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資料3-10 野田先生提出資料 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html |
出典情報 | 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第74回 3/2)《厚生労働省》 |
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2022 年 3 月 2 日
1
2
日本の医療データベースから算出された季節性インフルエンザの重症化率
3
4
5
奈良県立医科大学医学部
6
公衆衛生学講座 准教授 野田龍也
7
8
1.結果の要点(エグゼクティブ・サマリー)
9
10
全国網羅的な医療データベースである「レセプト情報・特定健診等情報データベー
11
ス」
(NDB)を用い、わが国で保険診療を受けた約 1 億 1100 万人を対象に、2017
12
年 9 月~2020 年 8 月の 3 年間に季節性インフルエンザで医療機関を受診した患者
13
を特定し、受診後 28 日以内の重症化等の率を算出した。
14
た患者は延べ 3166 万 5539 人であった。
15
16
2017 年 9 月~2020 年 8 月の 3 年間に季節性インフルエンザで医療機関を受診し
季節性インフルエンザの受診者が受診から 28 日以内に死亡する率は 0.09%、重症
17
化(ICU 利用または人工呼吸器装着)する率は 0.08%であり、死亡または重症化す
18
る率は 0.14%であった。また、28 日以内の入院率は 1.62%であった(表1)
。
19
年齢階級別の重症化等の率では、10 歳未満を含め、若年層・中年層では、死亡、重
20
症及び神経症状(インフルエンザ脳症等)のいずれでも 0.1%を大きく下回った。
21
65 歳以上では重症化等の率は神経症状以外で 0.1%を上回るようになり、高齢にな
22
るほど、28 日以内死亡率、28 日以内重症化率ともに大きく増加した(表 2)
。
23
模で観察した点が本集計の強みである。
24
25
季節性インフルエンザの診断を受けた患者の重症化等の率を、直接的かつ 1 億人規
その他の集計結果、集計定義の詳細や結果解釈の注意点は2.以降に示した。
26
27
表1. 季節性インフルエンザの重症化等の率(3 年間合算:2017 年 9 月~2020 年 8 月)
観察した指標
指標の概要
該当者数
重症化率等
季節性インフルエンザ受診者
(インフルエンザでの新規受診)
3166万5539人
(受診者を100%として)
死亡
(全死亡)
2万7679人
0.09%
1140人に1人
重症
(ICU/人工呼吸器)
2万4805人
0.08%
1280人に1人
死亡または重症
(重症から死亡/重症のみ/死亡のみ)
4万5336人
0.14%
700人に1人
中等症
(酸素投与以上。重症を除く)
16万2471人
0.51%
190人に1人
入院
(全入院)
51万2165人
1.62%
60人に1人
神経症状
(インフルエンザ脳症等)
1556人
0.0049%
20350人に1人
受診者数あたり
1
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日本の医療データベースから算出された季節性インフルエンザの重症化率
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奈良県立医科大学医学部
6
公衆衛生学講座 准教授 野田龍也
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1.結果の要点(エグゼクティブ・サマリー)
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全国網羅的な医療データベースである「レセプト情報・特定健診等情報データベー
11
ス」
(NDB)を用い、わが国で保険診療を受けた約 1 億 1100 万人を対象に、2017
12
年 9 月~2020 年 8 月の 3 年間に季節性インフルエンザで医療機関を受診した患者
13
を特定し、受診後 28 日以内の重症化等の率を算出した。
14
た患者は延べ 3166 万 5539 人であった。
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2017 年 9 月~2020 年 8 月の 3 年間に季節性インフルエンザで医療機関を受診し
季節性インフルエンザの受診者が受診から 28 日以内に死亡する率は 0.09%、重症
17
化(ICU 利用または人工呼吸器装着)する率は 0.08%であり、死亡または重症化す
18
る率は 0.14%であった。また、28 日以内の入院率は 1.62%であった(表1)
。
19
年齢階級別の重症化等の率では、10 歳未満を含め、若年層・中年層では、死亡、重
20
症及び神経症状(インフルエンザ脳症等)のいずれでも 0.1%を大きく下回った。
21
65 歳以上では重症化等の率は神経症状以外で 0.1%を上回るようになり、高齢にな
22
るほど、28 日以内死亡率、28 日以内重症化率ともに大きく増加した(表 2)
。
23
模で観察した点が本集計の強みである。
24
25
季節性インフルエンザの診断を受けた患者の重症化等の率を、直接的かつ 1 億人規
その他の集計結果、集計定義の詳細や結果解釈の注意点は2.以降に示した。
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表1. 季節性インフルエンザの重症化等の率(3 年間合算:2017 年 9 月~2020 年 8 月)
観察した指標
指標の概要
該当者数
重症化率等
季節性インフルエンザ受診者
(インフルエンザでの新規受診)
3166万5539人
(受診者を100%として)
死亡
(全死亡)
2万7679人
0.09%
1140人に1人
重症
(ICU/人工呼吸器)
2万4805人
0.08%
1280人に1人
死亡または重症
(重症から死亡/重症のみ/死亡のみ)
4万5336人
0.14%
700人に1人
中等症
(酸素投与以上。重症を除く)
16万2471人
0.51%
190人に1人
入院
(全入院)
51万2165人
1.62%
60人に1人
神経症状
(インフルエンザ脳症等)
1556人
0.0049%
20350人に1人
受診者数あたり
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