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2011年09月12日(月)
[医学研究] 難治性血液がんの原因遺伝子発見で治療法開発の可能性 東大
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- 世界で初めて「骨髄異形成症候群」(血液がんの一種)の原因遺伝子を発見(9/12)《東京大学医学部付属病院》
- 発信元:東京大学医学部附属病院 がんゲノミクスプロジェクト カテゴリ: 医学・薬学
MDSとは、白血病などと並ぶ血液がんの一種で、骨髄移植以外に根本的な治療法がない難病。国内でも年間5000人以上の新しい患者が出ているという。
東京大学医学部附属病院キャンサーボードの小川誠司特任准教授を中心とする国際共同研究チームは、大量並列ゲノムシーケンス(1回の解析で6000億・・・
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2011年09月09日(金)
[再生医療] 鼻に適した硬さと形もつインプラント型再生軟骨を開発 NEDO
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- 耳のわずかな軟骨からのインプラント型再生軟骨の開発に成功―世界初の臨床研究がスタート―(9/9)《NEDO》
- 発信元:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 カテゴリ: 医学・薬学
口唇口蓋裂は先天性異常の一つであり、生まれつき唇の一部や上あごが裂けている病気である。この口唇口蓋裂の鼻の変形や小耳症、変形・・・
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2011年08月31日(水)
[リウマチ等対策] リウマチ診療の基礎知識・技術持つかかりつけ医を育成
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厚生労働省はこのほど、「リウマチ対策の方向性等」及び「アレルギー疾患対策の方向性等」について公表した。これは、厚生科学審議会の委員会でまとめられた報告書(p16~p59参照)について、8月31日付で通知されたものである。
リウマチは、かつては不治の病の代表格であったが、近年の生物学的製剤の開発・普及により、完全寛解を現実的な目標とできるようになっている。一方で、医療従事者が進化し続ける医学・医療に追い・・・
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2011年08月30日(火)
[医学研究] 末梢血の一成分で、うつ病の客観的診断が可能に 広島大学
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広島大学はこのほど、うつ病診断の有力バイオマーカー候補を発見したことを公表した。これは、同大大学院医歯薬学総合研究科の森准教授、山脇教授らの研究グループが発見したもので、末梢血の一成分が、うつ病の有力なバイオマーカー候補となるという。
うつ病の診断は、通常、患者の臨床症状を基準とした主観的なものである。しかし、本研究により、末梢血の分析によって客観的な診断が可能になることが期待される。具体的に・・・
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2011年08月24日(水)
[医学研究] 平成23年度の脳科学研究プログラム、実施機関14件を決定
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文部科学省は8月24日に、平成23年度「脳科学研究戦略推進プログラム」の実施機関等を決定したことを公表した。「脳科学研究戦略推進プログラム」については、少子高齢化を迎える我が国の持続的な発展に向けて、脳科学研究を戦略的に推進し、成果を社会に還元することを目的とし、平成20年度より開始している。
平成23年度は、(1)精神・神経疾患の克服を目指す脳科学研究(発達障害、うつ病、脳老化の各領域)(2)精神・神経・・・
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2011年08月19日(金)
[薬学研究] 薬学研究の高度化を目指し、創薬研究基盤の整備を 学術会議
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- 提言「国民の健康増進を支える薬学研究―レギュラトリーサイエンスを基盤とした医薬品・医療機器の探索・開発・市販後研究の高度化を目指して―」(8/19)《日本学術会議》
- 発信元:日本学術会議 カテゴリ: 医学・薬学
薬学は、医薬品の創製、生産・供給、適正な使用を通じ、疾病の治療と健康の増進の実現を目指す総合科学であり、全ての分野で医療に貢献し、社会的に重要な意義と責任を・・・
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2011年08月19日(金)
[科学技術] 震災復興、ライフイノベーションなど盛り込んだ第4期基本計画
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- 第4期科学技術基本計画(8/19)《文科省》
- 発信元:文部科学省 科学技術・学術政策局 計画官付 カテゴリ: 医学・薬学
科学技術基本計画は、科学技術基本法に基づき、科学技術の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画で、今後10年程度を見通した5年間の科学技術政策を具体化することが目的。政府は、平成8年度から3期15年にわたり計画を策定し、今般、4期目(平成23年度~27年度)が閣議決定された。
第4期計画は・・・
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2011年08月18日(木)
[不妊治療] 人工授精・体外受精の全額助成事業を開始 北海道東川町
- 北海道上川郡東川町は8月3日に、不妊治療費の助成事業を開始したことを公表した。東川町独自の助成制度として、不妊治療のうち、人工授精と顕微授精を含む体外受精の治療費全額助成を行うとしている。助成対象となる夫婦は、婚姻関係にあり、(1)東川町の住基台帳または外国人登録原票に登録している(2)医療保険各法の被保険者または組合員、被扶養者である(3)夫婦いずれも町税等の滞納がない(4)指定医療機関で治療する―・・・
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2011年08月08日(月)
[介護] 新技術により、床から車いすへ移乗可能なロボット開発 理化研
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- 床から車いすへの抱き上げ移乗ができる介護支援ロボット―抱き上げ重量80Kgを達成した「RIBA-II」を開発―(8/2)《理化研》
- 発信元:独立行政法人理化学研究所 カテゴリ: 医学・薬学
新型介護ロボットRIBA-IIは、従来よりも、抱き上げ重量が30%増加し、80kgの抱き上げ移乗を可能としている。また、新たに開発されたSRセンサが採用されており、触覚によるロボット操作や被介護者の体重検知も可能となっている。
介護現場では、ベッド・・・
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2011年08月05日(金)
[科学技術] 日本の科学技術研究費は欧米に劣るが、対GDP比では勝る水準
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- 科学技術指標2011(8/5)《文科省》
- 発信元:文部科学省 科学技術政策研究所 科学技術基盤調査研究室 カテゴリ: 医学・薬学
まず、(1)の研究開発費については、2009年度の日本の開発費総額は17.2兆円(前年度比8・・・
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2011年08月03日(水)
[医学研究] 抗がん剤を詰めたカプセルをがん病巣に磁気で誘導 NEDO
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- 水溶性抗がん剤も搭載可能なドラッグデリバリーシステムを開発(7/26)《NEDO》
- 発信元:独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 カテゴリ: 医学・薬学
抗がん剤では、治療効果を発揮する薬剤濃度と、中毒症状が発生する薬剤濃度とが近いため、治療効果を上げるためには中毒を覚悟しなければならないという特徴がある。そ・・・
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2011年07月29日(金)
[医学研究] がん超早期発見やロボット活用した介護等を国家プロジェクトに
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経済産業省が7月29日に開催した、産業構造審議会産業技術分科会の研究開発小委員会で配付された資料。経産省当局から「新たな国家プロジェクト制度」に関する提言案が提示されている。
現在、わが国は、先例のない少子高齢化の進展、新興国の追い上げ、東日本大震災や原子力発電所事故によるエネルギー安定供給の危機など、未曾有の逆境にある。そうした中で日本を再生するためには、予算を重点化した研究開発の国家プロジェク・・・
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2011年07月13日(水)
[高度医療] 骨芽細胞を用いた骨延長術、高度医療として「適」
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厚生労働省が7月13日に開催した、高度医療評価会議で配付された資料。この日は、新規申請技術の評価結果などが報告された。
今回、高度医療に新たに申請されたのは、「軟骨無形成症等骨系統疾患に伴う低身長症例および下肢長不等症例に対する培養骨髄細胞移植の併用による骨延長術併用療法」の1件。この技術は、自己骨髄液から培養した骨芽細胞を骨延長術の際に延長部位に移植し、延長部位の骨形成を促進させ、早期の軸圧負荷・・・
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2011年07月13日(水)
[医学研究] 最良な医療のため、臨床研究評価の仕組みを 日本学術会議
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日本学術会議は7月13日に、「エビデンス創出を目指す検証的治療研究の推進・強化に向けて」と題する提言を公表した。これは、日本学術会議の臨床医学委員会・臨床研究分科会の意見を取りまとめたもの。
検証的治療研究とは、「最良かつ安全な医療」を科学的に評価するために、研究者が仮設を立て、収集されたデータが仮設と一致するか否かを調べる臨床研究である。これらは主に大学等で行われているが、不採算部門であるため、・・・
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2011年07月01日(金)
[うつ病治療] 復興に際し精神保健・福祉施策の一層の推進を うつ病学会
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日本うつ病学会はこのほど、「東日本大震災で被災された方々と対策を担う方々へ『一人一人を大切に、そして息の長い心の支援と体制づくりを』」と題した提言を公表した。被災地では、基本となる生活の支援・復興とともに、心の支援も強く求められている。この現状に対し、同学会は、被災者、支援者、報道関係者、国民、それぞれに向けてメッセージを発信している。
具体的には、(1)被災者に対し、悲しみ、ストレス・疲労が心・・・
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2011年06月17日(金)
[リウマチ等対策] リウマチの早期診断等進め、「寛解導入が可能な疾患」へ
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厚生労働省がこのほど開催した、厚生科学審議会疾病対策部会のリウマチ・アレルギー対策委員会で配付された資料。この日は、厚労省当局から報告書案が示され、これに基づいた議論を行った。
リウマチ(関節リウマチ)については、医学・医療の進歩に伴い、早期診断やメトトレキサート等の抗リウマチ薬の開発、外科的治療の進歩が図られている。一方で、リウマチ専門医の偏在や、高額な治療費、患者の実態が不明などの課題もあ・・・
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2011年05月31日(火)
[高度医療] 胃癌腹膜播種、パクリタキセル腹腔内投与併用療法が高度医療に
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厚生労働省が5月31日に開催した、高度医療評価会議で配付された資料。この日は、新規申請技術の評価結果が報告された。
今回、高度医療に新たに申請されたのは、「腹膜播種を伴う胃癌患者に対するパクリタキセル腹腔内投与併用療法」の1件。腹膜播種を伴う胃癌を対象として、S-1(経口の抗がん剤)とパクリタキセルの経静脈・腹腔内併用療法(A群)とS-1とシスプラチンの併用療法(B群)について、有効性と安全性を比較検討す・・・
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2011年05月25日(水)
[医薬品] P糖タンパク機能の年齢差が副作用の差となる可能性示唆 理化研
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- 薬物の脳内移行性は年齢で異なることを霊長類(アカゲザル)で確認(5/25)《理化学研究所》
- 発信元:独立行政法人理化学研究所 カテゴリ: 医学・薬学
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2011年05月18日(水)
[医学研究] 脳情報を出力するBMIの利用等で、ガイドラインの必要性を指摘
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総務省は5月18日に、脳とICTに関する懇談会の最終取りまとめを公表した。懇談会では、脳の活動に関する研究成果をICTに応用する「脳情報通信」技術によって、現段階では解決が困難な課題に新たな解決方法を示すことや、その方策実現に向けた研究開発のあり方について検討を行ってきた。
最終取りまとめでは、(1)脳情報通信研究開発の背景と重要性(2)重要な研究分野(3)研究開発の推進に当たって考慮すべき事項―の3項目に・・・
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2011年04月26日(火)
[再生医療] 再生医療の迅速な実現に向け、ワークショップを開催
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文部科学省がこのほど開催した、「再生医療の実現化ハイウェイ」ワークショップで配付された資料。
文科省では、再生医療の実現化に向け、平成23年度の新規課題として「再生医療の実現化ハイウェイ」の実施を計画している。これは、iPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療を迅速に実現するため、文科省、厚生労働省、経済産業省が研究を連続的に支援する仕組みを構築し、10~15年程度の長期間にわたった研究支援を行うもの。これ・・・
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2011年04月20日(水)
[提案募集] 眼部への電波ばく露の定量的調査研究の提案募集 総務省
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- 平成23年度における「眼部への電波ばく露の定量的調査に関する研究」の基本計画書(案)に関する意見募集の結果及び提案の公募(4/20)《総務省》
- 発信元:総務省 総合通信基盤局 電波部 カテゴリ: 医学・薬学
これは、電波法に基づき、電波の人体等への影響に関する調査研究に対し助成を行うもの。民間の研究機関等の知見やノウハウを活用して、電波が人体へ与える影響を解明することで、国民が安心して電波を活用できる社会構築を目指している。
研究課題は「眼部への電波ばく露の定量的調・・・
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2011年04月19日(火)
[がん医療] 国立がん研究センターが肝臓がん全ゲノムを解読解析
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- 世界で最初の肝臓がん全ゲノム解読解析(4/19)《国立がん研究センター》
- 発信元:国立がん研究センター カテゴリ: 医学・薬学
肝臓がんは、日本を含む東アジアで発症頻度が高く、対策が急がれている。本研究により、肝臓がんにおける遺伝子変異のパターンや腫瘍内におけるゲノムの複雑性が明らかとなり、肝臓がんの新たな予防・診断・治療法の開発が期待される。具体的な研究成果は、(1)肝臓がんの全ゲノム解読を世・・・
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2011年03月31日(木)
[疾病対策] 質の高い疾病研究のため、東京都臨床医学総合研究所を開設
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東京都は3月31日に、医学系3研究所を統合し、4月1日より新たな研究拠点として「東京都医学総合研究所」を開設することを明らかにした。
この研究所は、わが国の疾病構造が絶えず変化するなか、疾病の予防、診断および治療方法の開発など医学研究が果たす役割はますます大きくなっていることから、より質の高い研究を推進していくために開設された。東京都の神経科学総合研究所、精神医学総合研究所、臨床医学総合研究所の3つの・・・
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2011年03月10日(木)
[うつ病治療] 双極性障害(躁うつ病)治療ガイドラインを学術団体が初作成
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日本うつ病学会はこのほど、双極性障害に対する治療ガイドラインを公表した。双極性障害とは、躁状態とうつ状態を繰り返す精神疾患で、古くは「躁うつ病」などと呼ばれていた。
学術団体が、うつ病(気分障害)の治療ガイドラインを作成するのは初めてのこと。同学会では、治療にあたる医師が、インターネット等に散在する各種の治療ガイドラインや新薬情報、新たな臨床研究を参照し、その時々に応じた治療手順を把握すること・・・
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2011年03月03日(木)
[高度医療] 心筋梗塞の急性期患者へのエポエチンベータ投与、条件付適
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厚生労働省が3月3日に開催した、高度医療評価会議で配付された資料。この日は、継続審議の評価を受けた技術の再評価結果などが報告された。
前回(第22回)会議で、継続審議とされていた「心筋梗塞の急性期患者に対するエポエチンベータ投与による心機能改善効果」について、今回は「条件付適」との総評が下っている。この技術は、赤血球産生促進ホルモンであるエポエチンベータを静脈内に投与することで、標準治療法が確立さ・・・
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