よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料3-10 野田先生提出資料 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第74回 3/2)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

71

臨床実態として、インフルエンザ患者に抗インフルエンザ薬を処方しない例も多いため、

72

本集計ではインフルエンザ受診者数として推計方式1を採用した。

73

NDB(レセプトデータ)には検査結果が格納されていないため、医師の診断に基づく

74

傷病名や処方された医薬品の情報を組み合わせることで、受診者数を把握する。我が国

75

の診療報酬制度上、診断による傷病名には検査実施目的での「疑い病名」が含まれるた

76

め、今回の集計では、インフルエンザ傷病名から疑い病名を除外した。

77

なお、国立感染症研究所の受診者数推計値は、全国 5000 ヶ所の定点観測医療機関が

78

報告したインフルエンザ患者数に、定点機関の外来患者数/全国医療機関の外来患者数

79

を掛け合わせて算出したものである。NDB の受診者数は、日本で季節性インフルエン

80

ザの診療を行うほぼすべての医療機関を対象とし、インフルエンザ患者として診療の対

81

象となった患者を直接観察しているという違いがある。
インフルエンザ傷病名や抗インフルエンザ薬といった集計設計の NDB 上の定義につ

82
83

いては、3.で説明している。

84
85

表3.NDB によるインフルエンザ受診者数集計(3 年間合算:2017 年 9 月~2020 年 8 月)
推計方法
国立感染研推計値

定点観測からの推計(新方式)

NDB受診者数

2017-18

2018-19

2019-20

14580000

12099000

7285000

(100%)

(100%)

(100%)

13502992

11501067

6661480

92.6%

95.1%

91.4%

11288035

6547662

93.3%

89.9%

9715315

6125535

80.3%

84.1%

傷病名または抗インフルエンザ薬
(推計方式1)

(未集計)

(推計方式2)
NDB受診者数
抗インフルエンザ薬処方

14000

(未集計)

NDB受診者数
傷病名付与

2020-21

(未集計)

(未集計)

(推計方式3)

(未集計)

86
87
88

2-2.季節性インフルエンザの重症化等の率(2017 年 9 月~2020 年 8 月の 3 年間合算)

89
90

(要点)

91



重症化等の患者数、重症化等の率を総計及び年齢階級別に示した(表 4)


92
93



96

若年・中年層では、10 歳未満の受診者で 28 日以内全入院が 1%を超えたほかは、
重症化等の率はおおむね 1%未満であった。

94
95

2017 年 9 月~2020 年 8 月の 3 年間における、季節性インフルエンザの受診者数と



高齢者では、重症化等の率について、年齢階級が上がるごとに倍々に近い増加を示
し、特に 80 歳以上では「死亡または重症」が 1%を超えていた。

4