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資料3-10 野田先生提出資料 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第74回 3/2)《厚生労働省》
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2-3.季節性インフルエンザの重症化等の率(2017 年 9 月~2020 年 8 月の各シーズン)

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(要点)

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ルエンザの受診者数と重症化等の率を総計及び年齢階級別に示した(表 5~7)


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2017/2018 年、2018/2019 年の両シーズンはインフルエンザ受診者数、重症化し
た患者数のいずれも減少傾向だが顕著な差はない。

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2017/2018 年、2018/2019 年、2019/2020 年の各シーズンにおける季節性インフ



2019/2020 シーズンは、後半期(2020 年 1 月以降)が新型コロナウイルス感染症

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の発生と重なっており、受診者数は大きく減少しているが、重症化等の率は他の 2

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シーズンと顕著な違いはない。

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重症化等の率はシーズン間で比較して顕著な差はなかった。

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(解説)

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表 5~7 は、2017/2018 年、2018/2019 年、2019/2020 年の各シーズンにおける季節

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性インフルエンザの受診者数と重症化等の率を総計及び年齢階級別に示したものであ

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る。各シーズンは毎年 9 月に始まる。表 5~7 は、季節性インフルエンザ受診者数や重

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症化率にシーズン間で顕著な差があるかを観察する一種の感度分析を主たる目的とし

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て集計したものである。

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2017/2018 年と 2018/2019 年のシーズンはインフルエンザ受診者数、重症化した患

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者数のいずれも減少傾向だが、重症化等の率はほぼ同じであった。2019/2020 シーズン

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は、後半の 8 ヶ月間(2020 年 1 月以降)が新型コロナウイルス感染症の発生と重なっ

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ており、感染症予防対策や受診抑制により受診者数は大きく減少している。しかし、重

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症化等の率は他の 2 シーズンと顕著な違いがない。受診抑制よりも、実際に季節性イン

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フルエンザの罹患率が減少したことを示唆していると考えられる(受診者数減少の主た

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る理由が受診控えであるとすれば、軽症患者が受診を控えるため、重症化率は上昇する

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と考えられる)


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なお、表5~7(年別・年齢階級別の重症化率)では、いくつかの集計値で患者数が

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10 人未満となり、NDB 集計値の秘匿処理基準に抵触する箇所が多く出る。そのため、

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表5~7については年齢階級別の該当患者数は掲載しない(なお、表 4 の 3 年間合算値

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では年齢階級別患者数を掲載している)。

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2-4. 季節性インフルエンザ重症化等の人口あたり絶対リスク

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