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2011年10月26日(水)
[薬価] 外国価格調整において、外れ値の扱いで2つの見直し
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厚生労働省が10月26日に開催した、中医協の薬価専門部会で配付された資料。この日は、外国価格調整方式と原価計算方式の見直しについて議論を行った。
外国価格調整方式においては、外れ値(飛びぬけて高い外国価格など)について、(1)あらかじめ除外する(p3参照)(2)他の国の価格の平均値の2倍と見なす(p4参照)―という2つの提案が厚労省から行われた。
見直しにより、価格が引下げとなるケースが増える。・・・
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2011年10月21日(金)
[診療報酬] 同時改定に向け、医療と介護の連携について合同会合で論議
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厚生労働省が10月21日に開催した、中医協と介護給付費分科会との打ち合わせ会で配付された資料。平成24年度には、診療報酬と介護報酬の同時改定に向けて、両会議の意見すり合わせを行うために開催されたもの。
厚労省は、医療と介護の連携・機能分化、および在宅医療・介護の連携について、都合6つの論点を提示している(p18~p19参照)。具体的には、(1)入・退院時における医療機関と介護サービス事業者との連携促進・・・
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2011年10月21日(金)
[診療報酬] 震災対応加算の創設などは、見送られる公算 中医協総会
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厚生労働省が10月21日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、災害医療について議論が行われた。大きく、(1)東日本大震災への対応(2)今後の災害医療体制の強化―の2つの柱がある。
まず、(1)の震災対応は、喫緊の課題である。現在、診療報酬上の特例措置として「入院基本料における看護配置、平均在院日数の特例」や「新薬処方制限の緩和」「在宅訪問診療料の算定回数制限緩和」などが採られている。ただし、・・・
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2011年10月19日(水)
[先進医療] 「自家嗅粘膜移植による損傷脊髄機能の再生治療」など2件が「適」
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厚生労働省が10月19日に開催した、先進医療専門家会議で配付された資料。この日は、7~9月受付分の新規技術届出状況や第3項先進医療(高度医療)に係る新規技術の科学的評価等について報告を受けた。
7~8月受付分の新規届出技術のうち、(1)樹状細胞及び腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法(適応拡大)(2)自家嗅粘膜移植による損傷脊髄機能の再生治療―の2つが、総評で「適」となっている(p5~p6参照)。
また・・・
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2011年10月19日(水)
[診療報酬] ガバペンシロップ5%など、新薬の14日処方制限から除外
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厚生労働省は10月19日に、疑義解釈資料の送付(その11)に関する事務連絡を行った。今回は、新薬の処方期間制限や訪問看護における医療材料について、Q&Aを掲載している。
医薬品については、市販後に多くの人が実際に使用する中で、初めて発見される副反応等が想定されるため、新薬においては「薬価収載から1年間は処方期間を14日間に制限する」とのルールがある。ただし、たとえば既存薬を配合した一部の配合剤などのように・・・
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2011年10月19日(水)
[診療報酬] 救命救急に軽・中度者を集中させない工夫を 中医協総会
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厚生労働省が10月19日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、救急・周産期医療について議論を行った。
救急・周産期医療については、医師や看護師の労働環境が極めて過酷な状況であることや、軽症で必要性が乏しいにもかかわらず利用する患者が後を絶たないなど、解決すべき課題も少なくない。
こうした状況を受け、前回(平成22年度)改定においては、「救急医療の再生」が重点課題の1つに位置づけられ、評価・・・
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2011年10月19日(水)
[材料価格] 機能別評価前提に、個別医療機器の評価を検討 材料部会
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厚生労働省が10月19日に開催した、中医協の保険医療材料専門部会で配付された資料。この日は、厚労省から平成24年度保険医療材料制度を検討するにあたっての論点案が提示されている。
論点案は、大きく(1)内外価格差の是正(2)イノベーションの評価(3)機能区分の見直し(4)原価計算方式の精緻化(5)保険医療材料専門組織の運営方法など―の5つで構成されている(p3~p6参照)。
(1)の内外価格差については、(i)・・・
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2011年10月19日(水)
[薬価] 後発品の薬価ばらつき是正方策など議論 薬価部会
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厚生労働省が10月19日に開催した、中医協・薬価専門部会で配付された資料。この日は、後発品や小児加算について議論を行った。
後発品については、品目数の多さと薬価のばらつきが大きなことが指摘されている(p12~p18参照)。この日は、後発品の初回改正時の薬価下落率についても整理。それによると、後発品全体では初回の薬価改正で15.10%下落し、内用薬では17.04%、注射薬では12.24%、外用薬では10.94%という具合に・・・
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2011年10月18日(火)
[DPC] データ提出遅れた8病院で、11月のデータ提出係数を減算
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厚生労働省は10月18日に、DPC対象病院におけるデータ提出係数の取扱いに関する通知を発出した。
DPCのデータ提出が期限どおりに行われていないと、厚労省による集計処理、および各DPC対象病院へのフィードバックが遅延してしまう。そこで、データ提出遅延については、翌々月のデータ提出係数を50%減算するというルールが設けられている。
本通知では、9月22日が提出期限とされている平成23年8月分のDPCデータについて、提出・・・
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2011年10月17日(月)
[診療報酬] RSウイルス検査を乳児等にも拡大、ただし高リスク者の優先を
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厚生労働省は10月17日に、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正に関する通知を発出した。
これは、いわゆる解釈通知の一部を改正するもの。今回は、D012『感染症免疫学的検査』において、RSウイルス抗原の測定を行える対象を、これまでの「入院中の患者」のみならず、(1)乳児(2)パリビズマブ製剤の適用となる患者―にも拡大している(p1参照)。
なお、今年はRSウイルス感染・・・
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2011年10月17日(月)
[DPC] 地域医療係数に「地域への貢献度」を評価する指標導入へ
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厚生労働省が10月14日に開催した、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会で配付された資料。この日は、新機能評価係数IIと医療機関群の設定について議論を行った。
新機能評価係数IIについては、現行6係数の見直し方針や、新規導入項目、医療機関群(グループ)との関係について、厚労省当局から考え方が示された。地域医療係数が大幅に変更される見通しだ。
地域医療係数については、(1)地域の患者のうち、どの程度の割・・・
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2011年10月12日(水)
[診療報酬] 外来管理加算や明細書発行について、議論開始 中医協総会
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厚生労働省が10月12日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、(1)外来管理加算(2)地域医療貢献加算(3)明細書の無料発行―の3点について議論を行った。
(1)の外来管理加算については、平成22年度で5分ルールが廃止されたが、「算定件数が急増するのではないか」との不安があった。この点について厚労省は、平成21年と22年の社会医療診療行為別調査結果をもとに分析している(p8~p16参照)。
再診料算・・・
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2011年10月05日(水)
[診療報酬] 病床機能分化や在宅医療推進について議論開始 中医協総会
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厚生労働省が10月5日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、入院・外来・在宅医療について総論的な議論を行った。
本日のテーマとなった、「入院・外来・在宅医療についての総論」は、基本方針(予定)における4つの視点の1つである「医療と介護の機能分化と連携の推進を通じて、質が高く効率的な医療の実現」という視点の第1弾にあたる。
入院医療については、(1)高度急性期・一般急性期(2)亜急性期等(・・・
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2011年10月04日(火)
[医療保険] 台風15号被害地域の後期高齢者医療、国保では保険料減免等
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厚生労働省は10月4日に、平成23年台風15号による被害に係る後期高齢者医療制度の一部負担金及び保険料の取扱いについて事務連絡を行った。
日本列島を縦断し、各地に大きな爪あとを残した平成23年の台風15号により、被害地域では災害救助法が適用されている。これに鑑み、厚労省は当該地域において後期高齢者医療制度の一部負担金と保険料について特別措置を講じている。具体的には、(1)後期高齢者医療法第69条等に基づき、・・・
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2011年09月30日(金)
[診療報酬] 微生物核酸同定検査にレジオネラ検査などを追加 厚労省
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厚生労働省はこのほど、検査料の点数の取扱いに関する通知を発出した。これは、「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項(平成22年保医発0305第1号、いわゆる解釈通知)」の一部を改正するもの。
具体的には、(1)D012『感染症免疫学的検査』に、あらたに「IgA-HE抗体価(定性)は、23の抗アニサキスIgG・A抗体価(210点)に準じて算定する」旨を加える(p1参照)(2)D014『自己抗体検査』の抗好中球細胞・・・
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2011年09月30日(金)
[診療報酬] 人工股関節固定強化部品などを新たに保険収載 厚労省
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厚生労働省は9月30日に、医療機器の保険適用に関する通知を発出した。
区分C1(新機能)としてコンプリヘンシブショルダーリビジョンシステム(人工関節固定強化部品)など3製品、区分C2(新機能・新技術)としてアキュナビ(心腔内超音波プローブ)など6製品が、平成23年10月1日から保険収載されることが規定されている(p32参照)。
このほか、医科の区分A2(特定の診療報酬項目で包括されており、個別の償還価格がな・・・
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2011年09月30日(金)
[診療報酬] 新たに保険適用となった医療機器の機能区分やコードを一部訂正
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厚生労働省はこのほど、「医療機器の保険適用について」の一部訂正に関する事務連絡を行った。
これは、医療機器の保険適用に関する平成23年4月28日付の通知、6月30日付の通知、7月29日付の通知、8月31日付の通知の4件について、製品名や機能区分、償還価格、コード医等に一部誤りがあったため、訂正するもの。たとえば、7月29日付の通知においては、「交換用胃瘻カテーテル (2) 小腸留置型」の区分に『ジェジュノストミイカテ・・・
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2011年09月30日(金)
[診療報酬] 奄美地方の豪雨に関する診療報酬等の請求、取扱い示す
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厚生労働省は9月30日に、鹿児島県奄美地方における豪雨に関する診療報酬等の請求の取扱いに関する事務連絡を発出した。これは、鹿児島県の奄美地方が、平成23年9月25日から豪雨に見舞われたため、診療報酬の請求等の事務の取扱いを示すもの。
事務連絡では、(1)被保険者証等を保険医療機関に提示せずに受診した者に係る請求の取扱い等(2)レセプト電算処理システムの取扱い―が整理されている。(1)では、保険医療機関で被・・・
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2011年09月30日(金)
[医療保険] 計画的避難区域居住者、解除後も当面は一部負担金を免除
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- 東北地方太平洋沖地震及び長野県北部の地震による被災者に係る一部負担金等の取扱いについて(その11)(7月以降の診療等分の取扱い)(9/30付 事務連絡)《厚労省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 医療保険
改正部分は、原子力災害対策特別措置法第20条第3項の規定によって、計画的避難区域および緊急時避難準備区域の対象となっている地区に居住する者について、「計画的避難区域等の指定が解除された場・・・
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2011年09月28日(水)
[審査支払] 55年通知に基づく適応外使用の情報80例を広く通達
- 厚生労働省は9月28日に、医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いに関する通知を発出した。保険診療においては、「薬事法の承認を受けた医薬品のみが使える」という大原則がある。しかし、医療現場においては「薬事法上の効能効果は認められていないが、海外等の治験があるので使用したい」という要望があり、また、審査支払機関においても一部柔軟な取扱いが認められている(いわゆる55年通知)。ただし、この柔軟な取扱い・・・
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2011年09月28日(水)
[DPC] 平成24年度のDPC準備病院募集開始、10月31日までに応募を
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厚生労働省は9月28日に、平成24年度「DPC導入の影響評価に係る調査」への新規参加の申し込み方法等について公表した。これは、新規にDPC準備病院を募集するもの。
DPC準備病院への参加を希望する病院は、平成23年10月1日(土)~10月31日(月)(必着)までに、必要書類を書留郵便で、地方厚生(支)局の医療課に送付する(p1参照)。
DPCとは、急性期入院医療において入院基本料や薬剤費、検査費などを包括して支払う方・・・
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2011年09月28日(水)
[材料価格] 製品別収載制度や外国価格再算定廃止などを要望 材料部会
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厚生労働省が9月28日に開催した、中医協の保険医療材料専門部会で配付された資料。この日は、次期材料価格制度改革に向けて、医療機器メーカーなどからヒアリングを行った。
意見陳述を行ったのは、(1)日本医療機器産業連合会(医機連)(p3~p33参照)(2)日本医療機器販売業協会(医器販協)(p34~p50参照)(3)米国先進医療技術工業会(AdvaMed)、米国医療機器・IVD工業会(AMDD)(p51~p72参照)(4)欧州ビ・・・
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2011年09月28日(水)
[薬価] 24年度薬価制度改革に向けて、厚労省が論点整理 薬価部会
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厚生労働省が9月28日に開催した、中医協の薬価専門部会で配付された資料。この日は、次期薬価制度改革に向けて、今後の議論の進め方が確認された。
厚労省当局は、議論すべきテーマとして、(1)新薬創出・適応外薬解消等促進加算の検証(2)保険医療上必要性の高い医薬品の薬価改定方式(3)その他―の大きく3点を提示(p9~p15参照)。
(1)の新薬創出等加算については、製薬団体から加算の継続や本格化(加算率の100%・・・
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2011年09月28日(水)
[診療報酬] 24年度改定に向け詳細な審議スケジュール示す 中医協総会
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厚生労働省が9月28日に開催した、中医協総会で配付された資料。この日は、平成24年度改定に向けた12月前半までのスケジュールが厚労省当局から示されたほか、受診時定額負担について議論を行った。
厚労省から示されたスケジュールは、年内(12月前半まで)に問題点の洗い出しを行うためのもの。改定基本方針の柱となる『4つの視点』に沿って、時間軸で整理されている(p84参照)。
たとえば、「充実が求められる領域」・・・
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2011年09月27日(火)
[医療保険] 奄美地方の豪雨被害者に対し、医療保険上の特例措置
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厚生労働省は9月27日に、鹿児島県奄美地方における豪雨による被災者に係る被保険者証等の提示等に関する事務連絡を行った。
鹿児島県の奄美地方では23年9月25日から豪雨に見舞われ、被保険者証を紛失したり携帯せずに避難した方も少なくない。厚労省は、こうした状況に鑑み、医療機関の窓口で氏名、生年月日、電話番号等、事業所名や住所を申請することで、被保険者証がなくとも保険診療を受けられる特例措置を設けている・・・
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