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資料2    緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る検討会議での議論での課題点等、その対応策・考え方等に対する主なご意見(各項目毎の整理) (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198111_00022.html
出典情報 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議(第24回 5/12)《厚生労働省》
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緊急避妊薬のスイッチOTC化に係る検討会議での議論での
課題点等、その対応策・考え方等に対する主なご意見(各項目毎の整理)
【OTC医薬品を取り巻く環境(性教育・認知度)(価格)】
スイッチOTC化する上での課題点等
課題点等に対する対応策、考え方、意見等
(太字:重要性が高いという意見が多かったもの)
(太字:賛成意見が多かったもの)
<性教育・認知度>
○ 本邦では、欧米と異なり、低用量ピルなど医薬品による避妊を含め ○ コミュニケーションや利害調整を含めた小中学校での性教育が圧倒的に不足していること
性教育そのものが遅れている背景もあり、緊急避妊薬では完全に妊
から、海外で主流である包括的性教育が行われることが望まれる。(中長期的課題)
娠を阻止させることはできないなど、避妊薬等に関する使用者自身の ○ スイッチOTC化の一つの条件は、性教育の歯止め規定の削除で、OTC化と同時並行で
理解が不十分である。
義務教育からの性教育の内容を見直し、性暴力を防ぐことと同時に、避妊や中絶も含む包
包括的性教育などが十分になされていないため、対等でない男
括的な性教育に、文部科学省も一緒に取り組んでほしい。(中長期的課題)
女の関係が生じやすいというのは、日本の特殊事情ではないかと ○ 性教育の内容の見直しについて、その実行性を担保するため、厚生労働省(本検討会
思う。そのような中でスイッチOTC化されると、適切な避妊がなされ
議)から文部科学省にしっかりと発信してもらう必要がある。(中長期的課題)
ない、安心・安全でない関係が増加する恐れがある。
○ 教育の不足が全て解決しなければOTC化できないということではなく、教育については
既に性教育の年齢を過ぎた大学生や成人に対して、正しい避妊
OTC化しながら引き続き改善していくものである。(中長期的課題)
方法やその他のもつべき情報を与える機会がないということが最大 ○ OTC化するに当たっては、使用者が自分で選択をするという部分が生じるため、その部分
の問題である。
の教育が必要ではあるが、全て学校教育の中で担わせることの限界もある。正しい知識が
現状では中学生は性交を学ばないことになっている。性交、妊娠、 得られる機会やツールの必要性を感じる。例えば、産婦人科医の団体と薬剤師の団体で
中絶を教えていない、妊娠の経過を取り扱わない状況では、受診
協力し、共同のWebサイトから情報を発信することができれば、正しい情報を確実に伝え
しにくい中学生での安全が確保されているとは考えにくい。
ることができ、産婦人科医と薬剤師の連携の証にもなるのではないか。(中長期的課題)
使用者が正しい情報を得るためのシステムの構築が必須である。 ○ ドラッグストア店頭でのリーフレット等の配布、SNSや独自のアプリを活用して対象者
○ 緊急避妊薬に関する国民認知度は、医療用医薬品であっても現時
(例えば、20代、30代の女性)を特定した情報(例えば、避妊法の選択肢、効果、性
点で高いとは言えない。
犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(以下「ワンストップ支援センター」
という。)の紹介等)の配信が可能であり、日本チェーンドラッグストア協会の企業全体を
挙げて取り組んでいく。また、アプリからの配信であれば、正しい情報を直接伝えることや、
正しい情報を発信するWebサイトへ誘導することは可能である。(短期的課題)
○ 緊急避妊薬に関する広報活動として、自治体によるリーフレット等の配布が考えられる。
(短期的課題)
○ コンドームが避妊法の多数を占める日本において、女性がコンドームの
着用を一層求めにくくなる可能性がある。
○ 計画的な避妊法の普及を滞らせる可能性が懸念される。
<価格>
○ 手頃な価格で入手可能なOTCが望まれる。

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