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患-2○患者申出療養の総括報告書に関する評価について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203222_00025.html
出典情報 患者申出療養評価会議(第41回 6/22)《厚生労働省》
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主担当:

上村 尚人 構成員

有効性

A.従来の医療技術を用いるよりも、大幅に有効である。
B.従来の医療技術を用いるよりも、やや有効である。
C.従来の医療技術を用いるのと、同程度である。
D.従来の医療技術を用いるよりも、劣る。
E.その他

コメント欄:本試験が開始された時点での“従来の医療技術”は、ステロイドの継続や、
その他の免疫抑制剤の使用などがあっただろうが、それらと比較すると、より大幅な有
効性が示唆されたと考える。
先行した医師主導治験においても、また、海外で実施された2つの臨床試験(そのうち
ひとつは RCT)の成績と比較しても、同程度の有効性が示唆されている。本試験は、オ
ープンラベルでの試験であり、コントロール群がないことが大きなリミテーションではある
ものの、天疱瘡に対する有効性データには一貫性があり、リツキシマブのクリニカルベ
ネフィットは確認されたと考えて良いと考える。

安全性

A.問題なし。(ほとんど副作用、合併症なし)
B.あまり問題なし。(軽い副作用、合併症あり)
C.問題あり。(重い副作用、合併症が発生することあり)
D.その他

コメント欄: Infusion reaction など重い副作用(薬物有害反応)が発生することは、すで
に知られている。また、本試験でも報告されているように、免疫抑制作用による細菌や
ウイルスによる感染症も既知の副作用である。安全性には問題があるものの、それを
上回る利益が見込まれるという前提にたてば、しっかりとしたリスク管理をすることで許
容できる範囲と考える。

技術的成熟度

A.当該分野を専門とし、経験を積んだ医師又は医師の指導の下
であれば実施できる。
B.当該分野を専門とし、数多くの経験を積んだ医師又は医師の
指導の下であれば実施できる。
C.当該分野を専門とし、かなりの経験を積んだ医師を中心とした
体制をとっていないと実施できない。

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