よむ、つかう、まなぶ。
【参考資料1】糖尿病の医療体制構築に係る指針 (1 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34471.html |
出典情報 | 腎疾患対策及び糖尿病対策の推進に関する検討会(第3回 8/2)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
第 3 回忠疾患対策及び糖尿病対策の
令和5年8月2日
推進に関する検討会 参考資料 1
糖尿病の医療体制構築に係る指針
糖尿病は、様々な遺伝素因に生活習慣等の種々の環境因子が作用して発症する疾患であ
る。 糖尿病が疑われる場合には食事療法・運動療法、生活習慣改善に向けての教育等が行
われ、さらに糖尿病と診断された場合には必要に応じて楽物療法も含めた治療が行われる。
また、糖尿病は特有の細小血管定を引き起こすだけでなく、脳卒中、急性心筋梗塞等他
疾患の危険因子にもなる慢性疾患であり、愚者は様々な合併症により日常生活に支障を来
たすリスクが高い。
予防・治療には、愚者自身による生活習慣の管理に加えて、内科、有眼科、小児科、産科、
歯科等の各診療科が、糖尿病の知識を有する管理栄養士、 薬剤師、保健師、看護師等の専
門職種と連携して実施する医療サービスが必要となる。
さらに、糖尿病患者においては生涯を通じて治療継続が必要となるため、これらの医療
サービスが連携し、継続して治療が実施されることが重要である。
本指針では、「第1 糖尿病の現状」で糖尿病の発症・転帰がどのようなものであるの
か、どのような医療が行われているのかを概観 し、次に 「第2 医療体制の構築に必要な
事項」でどのような医療体制を構築すべきかを示している。
都道府県はせ、これらを踏まえつつ、「!第3 構築の具体的な手順」に則して、地域の現
状を把握・分析 し、また各医療機能を理解した上で、地域の実情に応じて痢域を設定 し、
その較域ごとの医療機関とそれら医療機関相互の連携の検討を行い、最終的には都道府県
全体で評価を行えるようにすること。
第1 糖尿病の現状
糖尿病は、インスリン作用の不足による乙性の高血糖状態を主な特徴とする代謝疾患
群である。
糖尿病は、主に、インスリンを合成・分泌する細胞の破壊・消失によるインスリン作
用不足を主要因とする 1型糖尿病と、インスリン分泌低下・抵抗性等をきたす遺伝因子
に、過食、運動不足、肥満等の環境因子及び加齢が加わり発症する 2 型糖尿病に大別さ
れる。
インスリン作用不足によ り高血糖状態になると、口渦、多飲、多尿、体重減少等の症
状がみられ、高血糖状態が持続することにより合併症を発症する。精尿病合併症には、
著 しい高血糖によって起こる急性合併症と、長年にわたる慢性の高血精の結果起こる慢
性合併症がある。
① 急性合併症には、ケトアシドーシスやや高血糖高浸透圧太欄といった糖尿病祖睡等が
ある。
② 慢性合併征は、全身の様々な臓召に起こるが、特に細小血管症に分類される糖尿病
網膜症、糖尿病性臣症、糖尿病性神経障害や、大血管症に分類される脳卒中、心筋梗
楽・狭心症、示構血管障害、また、神経障害と未槽血流障害を成因とする糖尿病足病
変等がある。
糖尿病には根治的な治療方法がないものの、血糖コントロールを適切に行うことに
より、合併症の発症を予防することが可能である。 合併症の発症は、愚者の生活の質
(Q①) を低下させ、生命予後を左右することから、その予防が重要である。
糖尿病の医療は、 1 型糖尿病と 2 型糖尿病によって異なるが、適切な血糖コントロ
ールを基本と した医療は共通であることから、本指針においては一括して記載するこ
ととする。
41
令和5年8月2日
推進に関する検討会 参考資料 1
糖尿病の医療体制構築に係る指針
糖尿病は、様々な遺伝素因に生活習慣等の種々の環境因子が作用して発症する疾患であ
る。 糖尿病が疑われる場合には食事療法・運動療法、生活習慣改善に向けての教育等が行
われ、さらに糖尿病と診断された場合には必要に応じて楽物療法も含めた治療が行われる。
また、糖尿病は特有の細小血管定を引き起こすだけでなく、脳卒中、急性心筋梗塞等他
疾患の危険因子にもなる慢性疾患であり、愚者は様々な合併症により日常生活に支障を来
たすリスクが高い。
予防・治療には、愚者自身による生活習慣の管理に加えて、内科、有眼科、小児科、産科、
歯科等の各診療科が、糖尿病の知識を有する管理栄養士、 薬剤師、保健師、看護師等の専
門職種と連携して実施する医療サービスが必要となる。
さらに、糖尿病患者においては生涯を通じて治療継続が必要となるため、これらの医療
サービスが連携し、継続して治療が実施されることが重要である。
本指針では、「第1 糖尿病の現状」で糖尿病の発症・転帰がどのようなものであるの
か、どのような医療が行われているのかを概観 し、次に 「第2 医療体制の構築に必要な
事項」でどのような医療体制を構築すべきかを示している。
都道府県はせ、これらを踏まえつつ、「!第3 構築の具体的な手順」に則して、地域の現
状を把握・分析 し、また各医療機能を理解した上で、地域の実情に応じて痢域を設定 し、
その較域ごとの医療機関とそれら医療機関相互の連携の検討を行い、最終的には都道府県
全体で評価を行えるようにすること。
第1 糖尿病の現状
糖尿病は、インスリン作用の不足による乙性の高血糖状態を主な特徴とする代謝疾患
群である。
糖尿病は、主に、インスリンを合成・分泌する細胞の破壊・消失によるインスリン作
用不足を主要因とする 1型糖尿病と、インスリン分泌低下・抵抗性等をきたす遺伝因子
に、過食、運動不足、肥満等の環境因子及び加齢が加わり発症する 2 型糖尿病に大別さ
れる。
インスリン作用不足によ り高血糖状態になると、口渦、多飲、多尿、体重減少等の症
状がみられ、高血糖状態が持続することにより合併症を発症する。精尿病合併症には、
著 しい高血糖によって起こる急性合併症と、長年にわたる慢性の高血精の結果起こる慢
性合併症がある。
① 急性合併症には、ケトアシドーシスやや高血糖高浸透圧太欄といった糖尿病祖睡等が
ある。
② 慢性合併征は、全身の様々な臓召に起こるが、特に細小血管症に分類される糖尿病
網膜症、糖尿病性臣症、糖尿病性神経障害や、大血管症に分類される脳卒中、心筋梗
楽・狭心症、示構血管障害、また、神経障害と未槽血流障害を成因とする糖尿病足病
変等がある。
糖尿病には根治的な治療方法がないものの、血糖コントロールを適切に行うことに
より、合併症の発症を予防することが可能である。 合併症の発症は、愚者の生活の質
(Q①) を低下させ、生命予後を左右することから、その予防が重要である。
糖尿病の医療は、 1 型糖尿病と 2 型糖尿病によって異なるが、適切な血糖コントロ
ールを基本と した医療は共通であることから、本指針においては一括して記載するこ
ととする。
41