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参考資料4_今後のがん研究のあり方について(報告書)(平成 25 年8月) (22 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35452.html |
出典情報 | 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第15回 9/27)《厚生労働省》 |
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「国民との協働」
また、新たな研究戦略に基づくがん研究は「基本計画」の全体目標と、それ
を踏まえた「Ⅱ 目標とするがん医療と社会の姿(今後のあるべき方向性)」の
達成をめざして国民のニーズに沿って推進されるべきであり、学会との連携等
を通じて、研究成果等を国民に積極的に公開し、国民ががん研究に参加しやす
い環境を整備するとともに、がん研究に関する教育・普及啓発を進めることが
求められる。また、産学連携研究の活性化に伴い、研究推進における利益相反
マネジメント体制の整備は重要な課題であり、その適正な運用に関して、国民・
患者の参画が求められるとともに、その透明性の維持が必須である。
「がん研究者の育成」
がん研究の継続的な推進を図るためには、次代を担う若手研究者への支援が
必要不可欠であり、日本発のイノベーティブな科学的エビデンスを創出するた
め、医学・薬学・生命科学にとどまらず、生物情報学・生物統計学・医学物理
学・放射線生物学・社会科学等、幅広い分野の柔軟な発想を持った人材をがん
研究領域に取り込み、積極的に育成することが必要である。そのためには、大
学および大学院等におけるがんに関する教育の充実を図りながら、一貫した戦
略的な研究者育成システムを確立することが重要であり、橋渡し研究をはじめ
とするがん研究の推進に必須である多様な研究領域に従事する、レジデント、
放射線治療等分野の研究者、臨床試験コーディネーター、データマネージャー
等の各種専門職を育成することが求められる。その際、がん研究への女性研究
者の参画促進と、安定したポストを国内に創出することによる若手研究者支援
が急務である。また、近年、停滞がみられる国際化の推進のためにも、留学支
援を含む若手研究者による国際交流を強力に支援する必要がある。なお、こう
したがん研究者の育成は、アカデミアのみが取り組むべき課題ではなく、バイ
オベンチャーを含む企業を巻き込むことで、幅広い議論を行い、キャリアパス
の育成支援を行うことが必要である。
さらに、個々の研究を効果的に推進するためには、それぞれの研究分野の特
性に着目した以下の基盤整備が求められる。
新たな予防法や早期発見手法の開発のためには、健常時から医療受給中、治
療後の期間を通じた健康・医療情報を大規模に集積する前向き介入研究が求め
られるため、対象者の捕捉と追跡を効率的に行うことができる安定的かつ長期
的な仕組みを構築することが求められる。同時に、健常者を対象とした前向き
介入研究の運用のあり方についても明確にされることが望まれる。また、高精
20
また、新たな研究戦略に基づくがん研究は「基本計画」の全体目標と、それ
を踏まえた「Ⅱ 目標とするがん医療と社会の姿(今後のあるべき方向性)」の
達成をめざして国民のニーズに沿って推進されるべきであり、学会との連携等
を通じて、研究成果等を国民に積極的に公開し、国民ががん研究に参加しやす
い環境を整備するとともに、がん研究に関する教育・普及啓発を進めることが
求められる。また、産学連携研究の活性化に伴い、研究推進における利益相反
マネジメント体制の整備は重要な課題であり、その適正な運用に関して、国民・
患者の参画が求められるとともに、その透明性の維持が必須である。
「がん研究者の育成」
がん研究の継続的な推進を図るためには、次代を担う若手研究者への支援が
必要不可欠であり、日本発のイノベーティブな科学的エビデンスを創出するた
め、医学・薬学・生命科学にとどまらず、生物情報学・生物統計学・医学物理
学・放射線生物学・社会科学等、幅広い分野の柔軟な発想を持った人材をがん
研究領域に取り込み、積極的に育成することが必要である。そのためには、大
学および大学院等におけるがんに関する教育の充実を図りながら、一貫した戦
略的な研究者育成システムを確立することが重要であり、橋渡し研究をはじめ
とするがん研究の推進に必須である多様な研究領域に従事する、レジデント、
放射線治療等分野の研究者、臨床試験コーディネーター、データマネージャー
等の各種専門職を育成することが求められる。その際、がん研究への女性研究
者の参画促進と、安定したポストを国内に創出することによる若手研究者支援
が急務である。また、近年、停滞がみられる国際化の推進のためにも、留学支
援を含む若手研究者による国際交流を強力に支援する必要がある。なお、こう
したがん研究者の育成は、アカデミアのみが取り組むべき課題ではなく、バイ
オベンチャーを含む企業を巻き込むことで、幅広い議論を行い、キャリアパス
の育成支援を行うことが必要である。
さらに、個々の研究を効果的に推進するためには、それぞれの研究分野の特
性に着目した以下の基盤整備が求められる。
新たな予防法や早期発見手法の開発のためには、健常時から医療受給中、治
療後の期間を通じた健康・医療情報を大規模に集積する前向き介入研究が求め
られるため、対象者の捕捉と追跡を効率的に行うことができる安定的かつ長期
的な仕組みを構築することが求められる。同時に、健常者を対象とした前向き
介入研究の運用のあり方についても明確にされることが望まれる。また、高精
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