-
2012年09月25日(火)
[医療提供体制] 遺体用いた手術・手技向上のための研修を行う大学を補助
-
厚生労働省は9月25日に、平成24年度の「実践的な手術手技向上研修事業」を実施する団体の公募を開始した。
医療安全がこれまで以上に重視される中で、手術・手技を患者に対して行う前に、OJT(on the job training)による臨床研修を積み、模型や動物等で練習することなどが求められている。しかし、高度な手術・手技についてはOJTの機会が少ないなどの理由から、我が国においても「遺体」を使用した手術・手技向上のための研・・・
-
2012年09月25日(火)
[医師・看護師] 厚労省に「医療分野の雇用の質の改善」検討チームを設置
-
小宮山厚生労働大臣は9月25日の閣議後記者会見において、「医療分野の雇用の質の改善に向けたプロジェクトチーム」を設置することを発表した。
病院の勤務医や看護師の過重負担が指摘される中で、部局の縦割りではなく、省をあげて具体策を検討するもの。小宮山大臣は、10月中に初会合を開き、年内には取りまとめを行う考えも提示している(p1参照)。
ただし、賃金増や処遇改善については財源問題もあり簡単に着手でき・・・
-
2012年09月24日(月)
[医療サービス] 徳洲会とJTBが提携し、2013年度1000名の外国人患者を受入れ
-
- 徳洲会グループ・JTBグループ メディカルツーリズム 外国人患者の受入れを強化(9/24)《株式会社ジェイティービー》
- 発信元:株式会社ジェイティービー カテゴリ: 医療提供体制
徳洲会グループは外国人患者受入れ拠点となる「国際医療支援室」を、湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)内に設置。外国人患者の症状・リクエストに応じ、全国66施設の徳洲会グループ医療機関から最適な施設を決定し、先進的な医療を提供する。
国際医療支援室にはJTBグル・・・
-
2012年09月24日(月)
[小児医療] 小児難病患者への医療費助成、対象疾患や給付水準の検討開始
-
- 小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会(第1回 9/24)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 母子保健課 カテゴリ: 医療提供体制
難病(特定疾患)対策の見直しに向けて、「難病対策委員会」(厚生科学審議会の下部組織)が中間報告を平成24年8月に行った(p3参照)(p21~p43参照)。そこでは、難病を持つ子ども(小児慢性特定疾患児)への支援や治療のありかたについて引続き検討することが確認されている(p42~p43参照)。
これを受け・・・
-
2012年09月24日(月)
[医師] 医師・歯科医師の免許証など資格確認の周知徹底を
-
厚生労働省は9月24日に、医師及び歯科医師の資格確認の徹底に関する通知を発出した。
これまで厚労省は、医師・歯科医師の資格確認の徹底等を求める通知を発出していたが、今般、無資格者の医業行為による逮捕事例が判明した。
無資格者による医業・歯科医業は国民の生命・身体に対する脅威となるばかりでなく、国民の医療に対する信頼を失墜させる原因となる。
このことを受け、本通知では、医師・歯科医師の採用時に、免・・・
-
2012年09月20日(木)
[立入検査] 看護師の医療法標準適合率99.4%に上昇するも、近畿で悪化
-
厚生労働省は9月20日に、平成22年度の医療法第25条に基づく立入検査結果を発表した。
医療法第25条では、都道府県知事等に、必要に応じて病院・診療所等に立入検査を行う権限を与えている。本検査により、病院の人員・設備が法令に則っているかどうかの実態を知ることができる。
まず、医師数が医療法標準を満たしているかどうかを見ると、22年度は91.8%の病院が満たしていることが分かった。これは、前年度調査に比べて1.8・・・
-
2012年09月20日(木)
[在宅医療] 在宅医療を地域全体に普及させるには、市町村が中心となるべき
-
厚生労働省は9月20日に、平成23年度の「在宅医療連携拠点事業総括」について公表した。
在宅医療連携拠点事業とは、在宅医療を提供する機関等をハブ(連携拠点)として、多職種協働による在宅医療の支援体制を構築するためのモデル事業である。23年度は、連携拠点として(1)志村大宮病院(茨城)(2)天竜厚生会診療所(静岡)(3)あおぞら診療所(千葉)(4)鶴岡地区医師会(山形)(5)西岡病院(北海道)(6)白十字訪問・・・
-
2012年09月14日(金)
[救急医療] 医療優先の航空機(メディカルウイング)、包括基準を24秋導入
-
国土交通省は9月14日に、メディカルウイングの普及促進に関する質問に対する政府の答弁書を公表した。
広域な面積を抱える北海道では、救命救急医療等を格差なく提供するにあたり、ドクターヘリ等に加えて医療優先の固定翼機(以下、メディカルウイング)が注目され、患者搬送事業の研究運航と将来的な通年運航に向けた検証が実施されている。
これを踏まえ、横山信一議員(参議院)は、円滑な事業運営に向けて次の質問をし・・・
-
2012年09月14日(金)
[救急医療] 救命救急センターの充実度、23年度より改善し244病院がA評価
-
厚生労働省は9月14日に、「救命救急センターの評価結果(平成24年度)」について発表した。これは、23年度の実績に基づくもの。
救命救急センターは、急性心筋梗塞や脳卒中など、一刻を争う重篤な患者の命を救うために、高度な医療を提供する医療機関で、24年3月31日現在で246施設ある。
当然のことながら救命救急センターでも、医療の質が確保されることが重要である。そこで厚労省は「救急科専門医の数」「診療データ登録・・・
-
2012年09月13日(木)
[病院] 24年5月、1日平均入院患者数・外来患者数ともに大幅減続く
-
厚生労働省は9月13日に、平成24年5月分の病院報告(概数)を発表した。
報告によると、一般病床を含む病院の1日平均患者数は、127万3629人(前月比1万5724人減)となっている。一般病床の1日平均患者数は66万8792人(前月比1万4388人減)、外来患者数は138万2844人(前月比2万7859人増)となっていた(p1参照)。
病院全体の月末病床利用率は80.7%で、うち一般病床は74.8%、介護療養病床は93.2%だった(p1参照)・・・
-
2012年09月12日(水)
[経営] 医療・福祉貸付利率、施設新築に向けた貸付利率等0.1ポイント引上げ
-
- 独立行政法人福祉医療機構(医療貸付)貸付利率表(9/12)《福祉医療機構》
- 発信元:独立行政法人福祉医療機構 カテゴリ: 医療提供体制
医療貸付利率表(固定金利)によると、病院の新築・増改築甲種(病床不足地域)の償還期間20年以内については1.20%で前月対比0.1ポイント増、同じく償還期間20年超30年以内については1.50%で前年から据置きになっている。増改築乙種(病床充足地域)の償還期間20年以内については1.70%で前月対比0.1ポイント増、償還期間20年超30年以内に・・・
-
2012年09月11日(火)
[病院] 国立病院と労災病院、運営費のほとんどは診療収入で賄っている
-
厚生労働省は9月11日に、「国立病院及び労災病院の新しい法人制度に関する検討会」を開催した。
国立病院機構(国立病院の運営主体)と労働者健康福祉機構(労災病院の運営主体)については、効率的な経営を実現するために、独立行政法人ではない「新たな法人」に移行することとされている。この日は、「新たな法人」の組織・運営等について議論を行った。
厚労省当局は、医療事業を行う法人の組織について、(1)臨機応変な・・・
-
2012年09月10日(月)
[医師] 医師の地域・診療科偏在是正に向け、臨床研修制度などを工夫
-
- 地域の医師確保対策2012(9/10)《厚生労働省、文部科学省》
- 発信元:厚生労働省、文部科学省 カテゴリ: 医療提供体制
医師の地域偏在、診療科偏在が大きな問題となる中、両省が協働して医師確保に向けた取組みを平成25年度からスタートさせるものだ。
対策は、大きく(1)医師の養成数増(2)医師が地域で働きやすくなるような環境の整備(3)東日本大震災対策―の3つの柱で構成されている。
(1)では、「25年度の医学部入学定員を125名超増員する」こと・・・
-
2012年09月07日(金)
[がん対策] 小児がん拠点の指定希望病院は、10月9日までに申請を
-
厚生労働省は9月7日に、小児がん拠点病院の整備に関する通知を発出した。
がん診療の中核となる「がん診療連携拠点病院」が整備されているが、小児がんには「治療後の経過が成人に比べて長く、時間が経って生じる合併症(晩期合併症)がある」「教育や成育面での配慮が必要」などの特別な問題があるため、「小児がん拠点病院」が新たに整備されることとなった。
また、小児がんは患者数が少ないため、これまで1つの医療機関・・・
-
2012年09月07日(金)
[専門医] 新たな専門医構築に向け、地域・診療科偏在の是正などが検討課題
-
厚生労働省は9月7日に、「専門医の在り方に関する検討会」を開催した。この日は、今後の議論のスケジュールや、引続き議論が必要な課題などについて検討を行った。
検討会では、先ごろ「中間まとめ」を行っている(p4参照)(p5~p60参照)。そこでは、「中立的な第三者機関による統一的な専門医の認定」「総合医(名称は未確定)も、専門医の範疇に含める」などの考え方が固められているが、「引続き検討が必要」とされ・・・
-
2012年09月06日(木)
[医療機関債] 悪質な勧誘の相談急増を受け、消費者行政部局との連携を依頼
-
厚生労働省は9月6日に、医療機関債に関する消費者委員会の提言を踏まえた対応について通知した。
今回の通知は、平成24年9月4日付で内閣府消費者委員会より「医療機関債に関する消費者問題についての提言」が厚労相あてに出されたことに基づく。それによると、昨今、各地の消費生活センターに医療機関債の勧誘に関する消費者からの相談が急増しており、国民生活センターや消費者庁が注意喚起を行っているという(p3参照)・・・
-
2012年09月05日(水)
[がん対策] がん患者の悩みを共有する、患者・家族によるピアサポート充実
-
- がん対策推進協議会(第35回 9/5)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
今後の進め方については、厚労省当局から議題案が提示された。そこでは、平成28年度からの次期がん対策基本計画に関しては、(1)今後のがん対策の方向性(2)中間評価(26年度予定)に向けた指標策定―の2点を、また個別課題としては(i)相談支援(ピアサポート含・・・
-
2012年09月05日(水)
[白書] 所得による医療格差を容認するとして厚労省を強く批判 日医
-
日本医師会が9月5日の定例記者会見で、厚生労働白書、および、そこに盛り込まれた「社会保障に関する国民の意識調査」の問題点を指摘している。
これは、「所得と受けられる医療についての考え方(国際比較)」で、「日本では『所得の高い人は、所得の低い人よりも、医療費を多く払って、よりよい医療を受けられる』という考え方を正しいとする国民が49.6%で半数近くに達しており、先進諸国より多いことが示されている」とい・・・
-
2012年09月03日(月)
[医療提供体制] 一般病床115床減、療養病床470床減 医療施設動態調査
-
厚生労働省は9月3日に、平成24年6月末の「医療施設動態調査(概数)」を公表した。
資料によると、病院の施設数は前月から1施設減少して8567施設。病床数は623床減少し、157万8502床となっている。このうち、一般病床は115床減少の89万7394床だった。療養病床は470床減少して、32万9112床になっている(p1参照)。
一般診療所の施設数は、42施設増加して10万112施設。増減の内訳をみると、有床診療所が31施設減少、無床・・・
-
2012年09月03日(月)
[地域医療] RFOの尾身理事長「地域医療機能推進機構は総合医の養成に貢献を」
-
厚生労働省は9月3日に、「地域医療機能推進機構の法人制度に関する検討会」の初会合を開催した。
社会保険病院や厚生年金病院の整理・合理化を進める「年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)」は、平成26年4月1日から「地域医療機能推進機構」に改組される。このため、新たな機構に移行するまでの間に、法人のあり方を検討することとされ、本検討会が設置されたものだ(p6~p10参照)。
検討内容は、(1)機構の使命・役・・・
-
2012年08月31日(金)
[経営] 税理士等の助力得て経営改善に取組む医療機関のサポート制度創設
-
中小企業庁は8月31日に、平成24年度下半期の中小企業金融対策を発表した。主な取組みとして、(1)セーフティネット保証5号の活用(p2~p14参照)(2)東日本大震災復興緊急保証等の活用(p15参照)(3)セーフティネット貸付の活用(p16参照)(4)経営力強化保証制度の創設(p17参照)―の4点が紹介されている。
このうち(1)のセーフティネット保証5号とは、業況の悪化している業種に属する中小企業のうち、・・・
-
2012年08月31日(金)
[医師] 診療後24時間経った後の死亡でも、死亡診断書交付できるケースあり
-
厚生労働省は8月31日に、「医師法第20条ただし書の適切な運用」に関する通知を発出した。
医師法第20条には、「医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない」と規定され・・・
-
2012年08月31日(金)
[専門医] 統一的運用で専門医を認定、医師の偏在に対する効果は今後検討
-
厚生労働省は8月31日に、「専門医の在り方に関する検討会」の中間まとめを公表した。
検討会では平成23年10月~23年8月まで、専門医の在り方について幅広く検討を行ってきた。今般、8月3日の会合における意見などを踏まえ、中間まとめの確定版を公表したものだ。
専門医制度については、現在、各学会が独自に運用を行っており、認定基準や専門医の質はまちまちであると指摘される。また患者は、専門医像として、いわゆる「ス・・・
-
2012年08月30日(木)
[医療提供体制] 医療の質評価、患者満足度は入院・外来とも8割以上 日病
-
日本病院会は8月30日に、2011年度のQIプロジェクト(QI推進事業)の結果を公表した。
QIとは、Quality Indicatorの略で、ここでは「医療の質を評価する指標」を意味する。昨今、「医療の質」を重視する動きが加速し、厚生労働省は平成22(2010)年度から「医療の質の評価・公表等推進事業」を開始した。これは病院団体などにおいて、「医療の成果(アウトカム)や過程(プロセス)」「患者満足度」「がん、脳卒中、急性心筋梗・・・
-
2012年08月30日(木)
[高度医療センター] 成育医療等を研究するナショナルセンターから意見聴取
-
厚生労働省は8月30日に、「国立高度専門医療研究センターの在り方に関する検討会」を開催した。この日は、(1)国立成育医療研究センター(2)国立長寿医療研究センター―の2機関からヒアリングを行った。
(1)の成育医療研究センターは、成育医療(周産期医療から小児医療、成人医療まで、垣根を越えて提供する医療)に関する調査・研究・技術開発、成育医療の提供、人材育成などを行っている(p3参照)。平成23年度には・・・
ダウンロードしたPDFファイルを閲覧・印刷するには、Adobe Reader(またはAdobe Acrobat Reader)がインストールされている必要があります。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。
まだインストールされていない場合は、こちらより、Adobe Readerを予め、ダウンロード、インストールしておいてください。