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参考資料4_今後のがん研究のあり方について(報告書)(平成 25 年8月) (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35452.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第15回 9/27)《厚生労働省》
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今後のがん研究のあり方について(報告書)の概要

(図表)今後のがん研究のあり方について(報告書)の概要
平成26年度からの新たな「がん研究戦略」は、「基本法」、「基本計画」及び「第3次対がん10か年総合戦略」の成果と課題を踏まえ、わが国全体で
進めるがん研究の今後のあるべき方向性と具体的な研究事項等を明らかにし、がん対策の推進を一層加速させることにより、「基本計画」で掲げら
れた全体目標の達成に資する必要がある。

「基本計画」の全体目標【平成19年度からの10年目標】
(1) がんによる死亡者の減少
(75歳未満の年齢調整死亡率の20%減少)

(2) すべてのがん患者とその家族の苦痛の軽
減と療養生活の質の維持向上

(3) がんになっても安心して暮らせる
社会の構築

目標とするがん医療と社会の姿(今後のあるべき方向性)

キャッチフレーズ : 「根治・予防・共生 ~患者・社会と協働するがん研究~」
がんの予防と早期発見

がんの根治(難治性がんの根治をめざす)
○有効で安全な新しい治療法の開発
○集学的治療の開発と最新の標準治療の確立・普及
○ドラッグ・ラグ、デバイス・ラグの解消
がん患者とその家族の苦痛の軽減(ニーズへの対応)
○治療に伴う苦痛の軽減(低侵襲治療の開発)
○がんそのものによる苦痛を軽減するための治療の開発

○誰もが簡易に実践できる予防法の普及
○個別の発がんリスクに応じた
予防・早期発見手法の開発

がんとともに生きる
○がんに対する正しい知識の普及
○がんを自分のこととしてとらえ、
予防、早期発見に取り組む
○自分や家族ががんになっても
適切な情報をもとに個々の価値観に応じた
療養生活をマネジメントできる

わが国において推進すべき研究(具体的な研究事項等)
(1)がんの本態解明に関する研究
(2)アンメットメディカルニーズに応える新規薬剤開発に関する研究
(3)患者に優しい新規医療技術開発に関する研究
(4)新たな標準治療を創るための研究
(5)ライフステージやがんの特性に着目した重点研究領域
1)小児がん 2)高齢者のがん 3)難治性がん 4)希少がん等
に関する研究
研究の効果的な推進のための基盤

(6)がんの予防法や早期発見手法に関する研究
(7)充実したサバイバーシップを実現する
社会の構築をめざした研究
(8)がん対策の効果的な推進と評価に関する研究

※「基本計画」において掲げられた研究基盤の整備についても、以下の視点から、一層進められる必要がある。

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○成果を確実なものにする政府一丸となったがん研究推進体制の整備
○研究成果等の国民への積極的な公開と、国民ががん研究に参画しやすい環境整備と教育・普及啓発の推進(患者・社会との協働)
○国際的に活躍できる研究人材の育成と、若手研究者に対する安定したポストの創出
○その他、個々の具体的な研究事項等を効果的に推進するための基盤整備が求められる。