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参考資料4_今後のがん研究のあり方について(報告書)(平成 25 年8月) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35452.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第15回 9/27)《厚生労働省》
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生物学的悪性度の高いがん、浸潤・転移により播種した進行がんや既存の治
療法に耐性を獲得したがん等の難治性がんに対する治療開発研究の出発点とな
るのは、難治性を的確に診断し、分子機構を明らかにするための臨床・病理・
薬理学的情報と臨床試料であり、これらを基に、難治性がんの本態解明を行う
ためのリバーストランスレーショナル・リサーチを行う仕組みを構築すること
が求められる。さらに、こうして得られるエビデンスの妥当性評価を行うとと
もに、これを基に新たな治療法の開発を行うためには、ヒトがん動物モデルの
開発が必須であり、その開発基盤の拡充も重要である。
希少がんに関する研究の推進には、患者情報を集約することが必須である。
がん登録を基盤として各種疾患登録との連携等により、即時性の高い診療情報
を集積する基盤を構築し、生体試料を含む情報の活用を推進することが求めら
れる。併せて、ヒトがん動物モデルの開発と、その解析から得られる情報の積
極的な活用も重要となる。
政策研究の推進には、個人情報保護とのバランスを保った上で、がん診療機
関等からの診療情報の集積を進め、これにがん登録や各種疾患登録、官庁統計
等の既存資料を組み合わせることにより、がん対策の企画立案や評価のための
大規模データ解析を行うことができる体制の整備を進めることが求められる。

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