステ
ムだと、機能同士が複雑な形で依存し合いながらつながっていることが多く、一つの機
能に改修の必要が生じた場合、
システム全体を改修しなければならなくなることが多い。

※デジタルエシックス
オンラインプラットフォームなどのデジタル媒体を、倫理的で専門的、そして健全な
方法で管理すること。
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