よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


診-1○入院・外来医療等の調査・評価分科会からの報告について (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000186974_00029.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会(第217回 9/27)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

オンライン診療における薬剤処方・管理については「オンライン診療の適切な実施に
関する指針」において、初診の場合には「麻薬及び向精神薬の処方」は行わないこと
とされている。
患者の所在と医療機関の関係については、特に医療資源が乏しい地域でのオンライン
診療の実態を把握する上で、郵便番号を使った解析が今後の課題であるとの指摘があ
った。
情報通信機器を用いた診療に係る傷病名の分析結果について、指針において初診では
向精神薬の処方は行わないこととされている一方で、不眠症の病名が上位にあること
から、オンライン診療が一部の医療機関では歪んだかたちで実施されている可能性が
あるのではないか、また、不眠症に係る診療の実態について更に分析をしてはどう
か、との指摘があった。
10.横断的個別事項について (別添資料④ P67~P163)
10-1.身体的拘束を予防、最小化する取組について (別添資料④ P68~P81)
ほとんどの病棟・病室において、入院患者に対する身体的拘束の実施率は0~10%未
満(0%を含む)であるが、実施率が 50%を超える病棟・病室も一定程度あった。
身体的拘束を実施された患者の状態や実施理由等については、以下のとおりであっ
た。
– 「認知症あり」かつ「BPSD あり」の患者や、「せん妄あり」の患者において、身体
的拘束の実施率が高かった。
– 「認知症あり」の患者の場合、約2~4割が身体的拘束を実施されていたが、「認
知症なし」の患者の場合、治療室、療養病棟入院基本料及び障害者施設等入院基
本料を算定する患者を除き、身体的拘束の実施は1割以内であった。
– 身体的拘束の実施理由としては、「ライン・チューブ類の自己抜去防止」又は「転
倒・転落防止」が多く、あわせて約9割を占めた。
– 身体的拘束を行った日の1日の拘束時間は、約7割が常時(24 時間連続)拘束を
していた。
身体的拘束を予防・最小化するための医療機関としての取組として、「身体的拘束を予
防・最小化するためのマニュアル等」又は「院内における身体的拘束の実施・解除基
準」は、概ね9割程度の病院で策定されていた。
身体的拘束を予防・最小化するためには、組織としてこの課題に取り組むことが重要
であることや、急性期の医療機関においても身体的拘束の最小化に取り組む必要があ
ることを指摘されている。
身体的拘束ゼロに向けての取組は決して手を緩めてはならず、
– 好事例の周知・情報共有を図り、身体的拘束に代わる代替的な手段の選択肢を広
げる等の取組を進めることが必要
– 病院全体として理念を掲げ、身体的拘束ゼロに向けた方針を明確にしていく必要
があり、多職種からなる職員全体で、組織一丸となった取組が評価されるべき
26