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「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン第1.1版」 (33 ページ)

公開元URL https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000359.html
出典情報 「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドライン第1.1版(案)」に対する意見募集の結果及び当該ガイドラインの公表(7/7)《総務省》
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リスク分析
対象事業者は、特定したリスクについて、「医療情報システム等への影響の度合い」(以
下、「影響度」という。)と「当該リスクが顕在化する可能性」(以下、「顕在化率」とい
う。)をもとに、「リスクの大きさの度合い」(以下、「リスクレベル」という。)を算出す
ること。
リスク分析の手順として、まず、対象事業者は、特定したリスクについて、リスクを洗
い出す際のもととなった情報流の分類を参考に、当該リスクが顕在化した場合の医療情報
システム等への機密性、完全性、可用性への影響度合いを総合的に判断し、リスクの影響
度を特定すること。例えば、リスクを洗い出す際のもととなった情報流の分類が「患者個
人情報等」であり、当該情報が頻繁かつ大量に処理されるような場合は、リスクの影響度
は極めて大きいと考えられる。
次に、対象事業者は、被害が発生する際の前提条件等をもとにリスクの顕在化率を特定
すること。例えば、サイバー攻撃においては、インターネット経由で直接的な攻撃が可能
である場合や、認証を要求していない場合、既に攻撃手法が知られており被害が発生して
いる場合等は、顕在化率は高いと考えられる。一方、施設へ物理的な侵入を行わないと攻
撃ができない場合や、多要素認証を要求している場合、攻撃手法が知られておらず攻撃難
易度が高い場合等は、顕在化率が低いと考えられる。
本ガイドラインでは、リスク分析手法の実践例として、影響度と顕在化率をもとに、5
段階のリスクレベルに分類する例を表 5-2 に示す。対象事業者は ISO/IEC 27005:2018 の規
格等も参考に自ら適切なリスク分析手法を選択し適用すること。

表 5-2 リスクレベルの分類例

顕在化率





きわめて低い

低い

中程度

高い

きわめて高い

(ほとんど起こらない)

(まず起こらない)

(起こる可能性がある)

(起こる可能性が高い)

(頻繁に起こる)

1

2

3

4

5

リスク
レベル

影響度×顕在化率

(ランク)

きわめて
小さい

1

1

2

3

4

5

S

20~25

小さい

2

2

4

6

8

10

A

10~16

中程度

3

3

6

9

12

15

B

5~9

大きい

4

4

8

12

16

20

C

2~4

きわめて
大きい

5

5

10

15

20

25

D

1

リスク評価
対象事業者は、各リスクについて、リスクレベルをもとに対応要否を検討し、リスクア

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