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2013年01月11日(金)
[病床機能] 病床機能報告制度、根本部分で委員の見解異なり、議論前進せず
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厚生労働省は1月11日に、「病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会」を開催した。
この日は、「医療機能ごとの報告事項」と「病床機能情報の提供」について議論する予定であったが、より根本的なテーマが議論の中心となった。
厚労省当局からは、「医療機能ごとの報告事項」に関して、(1)医療現場の混乱が少なく、追加的な負担が生じないような仕組みとするために、どのような報告内容や報告方法が適・・・
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2012年12月27日(木)
[がん対策] 小児がん拠点病院指定に向け、九大病院等からヒアリング
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- 小児がん拠点病院の指定に関する検討会(第3回 12/27)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
厚労省には37の病院から小児がん拠点病院への指定申請が行われ(p16参照)、書類選考の結果、22病院がヒアリングに進んでいる(p6参照)。
この日は、(1)九大病院(p18~p37参照)(2)鹿児島大病院(p38~p55参照)(3)京大医学部附属病院(p56~p74参照)(4)京都府立医大小児医療センター(p75~p94参照)(5)大阪府・・・
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2012年12月19日(水)
[緩和ケア] がん診療連携拠点病院に、緩和ケアの司令塔となるセンター設置
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- 緩和ケア推進検討会(第7回 12/19)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
平成24~28年度を対象とした、新たな「がん対策推進基本計画」では、柱の1つに「早期からの緩和ケアの推進」を据えている。諸外国では、がん診断直後から緩和ケアを導入することで、患者のQOLを高めるとともに、治療成績も上がっているという。
我が国でも、がん診療連携拠点病院では緩和ケア関連項目が指定要・・・
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2012年12月13日(木)
[病床機能] 病床機能報告制度構築に向け、一般だけでなく療養病床も検討
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厚生労働省は12月13日に、「病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会」を開催した。
この検討会では、社会保障・税一体改革の中で検討されている『病院・病床の機能分化』を進めるために、「病院が自ら機能を選択し、その機能を都道府県に報告する」方策を模索している。
この日は、厚労省から、前回(11月16日)会合で示された論点に、具体的に肉付けした資料(具体的論点)が提示された(p41~p46参照)・・・
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2012年11月22日(木)
[DPC] パゾパニブ用いた悪性軟部腫瘍治療など、DPC包括評価から除外
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- 厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第一項第五号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める患者について(11/22付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
DPC制度では、入院基本料、検査、投薬、1000点未満の処置などが包括評価されている。その際、包括点数は、疾病ごとに、DPC対象病院で行われている標準的な治療内容(どのような検査を何回実施し、どのような医薬品をどの程度投与してい・・・
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2012年11月22日(木)
[DPC] 【黄斑・後極変性】治療のDPCツリー図、新薬踏まえて精緻化
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- 「厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部改正等に伴う実施上の留意事項について(通知)」の一部改正について(11/22付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
DPC制度は、疾患に応じて、入院基本料、検査、投薬、1000点未満の処置などを包括評価した定額支払制度である。その際、点数は(1)手術の有無(2)副傷病(合併症)の有無(3)使用する医薬品の種類―などに応じて細かく分類・設定・・・
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2012年11月19日(月)
[緩和ケア] がん診療連携拠点病院指定要件に、緩和ケアへのアクセス等追加
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- 緩和ケア推進検討会(第6回 11/19)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 健康局 がん対策・健康増進課 カテゴリ: 医療提供体制
前回(9月26日)会合では中間とりまとめが行われ、「がん医療に携わる全ての医療従事者による基本的緩和ケアを、全てのがん患者やその家族等が受けられること」が必要とする一方で、専門的緩和ケアの重要性も強調している(p20~p27参照)。
専門的緩和ケアにおいては・・・
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2012年11月16日(金)
[病床機能] 病床機能分化に向け、急性期・回復期等に必要な医療内容検討
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厚生労働省は11月16日に、「病床機能情報の報告・提供の具体的なあり方に関する検討会」の初会合を開催した。
現在、病院病床は(1)精神病床(2)感染症病床(3)結核病床(4)療養病床(5)一般病床―に区分されている(医療法第7条第2項)。ただし、(5)の一般病床にはさまざまな機能を持った病床が混在しており、これが医療の質の向上・効率性の向上を阻害していると指摘されている。
社会保障・税一体改革大綱(平成24・・・
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2012年11月14日(水)
[診療報酬] 差額ベッド代の平均は5829円、最高は36万7500円 中医協
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厚生労働省は11月14日に、中医協総会を開催した。この日は、新薬の保険収載について承認を行ったほか、厚労省当局から「平成23年7月1日現在の、主な施設基準の届出状況」について報告を受けた。
まず、施設基準の届出状況を見てみよう。
診療報酬の中には、医療の質を担保するために、一定の構造設備等(施設基準)を満たさなければ算定できない点数がある。こうした点数のうち、一部については、実際に施設基準を満たすこ・・・
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2012年10月25日(木)
[後発品] 医療費抑制効果、患者への影響など総合的に検証し、政策見直しを
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- 医薬分業、後発医薬品使用促進の現状と薬局および後発医薬品メーカーの経営(10/25)《日本医師会総合政策研究機構》
- 発信元:日本医師会総合政策研究機構 カテゴリ: 医薬品・医療機器
「医薬分業」の進展により、薬局の業務は「販売業務から調剤業務」に、病院薬剤師の業務は「調剤業務から病棟業務」に移行している。本報告書では、医薬分業等の進捗状況から課題を見出し、考察している。
主な内容は、(1)調剤医療費の推移・・・
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2012年10月19日(金)
[チーム医療] 平成23年度チーム医療実証事業報告書、68施設の取組を評価
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厚生労働省は10月19日に、「平成23年度 チーム医療実証事業報告書」を公表した。
近年、安全で質の高い医療を実現する目的で、各医療関係職種の専門性を高め、それぞれの役割を拡大し、各職種が互いに連携して医療を提供する「チーム医療」が様々な医療現場で実践されている。
厚労省の「チーム医療推進会議」の下部組織である「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ」は、平成23年6月にチーム医療を推進するための方策・・・
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2012年10月09日(火)
[認知症] 認知症疾患医療センター、二次医療圏に少なくとも1ヵ所以上整備を
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厚生労働省は10月9日に、「精神疾患の医療体制の構築に係る指針の改正」に関する通知を発出した。
医療法第30条の4の規定に基づく新たな医療計画の策定に関して、「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制について」(平成24年3月30日通知、医政指発0330第9号、以下「指導課長通知」)を発出している。
今般、指導課長通知の「精神疾患の医療体制の構築に係る指針」(以下、精神疾患指針)中の、第2.2.(5)「認知症に対して・・・
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2012年10月03日(水)
[診療報酬] 看護師夜勤72時間、診療側は「入院料施設基準からの除外」要望
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厚生労働省は10月3日に、中医協の診療報酬基本問題小委員会を開催した。この日は、入院基本料の算定要件(施設基準)のうち、「看護師の月平均夜勤時間が72時間以内」などについて議論を行った。
前回(8月22日)の会合で厚労省は、「72時間要件のみを満たせない場合の特別入院基本料を、13対1・15対1一般病棟にも導入してはどうか」との提案を行った。
これについて、診療側委員からは「夜勤72時間は重要な問題だが、これ・・・
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2012年09月21日(金)
[診療報酬] 褥瘡患者の同一医療機関内での転棟、医療区分の考え方整理
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厚生労働省は9月21日に、疑義解釈資料の送付(その9)に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)入院基本料(2)入院基本料等加算(3)特定入院料(4)在宅医療(5)手術―についてQ&Aを掲載している。
(1)の入院基本料では、療養病棟入院基本料における褥瘡と医療区分の考え方を整理している。褥瘡患者については、医療区分を「2」と評価する。ここで、褥瘡を治療すると医療区分が下がってしまうのでは、治療へのインセン・・・
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2012年09月21日(金)
[診療報酬] 入院時に褥瘡ある患者の医療区分2継続する措置、診療所にも拡大
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厚生労働省は9月21日に、平成24年度診療報酬改定関連通知の一部訂正に関する事務連絡を行った。
今回は、3月5日付の通知「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(保医発0305第2号)」の一部を訂正している。
訂正されるのは、有床診療所療養病床入院基本料を算定する病床における、褥瘡患者の医療区分の取扱いに関する部分。
褥瘡患者については、療養病棟(病床)の入院基本料における医療・・・
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2012年09月19日(水)
[診療報酬] 多様な医療提供する有床診、中医協で検討する場が必要 日医
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日本医師会は9月26日の定例記者会見で、「中医協に、有床診療所の入院基本料を検討する場を設ける」よう厚生労働省に求めていくことを発表した。
これは、日医の「有床診療所に関する検討委員会」が、9月19日に横倉会長に宛てた「中医協における有床診療所の入院基本料検討に関する要望」を受けてのもの。
要望では、有床診療所の入院基本料水準が著しく低いために、有床診療所の数が1万施設を割る状況を生み出していること・・・
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2012年09月07日(金)
[診療報酬] 13対1・15対1病棟の長期入院患者、10月1日から取扱い変更
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厚生労働省は9月7日に、「平成24年度診療報酬改定における注意喚起」に関する事務連絡を行った。
平成24年度改定のうち、次の5項目については10月1日から施行されるため、届出等のもれがないよう注意喚起するものだ。
(1)13対1・15対1一般病棟における長期入院患者の取扱い変更
(2)午前中退院が著しく多い病棟における入院基本料の減額
(3)金曜日入院・月曜日退院が著しく多い病棟における入院基本料の減額
(4)療養病・・・
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2012年09月05日(水)
[診療報酬] 超重症児加算の算定状況や、特定除外患者の状況などを調査
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厚生労働省は9月5日に、診療報酬調査専門組織・入院医療等の調査・評価分科会を開催した。この日は、24年度調査の項目案を分科会として了承している。
分科会では、入院医療全般に関して、平成24年度改定の影響や、継続している課題を把握するため平成24年度・25年度の2年度にわたる調査を行う。前回(8月1日)会合では、平成24年度調査の大枠を固めており、今回は具体的な調査項目について議論した。
24年度に行われる調・・・
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2012年08月30日(木)
[高度医療センター] 成育医療等を研究するナショナルセンターから意見聴取
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厚生労働省は8月30日に、「国立高度専門医療研究センターの在り方に関する検討会」を開催した。この日は、(1)国立成育医療研究センター(2)国立長寿医療研究センター―の2機関からヒアリングを行った。
(1)の成育医療研究センターは、成育医療(周産期医療から小児医療、成人医療まで、垣根を越えて提供する医療)に関する調査・研究・技術開発、成育医療の提供、人材育成などを行っている(p3参照)。平成23年度には・・・
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2012年08月28日(火)
[DPC] 腎腫瘍の手術・処置等2に「アキシチニブ」使用する治療法を追加
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- 「厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法の一部改正等に伴う実施上の留意事項について(通知)」の一部改正について(8/28付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
これは、DPCの診断群分類を一部変更するもの。
具体的には、【11001x 腎腫瘍】のうち、手術・処置等の2の2「ソラフェニブトシル酸など」の中に『アキシチニブ』が追加される(p1参照)。
これに伴い、厚労省はDPCの【11001・・・
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2012年08月28日(火)
[DPC] ソマトロピン用いた小人症治療など、DPCの包括評価から除外
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- 厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第5号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める患者について(8/28付 通知)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 保険局 医療課 カテゴリ: 診療報酬
これは、DPCにおいて「高額な新薬を用いる治療についての診断群」を包括評価から除外するもの。同日に、スニチニブリンゴ酸塩を用いた膵臓・脾臓腫瘍の治療、ソマトロピン(遺伝子組換え)を用いた小人症治療を包括評価から除外する旨を定・・・
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2012年08月28日(火)
[DPC] スニチニブリンゴ酸塩を用いた膵臓がん治療など、出来高算定に
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- 「厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第5号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める者」の一部改正(8/28)《厚生労働省》
- 発信元:厚生労働省 カテゴリ: 診療報酬
第488号の告示は、「厚生労働大臣が指定する病院の病棟における療養に要する費用の額の算定方法第1項第5号の規定に基づき厚生労働大臣が別に定める者」の一部を改正している。
DPCでは、既存の診療報酬点数や薬価をベースに包括点数を設定しており、新たに保険収載される高額な医薬品(抗がん剤)は想定していない。そのため、こうした高額な新薬を使用し、包・・・
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2012年08月15日(水)
[医療安全情報] 食物アレルギーある患者の食事、専用トレイ使う等の注意を
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- 医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.69(8/15)《日本医療機能評価機構》
- 発信元:公益財団法人 日本医療機能評価機構 カテゴリ: 医療提供体制
今回は、「アレルギーのある食物の提供」について情報提供している。患者の食物アレルギー情報が伝わっているにもかかわらず、「2008年1月1日~2012年6月30日に、栄養部から誤ってアレルギーのある食物を提供した事例が9件報告されている」ことから、注意喚起を行うもの(p1参照)。
事例としては、「入院時、小児科より栄養部に患者の食物アレルギー(・・・
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2012年08月10日(金)
[意見募集] 研究を志す医師・歯科医師の実態把握するため、届出票を見直し
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厚生労働省は8月10日に、「医師法施行規則等の一部を改正する省令(案)」に関する意見募集を開始した。
医師、歯科医師、薬剤師は、2年ごとに氏名・住所等を厚労省に届出ることとなっている。今般、この届出に係る様式を改正するために、広く国民からの意見を募っている。
主な改正点は、医師については「主に従事している施設及び業務の種別」のうち「医育機関」に、『医育機関の臨床系の大学院生』が加えられる。これは、・・・
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2012年08月09日(木)
[診療報酬] 10月1日からの13対1・15対1の長期入院患者の取扱いなどでQ&A
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厚生労働省は8月9日に、疑義解釈資料の送付(その8)に関する事務連絡を行った。
今回は、(1)入院基本料・加算(p2~p4参照)(2)医学管理(p4参照)(3)在宅医療(p5~p6参照)(4)検査(p6~p8参照)(5)画像診断(p8参照)(6)精神科専門療法(p8~p9参照)(7)処置(p9参照)(8)手術(p10~p13参照)(9)病理診断(p14参照)(10)DPC(p15~p17参照)(11)調剤(p18参照)―・・・
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